このブログは、現代のバイオビジネスや末期がんをも治す抗がん剤、メディアにとり上げられて久しい環境問題などについて、私なりの意見・感想を述べてみたものである。これまで、以下のようなことについて載せてきた。ご興味の湧かれた方は、各項の日付を辿って読んでいただきたい。



【バイオビジネスで儲ける方法】いったいどんなモノを創れば売れるのか? ('07/9/13~11/8)
【".jp"最期の日】 現代日本社会の爛熟と虚ろな心 ('07/11/9~12/25)
【地球をうならす環境問題】 生物学者から見た地球環境の本当の「汚染」とは? (本になりました!!)
【学術雑誌で社会に貢献できるか】投資とリターンの視点から見た、学術雑誌の価値 ( '08/2/5~18)
【21世紀の研究者へ・・・】 君は研究者に向いてますか?~勉強頭脳と研究頭脳~('08/2/19~3/19)
【末期がんをも治す抗がん剤の探索】私はこの方法で抗癌剤をついに発見した!?
   (*研究開発進展につき、一時的に表示を停止いたします)

【ぐうたら能無し教授の脱線講義】(もう一度!)気軽に学べるバイオのアンチョコ種話集 ('08/5/7~09/5/8)
【ネオ・バイオ産業論】バイオにこだわらないでバイオを科学します(09/5/11~10/5/11)
【やぶにらみの進化論】環境問題、見方を替えてズバッと本質を見抜く!
   (出版されることが決まったので、削除致します)

【末期がんを治す】 「医療」と「ビジネス」、その両方の観点から
   (*研究開発進展につき、一時的に表示を停止いたします)

【記憶・意識の分子メカニズム】 生き物にとって“記憶”とは何か?  (111011~120417)

【意外にも私の人生は科学者だった】 東京理科大学22年間の研究の内容  (120419~130306)
【くり返し聞きたい分子生物学講座II(上級編)】 ちょっと難しいですよ・・・?  (130312~140314)
【鉄石炭石油を使わない産業の創設】 工業生物学の創造  (140314~151113)

【最近思うことブログ】お楽しみあれ音譜



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2016-09-23 13:00:15

2016年ブログ40 ある例(その2)

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<font size="3">2016年ブログ40</font>

 

ある例(その2)。

 

 凄いのでは、こういう例がある。

 自分はポスドクという、いつ首になるか分からぬ職ながら、国家の大型プロジェクトに申請したら、研究業績に優れているため(驚くなかれ)採用され巨大な国家予算を配分された。

 彼自身が“自分の研究室”メンバーとして、ポスドクを何人も雇える。

 まだ“自分の研究室”はないから、他所に居候している。

 その金で自分は雇えない。

 首になったら法律的にどうするんですかね。

 非常に優秀だが昇進する職がない。

 何処か社会が狂っていますよね。

 

 日本の縦割り社会の弊害で、大学や国公立研究所では有能な者でも上がつかえておれば昇進できず失業し、無能な者でも上が空いておれば成れる。

 そう言う研究室にはまともな者が行かないから、その次も無能な者が残っている傾向になる。

 この制度が出来てから、新しい問題が生じた。

 それが「ありがた〜い神聖不可侵な教典“学術雑誌”病」のさらなる大流行である。

 もう恐ろしいほどの信仰に近くなっている。

 

 

 会社の研究所なども博士号所有者は沢山おり、彼らもそう言う洗礼を受けたわけだが、さすがにそう言う環境にいて学位を貰っただけに冷めており「ありがた〜い神聖不可侵な教典“学術雑誌”病」にはあまり毒されていない。

 彼らは大学院も修士課程で辞めて会社に入り研究を続けている人達で、博士号は通称「論文博士」というプロセスの特別審査で貰っている(大学院博士課程に所属する必要はない)。

