このブログは、現代のバイオビジネスや末期がんをも治す抗がん剤、メディアにとり上げられて久しい環境問題などについて、私なりの意見・感想を述べてみたものである。これまで、以下のようなことについて載せてきた。ご興味の湧かれた方は、各項の日付を辿って読んでいただきたい。



【バイオビジネスで儲ける方法】いったいどんなモノを創れば売れるのか? ('07/9/13~11/8)
【".jp"最期の日】 現代日本社会の爛熟と虚ろな心 ('07/11/9~12/25)
【地球をうならす環境問題】 生物学者から見た地球環境の本当の「汚染」とは? (本になりました!!)
【学術雑誌で社会に貢献できるか】投資とリターンの視点から見た、学術雑誌の価値 ( '08/2/5~18)
【21世紀の研究者へ・・・】 君は研究者に向いてますか?~勉強頭脳と研究頭脳~('08/2/19~3/19)
【末期がんをも治す抗がん剤の探索】私はこの方法で抗癌剤をついに発見した!?
   (*研究開発進展につき、一時的に表示を停止いたします)

【ぐうたら能無し教授の脱線講義】(もう一度!)気軽に学べるバイオのアンチョコ種話集 ('08/5/7~09/5/8)
【ネオ・バイオ産業論】バイオにこだわらないでバイオを科学します(09/5/11~10/5/11)
【やぶにらみの進化論】環境問題、見方を替えてズバッと本質を見抜く!
   (出版されることが決まったので、削除致します)

【末期がんを治す】 「医療」と「ビジネス」、その両方の観点から
   (*研究開発進展につき、一時的に表示を停止いたします)

【記憶・意識の分子メカニズム】 生き物にとって“記憶”とは何か?  (111011~120417)

【意外にも私の人生は科学者だった】 東京理科大学22年間の研究の内容  (120419~130306)
【くり返し聞きたい分子生物学講座II(上級編)】 ちょっと難しいですよ・・・?  (130312~140314)
【鉄石炭石油を使わない産業の創設】 工業生物学の創造  (140314~151113)

【最近思うことブログ】お楽しみあれ音譜



1 | 2 | 3 | 4 | 5 |最初 次ページ >>
2016-05-19 08:56:29

2016年ブログ27 独創性とヘンテコとノーベル賞、外国人(その1)

テーマ:ブログ
2016年ブログ27

独創性とヘンテコとノーベル賞、外国人(その1)。

 何故期待出来ないのか。
 状況の一部が以前より悪くなっている点もあるからである。
 日本の若者の価値観の変化と言っても良いのだろう。

 理系の高名な学者達も数は少ないとはいえ、昔から必ずいる。
 彼等が日本の自然科学を支えてきた。
 高齢となったこの学者達が最近よく嘆く話として、
「最近の研究職を目指す若者は、バイタリティーを失い、確実にデータが出ることしか熱意を持ってやらない」、
「研究とは先人が出来なかった未知の世界を開拓するわけだから、よく言えば冒険、悪く言えばギャンブルの世界であるから、そういうことに興味を持たぬ限り、所詮は真似しか出来ない」、
というのがある。
 私も同感である。
 受験戦争の行き過ぎ時代のため、ある意味で状況は更に悪化しているとも言える。

 書いてきたように環境的構造的に日本の大学・研究機関ではヘンテコな先生方も生まれ易い。
 しかし終身雇用は、「ガリ勉」と「ゆるキャラバカ」を合わせ持つ頭脳明晰人でひたすら新しい研究がしたいというC分野の“良い意味でのマニアック”先生方(運良く職を得た方)も温存する形にもなった。
 ヘンテコ全然ダメ研究職が多いから、逆に、こういう立派な方は直ぐに特別扱いを受けることが出来、貧乏時代でも研究費を与えられることが多かった。
 そのため、後進国に近い構造だったにもかかわらず日本はノーベル賞受賞者を輩出するという環境でもあった。
 金持ちの欧米諸国家を除けば、これは極めて例外的である。
 ノーベル賞が欧米・白人中心の賞で、かってはアジア人などおまけ対象だったことも含めての話。
 現在までにノーベル賞は日本人は25名受賞しているが、もし1回目から公平だったら、間違いなくその倍以上の数の方々が受賞している。
 私だって自然科学者である、実体は百も承知。
 それでも多数が受賞している。
 蛇足を付け加えれば、“「ゆるキャラバカ」だけの人”も活かせる社会だったら、もっと遙かに多数の日本人がノーベル賞を受賞していたに違いない。
 これは今からでも遅くない。

