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1. 雨音はショパンの調べ
2. 君の声
2008年にリリースしたKraのシングル。
1984年にヒットした小林麻美さんの代表曲をカヴァーしたもの。
音の作り方は現代風ではあるも、アレンジなどは原曲に比較的忠実。
シンセサイザーのサウンドが、なんとも80年代の香りを漂わせます。
淡々と切なさのあるメロディに、こういう音の重ね方をするのは、今のシーンではある意味で新鮮である。
メルヘンというわけではないのだけれど、優しい調べと、もの悲しい雰囲気。
意外や意外、Kraの世界観にハマっているから面白い。
懐メロが好きな人も現代サウンドが好きな人も、老若男女が楽しめるという点では、絶妙な選曲だったのではなかろうか。
カヴァー曲の定番でもないから、その印象はより強まります。
カップリングの「君の声」は、一転して元気さのあるポップロック。
空気をガラッとを入れ替えて、らしさ全開の楽曲を送り込んできました。
アッパーチューンではあるのだが、ほんのりと哀愁を滲ませるのが彼ららしい。
表題曲が飛び道具的なこともあり、ややインパクトに欠けてしまうのがもったいないですかね。
2曲とも、アルバムには未収録。
オリジナルではないから、世界観重視のアルバムには収録しにくいということなのでしょうが、だからこそ、押さえておきたいのがファン心理。
中古ショップでは安価で手に入りますし、聴かない手はないでしょう。
王道とは言えなくとも、時代を超えた名曲なのです。
ちなみに、Kra初のカヴァー曲！という触れ込みなのだけれど、レーベルメイトの楽曲をカヴァーした「フィクション」はなかったことにされてしまったのですかね。
36481?名義で発表しているので、ノーカンという整理なのかもしれませんけれど。
＜過去のKraに関するレビュー＞
サタヒナト
Joker’s KINGDOM
ケラビアンナイト
Brise