 貰うとたちまち企業側の研究に戻り、もはや生涯、博士論文のような内容の研究をすることはない。

 博士の称号など見せかけの看板に過ぎない。

 どこどこ大学を出たと言う学歴と同じである。

 大学を卒業していないと大卒に成らないのと同様、博士の肩書きがないと国際的に科学者エンジニアとして相手にされないからである(ないと先進国では職工やテクニシャン、補助員と同じ扱いになる)。

 

 経済学部を卒業して証券会社に就職して、大学で学んだ知識が株の売買で役に立つ、儲かる!なんて考える人はいない。

 いたら、そいつは完全なバカである。

 要するに、大学院でやる仕事など、称号のためであり、その教育の中身など糞の役に立たない証拠のようなモノなのである。

 

 政府は博士号授与者を雇うように会社に勧告までしている。

 もし会社が自社の研究員として採用してくれれば(述べたような)成りたい職は10分の1ということではなくなる。

 むしろ、博士の数は足りないくらいである。

 会社は博士の重要な就職口の一つになる筈。

 

 ところが、雇う方だって、そんな歳の食った何時までたっても論文一つ出せない無能な人間などいりませんよね。

 大学で単位が取れず留年している者を雇え、と言っているのと同じである。

 指導教員が無能でダメなのか本人が無能なのか、あるいは両方か、どっちにしても使い物に成らない。

 では、論文が出ている優秀な者は雇うかというと、述べてきたように人格識見・常識・研究内容いずれも“糞の役にも立たない”。

 企業研究への適応能力を欠き、浮き上がるのみ。

 第一、年功序列のうるさい日本の企業では、30歳を超えた新入社員を持てあます傾向が強い。

 これら全て「ありがた〜い神聖不可侵な教典“学術雑誌”病」からくる落とし穴です。

 この病気にかかると企業の求める研究には白痴状態、認知症状態になっているからである。

 

 優秀な博士様が、この高学歴ワーキングプアから生き残る方法の中で有力な方法の一つに、海外に頭脳流出することがある。

 「ありがた〜い神聖不可侵な教典“学術雑誌”病」は、この世界では機能するからである。

 でもこれ、 “独創性とヘンテコと外国人”で書いたように、後進国の秀才の生きる道と同じでありますわな。

 先進国である日本の政治のざまとしては誠に恥ずかしいことである。

 

 

 ある意味で肩書きを貰えば安全で人より良い生活が出来るという日本の縦割り発想の被害者でもある。

 医師や弁護士になれば誰でも資格で飯を一生食いはぐれないが、博士は保証されない、と言う感覚から来ている。

 学校を出たらもはや安全という感覚は教育ママの発想である。研究職を目指すのなら、博士号を取得して後、海外に頭脳流出できるぐらいの実力を持つという発想がなければならないことも事実である。

 そして、それだけの能力を持つ者が、国内で優先的に生かされる先進国型の社会を創る必要がある。

 そう言う社会なら、大学院で「ありがた〜い神聖不可侵な教典“学術雑誌”病」から来る“No 1病”を患った秀才達何人かは、やがて“Only 1”に戻り出す者も出るだろう。

 そういう者が指導者の主流になれば、高学歴ワーキングプアの大部分も、

博士などは国際社会で通用するための学歴称号なのだ、

博士として自分がメシを食うためには社会は何を要求しているか、

何故会社が採用しないのか、

なども理解出来るようになるに違いない。

 

 でも、今の日本はそう言う社会ではない。

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2016-09-11 11:42:46

2016年ブログ39 ある例(その1)。

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<font size="3">2016年ブログ39</font>

 

ブログ39 ある例(その1)。

 

 こんな人がいました。

 子供の頃から薬の研究をする化学者に成りたいと言う大きな夢を持っていた。

 しかし、家が大変に貧しく許されず、学費の安い国立の医学部に授業料免除で入り毎日朝から晩まで学費稼ぎのアルバイトに明け暮れ、住んでいる町の中さえほとんど知らない学生生活をし、臨床医になった。