 このような偉い科学者が嘆く実体は、今、そこら中に蔓延してますな。
 こういう事を仰る大学院生が特に有名大学に増えています「先生は自分がやった事もない出来るかどうか誰も分からない事を学生にやらせるのは、おかしい、詐欺行為だ、私たちは授業料を払っているのだから誰かが証明した必ず出来る事をやって、それが論文通りに出たら単位を出すべきだ」。
 でもこういう人物って弁舌は爽やかで理路整然としているんですよね。
 頭は大変に明晰なんです。
 先生が黒板に書いて示したことを覚えたりやったりすることが全てなんですね。
 でも、大学院は研究の場で、過去に誰かがやって証明したことが出来ても仕方がないんですがね。
 なるべく出来易そうなことをやり、簡単に資格をもらうことが優先してるんですね。
 こういう院生って、筆記試験や面接なんか抜群でしょうから、大企業などは率先して自社の研究所に雇いますな。
 こういう学生って一般的に処世術だけは天才的に巧みなのが多いから、決して高学歴ワーキングプワーにはならない。

 でも、そんな研究所からは、永久に、末期癌を完全に治す薬もアルツハイマー特効薬も動脈硬化を治療する薬も心臓病を治す薬も脳梗塞を治す薬も生まれないでしょうね。
 スタミナドリンクや健康食品、健康飲料や肩揉み機の改良なんかは大いに進むでしょうけどね。
 そう言う意味じゃ、ロボットを見ると凄いですな。
 こういう分野は、BC分野向きの凄くマニアックな良き変人が今も集まるんですかね?
 羨ましい!

 これは、現代の日本の若者たちにとって、「ガリ勉」の価値観だけが極端に突出しているからでもある(ロボット開発などは、こういう揶揄話から抜きましょうね)。
 ともかく、(少なくともバイオでは)新規性なんか無くても確実にデータが出る方に興味が行くわけである。
 この方が安全で確実で安定した身分が保証されたからでもある。
 但し、革命的な発見などはあり得ない。
 「ゆるキャラバカ」能力が要求される世界であるにもかかわらず、「ガリ勉」的なことにしか興味が行かなくなってしまっている。
 そして、その影響でついには、充分な「ゆるキャラバカ」の持ち主でも真似ばかりやるようになる。
 生きるためには仕方がありませんし、教育ママの理想像でもありますな。


受験と教育と職業/Sakaguchi Publisher

¥200
Amazon.co.jp

人の脳を考えてみよう —記憶・意識の分子的基礎って何?—/Sakaguchi Publisher

¥200
Amazon.co.jp

がん治療法の21世紀型革新: —新しい放射線増感剤 —NEW


新しい高校の生物: ー遺伝子と進化と多様性ー/Sakaguchi Publisher

¥200円
Amazon.co.jp

技術大国日本を取り戻そうNEW


鉄のない未来NEW


大学のある理系研究室の風景


21世紀の創薬 第1部


21世紀の創薬 第2部


放射線が身体に当たると?


体細胞分裂と減数分裂


博士になろう! -理系のための研究生活ガイド- (B&Tブックス)/日刊工業新聞社


自滅する人類-分子生物学者が警告する100年後の地球- (B&Tブックス)/日刊工業新聞社


バイオ発電/ワック


くり返し聞きたい分子生物学講座/羊土社



AD
いいね!(2)  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
最近の画像つき記事
 もっと見る >>
2016-05-09 09:33:43

2016年ブログ26 学問分野別へんてこ分類 学校教育行政の方針、失意のうちに老後(その4)

