梅雨の珍事件 | ささのブログ

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「なんか、知らないおじいさんが外にいるんだけど・・・」
王子駅南口で人待ちしていた私のケータイに、家にいる妻から電話が来た。


その日は、ニューヨーク在住の作曲家のAさんと待ち合わせ。1週間ほど前にAさんから、来週東京に行くので会いませんか、とメールが来て、二つ返事でOKをした。このAさん、今年のコロンビア大学で行った作曲家のためのワークショップで私が最後に龍笛ソロを吹いた曲の作曲者。日本にお越しの際は声をかけてください、と名刺をお渡ししていた。


 Aさんのメールには、地図を見てあなたの自宅に行くことも出来ます、と書かささのブログ れていた。楽器の説明や、CDを聞くこともあるだろうからと自宅ではなく、稽古場のほうが良いと思い、稽古場に案内すべく、「王子駅南口改札にてお待ちしております」と返信した。ほどなく、Aさんから、私が送ったメールをそのまま貼り付けたメールが来た。本人の文章はない。日本語を書くのは面倒だけど、わかりました、という意味なんだろうなと判断した。
 で、約束の時間の10分前に王子駅南口改札に行って、Aさんを待っていた。

約束の時間を5分くらい過ぎた頃に妻から電話。
「知らないおじいさんがずっと外にいるんだけど。インターフォンで話しかけても返事がなくて、スコープを覗いたら、外に立っていて、怖いからそのままにしておいたんだけど・・・。5分くらいしてもう一度見たらまだ立ってい る。」
Aさん、私の返信メールをちゃんと読んでなくて、自分の最初の提案に従って、私の自宅に行ってしまったようだ。妻にAさんに代わって、と頼む。受話器越しに、妻の「あの・・・Aさんですか?主人と電話で話してもらえますか?」と声が聞こえて、光景が目に浮かび面白い。
 その後、もう一度王子駅に戻ってもらい、無事再会出来た。
 メールはちゃんと読みましょうね。