 そして一日も早く収入を得るべく医師になるや否や地方の病院に赴任した。

 学生の頃に彼女が出来、のちに結婚する。

 その学生時代の貧乏ぶり、奥さん曰く「今時、こんなに貧しい学生がいるのかしら」と呆れて、かえって気になるようになり忘れられなくなって付き合い出したそうである。

 そして、田舎の勤務医をしながら長い時間が経った。

 ご本人それでも若き日の“化学を研究したい”という夢が諦められず、趣味的に診療の合間(夜中ですな)に漢方薬の粉末集めては煎じて成分を調べてみるということを60歳近くになってもやっている。

 もし若き日から化学者として本格的にやっておれば“「ガリ勉」と「ゆるキャラバカ」”で書いたように、立派な化学者に成っていたんでしょうねえ。

 同情しました。

 普通はこんなところで素性など明かさないのだが、この場合は例外としよう。

 この人物の大変な美人の娘が私の元学生だった。

 この娘は医者にはならずに生化学者と成った。

 今の世の中、自分の子供が医者になれば良いという風潮が強い中で、生化学を選んで進学した娘に対して「良いなあ、本当に良いなあ、嬉しいなあ、羨ましいなあ、頑張れよ」と言ったそうである。

 何か社会制度が変なんですね。

 

 こっち側の高学歴ワーキングプアも、ある意味で社会制度が変なことから派生している。話を続けよう。

 

 博士号を授与後に本当はどうしたいか。

 有能であろうと無能であろうと全員が、研究職科学者として正統なコースへ就職したい。

 つまり、大学の助教、国公立研究所の正規研究員になりたい。

 ポスドクはその前段階の職なのである。

 こういうポスドクシステムが日本で出来たのはごく最近で、ポスドクは指導教員無しの自力研究が要求されるから、その間に“自分の能力”で業績を積み上げなければならない。

 一時的な試用期間である。

 

 しかし上級の職の定員数はなりたい人の10分の1程度。

 しかも日本の制度では縦割りの年功序列になっているので、上がつかえているとそれでお終い。

 隣の学科に空きがあってもいけない。

 だから、極めて能力の高い「ゆるキャラバカ」に優れ年限通り博士号を授与されたものも、ポスドク職に大抵最初は就くものが多い。

 決して恥ずかしいことではない、むしろ胸を張れる職である。

 しかし問題は年限が来た後である。

 

 このあとは、もし思惑通りにポスドク制度が機能すれば、各人のそれまでの研究業績の差になる。

 つまり、“学術雑誌”の世界である。

 学術論文の中身と発表した数の差になる。

 もはや過去の学歴など通用しなくなる。

 これは諸外国では当たり前の話である。

 しかし日本では横へ流動しながら就職する社会ではないので、そこでハタッと行き詰まる。

 処世術派も要領よく便乗して大学院時代は乗り切るが、ポスドクでは実力的にメッキが剥げて脱落するだろう。

 素晴らしい“屑学者予備軍排除の選別法”になるだろう、と皆思った。

 しかし、思惑はずれでした。

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2016-09-09 16:02:23

2016年ブログ38 高学歴ワーキングプア(高学歴失業者)(その2)。

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<font size="3">2016年ブログ38</font>

 

高学歴ワーキングプア(高学歴失業者)(その2)。

 

 こういう価値観だけで20代のほとんどを過ごす。

 これぞ科学者の浮世離れした価値観を生み出す源流である。

 論文を有名学術雑誌に出すのと自分の命や人生と同じ重みになり、学術雑誌の名前は、全てを保証する黄金と化す。

 そして、井戸端会議のおばさん達が若き日の美女だった頃にあこがれた“高校時代の若き颯爽とした優等生”は、ここで井戸端会議で蛇蝎のごとく忌み嫌われる皆様に静かに変身していく。

 

 でもガンガン論文を出せた者はよい。

 例え、やな奴だろうと、たちまち博士様となり大学院の勝ち組となる。

 適材適所だったわけである。

 出せない者は更に歪な精神構造に陥っていく。

 