テーマ:ブログ
2016年ブログ26

学問分野別へんてこ分類 学校教育行政の方針、失意のうちに老後(その4)。

 明治以来、こういう人達によって日本の学校行政も科学行政も行われてきた。
 そのため人材の選抜法も、国家的な研究の目標や方向の設定も、学校教育行政の方針も、常に完全な“「ガリ勉」と「ゆるキャラバカ」を兼ね備えるタイプ”の人間を理想として行われることになる。
 しかし実際には“「ガリ勉」しかないタイプ”がほとんどとなる。
 そのため、日本は、あらゆることに物真似の非常にうまい国家として全世界に名を馳せることになった(?)。
 そして、これは急速に西欧の先進国に追いつく方策として極めてうまく機能し役割を果たしたと言える。
 非難されるべきではないだろう。
 しかし、何事にも限度があるというのが物事との道理であるが、あまりに機能し、社会に受け入れられ、そのまま世代交代を重ねると、行き過ぎの状態に至ることになる。
 それが現在のような高度成長の後遺症の時代を経て上記のような事態に陥ったのであろう。
 そのため、近年、我が国も先進国の一員となってからは、いささか、これではうまくないと言うことになりつつある。
 しかも、これに日本が誇る終身雇用と縦割り構造は絶対的だから、ニッチもサッチもいかないと言うのが現状である。


 上に述べた中で、Aの領域の研究においては、これまでの価値観で充分に対応できることなり、問題は少ない。
 問題は、BやC の範囲に入る学問分野である。
 この分野が高度成長期のいびつな価値観の結果、徐々に歪曲されて、日本の “「ガリ勉」と「ゆるキャラバカ」を兼ね備えるタイプ”“「ゆるキャラバカ」だけのタイプ”の能力を要求する領域の研究の力が急速に低下してきたことである。
 私達の時代は尊ばれなくても、まだ、上記の価値観以外の世界の人達も居たのだが、価値観の急速な単純化均一化の結果、真似や類型をやってお茶を濁し確実に、そして楽してポジションを得ようと言う人達ばかりになってしまったからである。
 そのように若者たちは親達から徹底的に教育されてしまった。
 なにしろ、それをやらずに職人的あるいは例外的にやった人達は、今の若者達の親の世代では全く日の目を見ることはなかったからである。
 皆失意のうちに老後を迎えている。
 短絡した考えしか持ち得ない教育ママ族にとっては実に分かりやすい考え方だったことと、社会が裕福になって彼女たちは昔の私達の親の時代とは異なり生活に追われることもないので、徹底的な「価値観の急速な単純化均一化」が起こってしまった。

 少なくとも理系の場合は、クイズが大変良く出来るだけでは、理科は国際的に通用しない。
 勉強と研究の両方の頭脳を兼ね備えた人なら当然それでよいが、有名大学を出て博士になったと言う理由だけで、どう見ても「ガリ勉」頭脳しかなく「ゆるキャラバカ」頭脳の低い人が多数、理科系の学会にいるというのが日本の現実である。
 適材適所など考えずに、単に大学教授というステータス(?)を求めて成る人が多いからである。
 そして、このような人達が多数、日本の科学行政や教育行政にアドバイザーとして参加している。
 何かがおかしい。
 一方、この「ゆるキャラバカ」だけの者、という人達は、日本では生存権も市民権もないに等しいのが現実になっている。

 その昔、当時の誰もが知っていた“「ゆるキャラバカ」だけのタイプ”の例がある。
 もう戦前戦後の時代の話であるが、ハス(蓮)の研究で知られた植物学者の大賀一郎博士である。
 大賀ハスで名高い。
 彼は生涯事実上無職で毎日ハスの研究していた。
 極貧状態のこの人に研究職を与える人は誰もいなかった。
 一日一食、コッペパン一つの日も多かったそうである。
 専門が違い、彼が為した研究が如何ほどのものなのか私には正確には分からないが、80余歳で亡くなる直前に最後に天皇から特別に金杯を授与され表彰された方なので(当然、価値ありと推薦した学者がいる)、決してお粗末なものではなかったのだろう。
 死因は老衰と言うより栄養失調から来る衰弱死だったといわれる。
 2千年前のハスの化石(状態のもの?)から発芽させ花を咲かせることに成功した話なら私も知っている。
 全世界が驚いた。そのため、のちに世界中でこの研究の真似が流行る。
 でも誰も研究職としてお給料のもらえる地位を与えなかった。

 猟官運動を一度もすることなく極貧に甘んじた。
 「ゆるキャラバカ」頭脳だけの極致の人だったのだろう。
 今はこういう人はいないのか?
 いや、います。
 でも生存不能なので消えているだけです。

