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写真は、「反96」五反田駅発六本木ヒルズ循環系統運用に就く、日野ブルーリボンです。

現在の都営バスはノンステが主流となっていますが、この車は従来型の「ツーステ」。バリアフリーの掛け声に後押しされ、ノンステの増備が進んでいますが、その影で退役が進められているのが、こちらの従来型。このような流れの渦中にあるのが、日野ブルーリボンや、いすゞのキュービック、三菱のエアロスター、富士重7Eです。都営バスでは、三菱エアロスターは既にツーステ型が退役していて、富士重7Eも先ごろ最後の北営業所の車が退役したようです。写真の日野ブルーリボンやいすゞキュービックはまだ残っていますが、これらの活躍も先は長くないと思われます。


ちなみに、日野ブルーリボン・ツーステには、冒頭の写真の一般車仕様だけではなく、上段引き違い窓・下段固定窓といういわゆる「メトロ窓」を持つ、「都市新バス仕様」の車がいます。この仕様の車は、「都03」用として杉並、「都06」用として今はなき目黒に配属されましたが、平成12(2000)年の都営大江戸線全線開業に伴う都営バス路線網の大リストラにより、「都03」用の車の一部が杉並から深川に移籍し、杉並はもちろん、深川でも少数ながら現役です。


渋谷駅-阿佐ヶ谷駅間の「渋66」に充当されている、日野ブルーリボンの都市新バス仕様車(杉並所属)の写真を、こちらにアップします↓



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メトロ窓・観音扉が特徴的な都市新バス仕様車(本年1月9日に渋谷駅で撮影)


これらの車、深川所属の車もそうですが、内部は一般車と同等に改造されてしまっており、面影は外見にしかありません。こちらも、早期の退役が予想されます。



歩道橋の途中から、リアの表情を一発。



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リアからのアングルもかっこいい(歩道橋の途中から撮影)


この車両は、都営バスではもはや少数派になってしまった「行先表示幕」の装備車です。そう、いまや絶滅危惧種になってしまった「幕車」なんです。

そのような幕の表情をこちらで↓



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赤いランプは終バスの証


終バスは幕の後ろから赤ランプを点し、終バスであることを告知しています。この方式は都営バス以外の民営バスでも行っていますが、都営バスは終バスの1本前も告知の方法をとっており、それは赤ではなく緑のランプを点す方法です。ちなみに、幕ではないLEDの場合、正面は赤または緑の枠で行先の表示を囲み、側面は「最終」「終前」を表示しています。


車内の写真はこちら↓



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ツーステのため車体後部まで床が平坦


これらの車両は、五反田駅で撮影した車が「D」代で平成9(1997)年度配属(※)、渋谷の車が「E」代で翌平成10(1998)年配属ですから、既に13~14年経過していますから、もういつ退役になってもおかしくありません。それでも、管理人は、1日でも長く現役を続けてほしいと思います。


※=都営バスでは、数字とアルファベットの組み合わせで「×-×○○○」というように、配属先と配属年度、車号を表示する。×はアルファベットで、ハイフンの前のは配属先、ハイフンの後ろは配属年度を表す。○は数字で、一般路線車は大型が100~799、中型が800~899。


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