 もちろん浮き世の話である。

 論文を出す能力は乏しくとも、他の方法で生き残ることを画策する“有能”な者も当然いる。

 なにしろ研究以外の処世術の能力は極めて高い方々ですからな。

 まずゴマすりで教授に取り入り、うま〜く尻馬に乗っかって人の上前をはねて学術論文に一緒に名前を載せて貰い、最後は教授に論文を書いてもらい、博士になるのもいます。

 医学博士というのは何しろ数が多いので、こういうのが大半ですな。

 もちろん、本格的な医学博士もいますがね。

 念のため。

 あるいはガンガン論文出す奴に朝から晩まで奉仕協力してちゃっかりと自分も博士号をどさくさで一緒にいただく者、その他、中には犯罪並みの手口が色々ありますな。

 これも浮き世を生き残る処世術能力の差です。

 もっともこのような連中の術が通用するのは自分の研究室を持つまでの話で、たかる他人様がいなくなると化けの皮が剥げる。

 

 問題は、能力的に博士成れなかった者(「ゆるキャラバカ」的、処世術的どちらも無理な者)、運悪く指導教員が悪かった者(この場合は例え「ゆるキャラバカ」が優れていてもダメである)たちである。

 後者は未だに意外と多い。

 

 とにかく、「ガリ勉」頭脳に優れた神童だった筈なのに、歳は30歳を超えて博士にもなれず(又は、成れてもやっとこのアップアップ)では、望むような尋常ならざる就職口なんかありませんよね。

 それでもすぐに役に立つようなことでも学んだのならとにかく、中身が、クオークが幾つあるだの、光る蛋白質がクラゲにあるなど、DNAが増えただのひん曲がっただの、そんなもの生活の中ではどうでもよろしいわなあ。

 しかも、それしか知らないし他には何の興味もない。

 ちょっと才覚があれば就活の際には「学校ではこんなことやってますが、これらの知識などを旨く利用して応用などに使って貢献したい」などと言えばよいし、そんな知識がなければ面接の前に付け焼き刃でそこら中からアンチョコ前知識を仕入れとけばよいことである。

 でも、出来ませんのやなあ。

 

 30歳と言えばもう若くない。

 若いときの全てを“学術雑誌”だけを神様のごとく黄金のごとく拝み奉る生活をして、それ以外の世界は全く知らない。

 というより、知ろうともしない全くの無関心。

 ひどいのになると、プロ野球のイチローの名も松井も知らない。

 更にひどいのになると、時の内閣総理大臣の名さえ知らないのがいた。

 これ実話ですよ。

 かなり頭悪いですよね。

 そして、処世術能力にも全く欠ける貴方任せな人では使い道がありませんよね。

 金儲けの研究など沽券に関わることだし、第一、何のこっちゃらチンプンカンプン。

 そして、最初の方で書いたように、引き蘢り症候群一歩手前、対人関係不良人材では、使い道ありませんよ。

 「ゆるキャラバカ」に優れ学術業績抜群の人物なら違いますが。

 

 医師・獣医師・弁護士・公認会計士などのような職人的な仕事に最初から就いておれば、こんな惨めなことには成らなかったでしょうにね。

 なお、申し上げておくが博士になろうとする方々は極めて頭脳明晰な方が多いから、入学試験などには無類に強い。

 最初から医師獣医師弁護士公認会計士などを目指しておれば難無く成れたのが多い。

 

 でもこういうことばかり言っていると職人業から文句が来ます。

 余談ですが、実は向こうには向こうさんの悲劇があるようです。

 医師などこのような世界に入って行く人の中には極めて“「ゆるキャラバカ」頭脳”の優れた人達が沢山いる(!)。

 知らずに入っていく。

 成ってみると彼らは研究したいのに毎日の職人作業に追われ、その頭脳を生かしたくても何も出来ず、がっかりしてノイローゼ気味になる人が多数いる。

 仕事が終わってから細々とやってしてみたりするが、高校時代や大学時代(学部の違う友人)の同級生達が立派な研究をして“名のある学術雑誌”に論文を次々に発表していく姿を見ると、とても追いつかず極めて寂しい思いをするそうである。