 誰が悪いのか?
 日本社会の価値観、そこここにいる巷のオッさんオバちゃんの価値観を責めるべきだろう。
 その価値観に乗って勝ち組になった偉いさんの研究職を責めるべきだろう。

受験と教育と職業/Sakaguchi Publisher

¥200
Amazon.co.jp

人の脳を考えてみよう —記憶・意識の分子的基礎って何?—/Sakaguchi Publisher

¥200
Amazon.co.jp

がん治療法の21世紀型革新: —新しい放射線増感剤 —NEW


新しい高校の生物: ー遺伝子と進化と多様性ー/Sakaguchi Publisher

¥200円
Amazon.co.jp

技術大国日本を取り戻そうNEW


鉄のない未来NEW


大学のある理系研究室の風景


21世紀の創薬 第1部


21世紀の創薬 第2部


放射線が身体に当たると?


体細胞分裂と減数分裂


博士になろう! -理系のための研究生活ガイド- (B&Tブックス)/日刊工業新聞社


自滅する人類-分子生物学者が警告する100年後の地球- (B&Tブックス)/日刊工業新聞社


バイオ発電/ワック


くり返し聞きたい分子生物学講座/羊土社



AD
いいね!(1)  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2016-04-28 09:37:33

2016年ブログ25 学問分野別へんてこ分類 受験戦争と受験産業(その3)

テーマ:ブログ
2016年ブログ25

学問分野別へんてこ分類 受験戦争と受験産業(その3)。

 このようなABC3つの分野分類は、昔からよく言われていることである。
 特に最近の経済の失速時代10年を別にすれば過去40年のほとんどの間、高度成長が続き、社会が拡大し上昇する以外には変化が無かったので、先人の真似をしている方が安全運転で、身分も出世も保証された。
 豊かになっていくだけで、激変というものがない。
 ある意味でぬるま湯である。
 これが私が若かったころから現在までの話である。
 現在の若者達の親の世代の社会である。
 結果として、私達の世代では、何よりも一流大学に行き、一流の会社や官庁に入り、前例横並び一線で真似して競争し勝ち残ると言うことが最善である、と言う価値観が完成した。

 しかし、私の世代の親達(つまり今では90歳代以上の人達)は日本が物凄く貧乏な社会であった時代に生まれ育ち、戦争をくぐってきたので、このような単純な価値観の持ち主ばかりではなかった。

 私達の世代はこのような親達に育てられたので、色々な価値観の持ち主がいたのだが、しかし、時代は高度成長になり、発想や人生は単純化し、上記のような価値観の持ち主だけが生き残る傾向に過去40年間なってしまった。
 そのため私達の世代は、他の価値観の持ち主達はすばらしい能力の持ち主でも有能でも成功できずに消えていった。
 高度成長期の価値観は(なにしろ放っておいても社会が拡大し身分が上昇するわけで)、真似さえしておれば無能な人間でも偉く成れるシステムである。
 むしろ色々なやり方を試行錯誤すると言うのは無駄で、有能な人間はたいしていらなかった。

 研究の世界には不適当な価値観である。
 しかし、そう言う人達が生き残る傾向が強かったので、“若い人達”には、そうして安全運転で行くことが絶対だと言う形になり、そのような価値観が完全な形で植え付けられた。
 “この若い人達”も既に50~60代になっている。
 年代が下れば下るほど価値観は更に完璧になる。


 そのため、受験戦争は極端化し、受験産業まで出来上がり、世は極限的にその世界に片寄っていった。
 今の若者たちは、その価値観以外の世界が無い極端な状態で育ってきている。
 「ガリ勉」というのは、この価値観の中では極めて重要である。
 理系もセンスもへったくれもない。
 そのため、大学の中でも上記の頭脳分類の中で、“「ガリ勉」しかないタイプ”だけを極端に選抜していくことになってしまっているのが現状である。

 そこで今は、せめて研究職ぐらいは研究業績で選ぼうじゃないか、ということになりつつある。
 結果として、既にもう「「ガリ勉」ばかり大過剰にいる今の大学院」では、終身雇用と縦割り構造は絶対的に健在だから、破壊的な高学歴ワーキングプア・失業者の大量生産になってしまった。

