国際的な不倫仲介サイト「アシュレイ・マディソン」がハッキングされる
事件が起って、3千700万人近くの利用者のリストが漏れたという。
そのうち日本人会員も約180万人いるとされている。
この事件に関しては7月26日にもサイトに書いてアップしているが、
情報が漏れた件は相当な影響があったようだ。週刊文春にも、町山
智浩氏がコラムにて、アメリカのテレビドラマについて書きながら、
「アシュレイ・マディソン」のハッキングにも触れている。
まず、驚いたのは入っている会員のほとんどは男で、利用する男たちが
実際に女性とコンタクトを取れるのは19%にすぎないとの事。
ショッキンングなのは、課金は60ドルから290ドルの段階式になっていて、
一番安いコースの利用者がネットでチャット(おしゃべり)していた女性
はほとんどが存在していなかったという事だ。その男性の相手は、女性の
ふりをして受け答えする7万人ものミス・ロボットが代行していたという。
これからは、女性がサイトで相手をしたときは2つを疑う必要があるよう
だ。一つは男がサクラをしているのではないか?という疑い。そしてもう
一つはロボットが対応しているのではないかという疑いをもたなければな
らないようだ。
これって、サイトの中だけではなく現実的にもそうなってくるかもしれな
い。「自分が付き合っている女性は、実は性転換した男なのでは?」もう
一つ「人間ではなくロボットなのでは?」疑ってばかりで色々忙しい。
このような『他人に秘密にして進めたい行為』は、パスワード付きで入力
しているからといって安心はできないという事を教えてくれる。優れた
ハッカーにかかれば、セキュリティを破って情報を得る事、オープンする
事に障害はないかのようだ。
今回の情報の洩れにより、自殺者まで出たことを町山氏は書いている。
ニューオリンズの牧師ジョン・ギブソン(56歳)は、リストに名前が出た
ことを妻に詫びた後に自殺した。
「不倫に対する積極性」が知られてしまうことは、情報流出の中でも最悪
のケースのひとつ。ハッカーグループは25GB以上のデータを漏洩させて
おり、親会社は約700億円の損害賠償請求の集団訴訟に直面している。