 更には医療過誤で訴えられたりする人も出たり気の毒の極みでもある。

 「ゆるキャラバカ」に優れる人は、職人的な作業は向かない人が多い。

 その職人を辞めたくて辞めたくて仕方がない人が多数いるんですね。

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2016-09-07 13:44:06

2016年ブログ37 高学歴ワーキングプア(高学歴失業者)(その1)

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<font size="3">2016年ブログ37</font>

ブログ37 高学歴ワーキングプア(高学歴失業者)(その1)。

 

 この言葉知っています?

 理系の学生の間では夙に有名な単語である。

 それも特に大学院進学率の非常に高い有名大学に顕著なのである。

 要するに、大学院の博士後期課程まで進み、年限が来ても博士号がもらえず際限なくズルズルと大学院に“停滞”しているか、やっとこ博士号はもらえても何処にも就職口がなく失業している状態のことである。

 著者注:“停滞”とは、学部生の頃だと留年とか落第とか言っている状態。

 

 更に最近はもう一つ定義の拡大がある。

 博士号をもらうと、(例えば私なら)その翌日から坂口謙吾博士と尊称で呼んでもらえる。

 よって、とにかくプライドが尋常じゃないから、就職口も尋常では満足しない。

 一番就職し易いのは「年限のある博士研究員(英語ではポストドクトル研究員、略してポスドクとも呼ぶ。世界的には普通にあるシステムです)」という職である。

 博士号を所有していないとなれない職で、給料の出元は、基本的に国の予算の場合が多い。

 1期の年限が2−3年なので終ると失業する(まあ、年限のあるパートタイマーのようなものですね)。

 延長されてもその倍の時間程度である。

 すると次の職がないと失業する。

 この失業者の方々も最近はこの分類に入っている。

 

 大学院進学者も多いし国の政策として進学を奨励したこともあり、只今、社会問題化しており、オーバードクター問題と言っています。

 文科省は企業も積極的にこのドクターを採用するように運動しているが、何処も簡単に“うん”というところはないですねえ。

 博士様ですよ、何でこうなるの?

 

 まず分析しましょう。

大学院は博士後期課程も終りまで行くと5年の年限がある。

 すると、現役でずっと進学してきても、その時には既に27歳になっている。

 今の受験戦争時代では、平均すれば28~30歳くらいになる場合が多い。

 それまで学生さんしかやったことがない訳である。

 

 博士号は学部の頃のように只、単位を修得すれば誰でも授与される訳ではない。

 単位収得とともに、必ず、レフリーシステムが確立した学術雑誌に学術論文の発表が要求される。

 ここで再び、ありがた〜い神聖不可侵な教典“学術雑誌”の話題が登場します。

 これは「ガリ勉」頭脳だけの人には容易なことではない。

 論文が出せずにズルズルと遅れることが非常に多い。

 ズルズルと30歳を超えるものが続出する。

 それでもやっとこさっとこでも論文を出すことに漕ぎ着けられれば、なんとか博士号を授与される。

 漕ぎ着けられないものも多い。

 しかし歳も歳だし、今更、他のこともなかなか出来ませんよね。

 そんな才覚があればとっくに辞めてますよね。

 これは指導教員の無能に関わる場合も割と多い。

 でもそんな指導教員を選んで5年もやる学生さんもバカですよね。

 「ガリ勉」を思い出してしまう。

 途中修士課程という2年で辞められる年限もあるんだし、気がつけば、そこで辞めて普通の企業就職をしておればキャリアに傷がつくようなことはない。

 むしろ、会社は修士課程修了者を非常に有り難がって優先的に採用する(基幹のエンジニア要員)。

 

 博士課程に進学すると、

「分かった、こうなりゃ、論文だしゃよいんだろう!」

「もはやそれしかない!」

「出来なきゃ俺の人生が終わるじゃねえか!」

「やってやろうじゃねえか!」

と気の利いた有能な奴ほどそうなりますわな。

 しかも

「上位にある“著名学術雑誌”に出れば良い研究職への就職の機会も多いぞ」

「有無を言わせねえぞ」。

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2016-09-02 18:07:12

2016年ブログ36 ありがた〜い神聖不可侵な教典“学術雑誌”(その5)

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<font size="3">2016年ブログ36</font>

ありがた〜い神聖不可侵な教典“学術雑誌”(その5)。

 

 でも、世界が注目する研究題材を捏造したら、確かに雑誌は驚いて載せてくれるだろうけど、世界中が直ちに「エッ、ホント!」とビックリして同じテストをする。

 たちまちバレますわな。

 何、考えてんですかね。

 そう言う“著名な学術雑誌”は神聖不可侵、載ればもう死んでも良い!自分の命にも勝る価値があるんでしょうね。

 

 高校時代の受験の全国模擬テスト上位の時に得た歓喜の気持ち、年齢を重ねると共に更に昂じ、一種のギャンブル中毒と似たような“著名な学術雑誌”中毒現象なのかもしれない。

 この中毒現象は、全国に蔓延しており、この病気にかかっていない科学者は、よほどの変人か、または論文を書く能力がほとんどない無能な人である。

 

 自然科学者の皆さんが今どういう価値観でお暮しか、何となく見当がつくでしょう。

 

 

 気の毒な話があるんですよ。

 これは上記の日本の方の捏造の結果であるが、さる会社の研究所が共同研究をしていました。

 その素晴らしい成果を利用して商品化しようとしたんですね。

 当然その会社は、捏造研究室に大量の助成金も出しています(何しろ、研究結果を自社の商品開発に使わせて貰うのですしね)。

 そして、会社の研究所の研究員達は多数が、その研究の追試をしては自分たちの仕事に合わそうとしていた。

 でも大金をかけて何度やってもうまく行かない。

 仕方がないので、捏造の研究室にお願いしてやって貰う。

 するとたちまち見事な結果になって帰ってくるんですね。

 研究員達は毎日毎日朝から晩まで研究所長か社長からか、「バカモノー、お前ら首にするぞー、当社の恥をいつまでさらすのだー」っと無能ぶりを怒鳴られまくられていたそうである。

 世界中が追試して、おかしいと言い出したのはずっと後だから、その間ずっと社員達はノイローゼになるくらいに怒られていた。

 ずーっと社員が正しかったわけである。

 でも誰も信じなかった。

 これ何が悪いんですかねえ。

 

 社会悪としか言いようがないですよ。

 こんな悲惨な例だけでは申し訳ないので、漫画のような話も一つ。

 とにかく、威張れる有名雑誌に自分の名が入った論文を掲載したい人がいました。

 所属する大学(のバイオ系の多く)は、毎年、有名学術雑誌に論文が出たかどうかを口うるさく全員が言い合い議論しあい(私には、仲が悪い者同士の自慢のしあい見下し合いにしか見えませんですがね)、それが評価の全ての基準の90%以上を占めているところだった。

 

 学術雑誌の名前はことほど左様に私達の世界では、水戸黄門の印籠並みのパワーがある。

 

 でも、それで学問が進めば、それも一興である。

 何はともあれバイオ研究は進むわけだから、21世紀の後半や22世紀には実用としても大いに役立つに違いない。

 今の日本は世界に冠たる金持ちである。

 ローマ帝国が歴史に貢献したように日本も後世称えられるだろう。

 

 でも何事もこう極端化・本末転倒化すると、いろいろ時代の終わりのような弊害が頻発してくる。

 

 次回からは少し話題を変えよう。

 「博士」に戻ってもっと現実的な話を。

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