 これは何を意味するのか?
 研究業績ばかりに目をひんむくあまり、人格識見モラル人物教育者が何処かに行ってしまった。

 役人の世界は、前例横並び一線の価値観の世界で、“本邦初”とか“我が国でもそういう技術がついに導入された”と言うような議論の世界である。
 ここには「ガリ勉」以外の物は不必要で、突飛な発想など禁物の世界である。
 完全な “「ガリ勉」しかないタイプ”のタイプの人間の世界である。
 天下の秀才の集まりと言うことになるが、つまりは、“「ガリ勉」と「ゆるキャラバカ」を兼ね備えるタイプ”または“「ガリ勉」しかないタイプ”の「ガリ勉」の秀才の集まりに過ぎない。
 「ゆるキャラバカ」を兼ね備える“「ガリ勉」と「ゆるキャラバカ」を兼ね備えるタイプ”なら良いが滅多にいないので、普通は役人の大部分も“「ガリ勉」しかないタイプ”のタイプの方々だろうと思われる。

受験と教育と職業/Sakaguchi Publisher

¥200
Amazon.co.jp

人の脳を考えてみよう —記憶・意識の分子的基礎って何?—/Sakaguchi Publisher

¥200
Amazon.co.jp

がん治療法の21世紀型革新: —新しい放射線増感剤 —NEW


新しい高校の生物: ー遺伝子と進化と多様性ー/Sakaguchi Publisher

¥200円
Amazon.co.jp

技術大国日本を取り戻そうNEW


鉄のない未来NEW


大学のある理系研究室の風景


21世紀の創薬 第1部


21世紀の創薬 第2部


放射線が身体に当たると?


体細胞分裂と減数分裂


博士になろう! -理系のための研究生活ガイド- (B&Tブックス)/日刊工業新聞社


自滅する人類-分子生物学者が警告する100年後の地球- (B&Tブックス)/日刊工業新聞社


バイオ発電/ワック


くり返し聞きたい分子生物学講座/羊土社



AD
いいね!(5)  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2016-04-22 16:13:20

2016年ブログ24 学問分野別へんてこ分類「ガリ勉」と「ゆるキャラバカ」の両方(その2)

テーマ:ブログ
2016年ブログ24

学問分野別へんてこ分類「ガリ勉」と「ゆるキャラバカ」の両方(その2)。

B 「ガリ勉」と「ゆるキャラバカ」の両方が必要な分野。
 すでに長い研究の歴史を持ち、早い時期から社会的宗教的制約などを受けずに発達し、また、実験的な証明を必要とせず近代的な工学の発達を待たずに抽象的な発想のみで発達が可能だった領域に多い。
 数学や理論物理学のような領域が特にそうである。
 現在ではすでに爛熟期に入っており、それらの学問の底辺はほとんど全て掘り起こされ完成されており、それらを全て学んで理解した後に、ピラミッドの上に更に積上げて行かねばならないからである。
 アインシュタインの世界(彼がやっていた時はまだピラミッド型の底辺があちこち分かっておらず、その底辺を掘り起こしている段階だった)は、もはや終わってしまった遠い過去の古き良き初期段階の世界である。

 実験物理学はやはりその上に成り立っているので、「ガリ勉」を持つことは絶対に必要になる。
 数学や物理学の研究は若き頭脳が要求されるというのは昔から言われており、正にその通りでもある。
 しかし今は、基礎物理学の既存の勉強をするだけで長期間を要し、その上に積み上げる研究段階の頃にはかなりの年齢になってしまうと言うのが、現代の核物理学の実体でもある(核物理学者自身がそう言っている。念のため)。

 もう一つは数理系の工学のような色々な数学や物理学の基礎の上に成立している応用の学問領域である。
 完成された領域の基礎知識無しでは応用することは望めない。
 工学系は非生物系と生物系に分けられるが、特に非生物系(一般に、工学系はほとんどこれに属する)は、「ガリ勉」と「ゆるキャラバカ」の両方が必要である。
 もっとも頭脳明晰な人物が要求される領域かもしれない。


 「ガリ勉」が必要と言うことは、つまり、学生の頃から少なくとも理系の学問分野の勉強の領域で競争をしながら、その中で No.1 になることが要求されるし、それが望ましい。
 万能である必要はないが、その分野では、必ず飛び切りの優等生である必要がある。

 また、「「ゆるキャラバカ」も必要とするから、述べたように、誰もいない(つまり競争相手のいない、寂びれた)領域にも目が向き、孤独の中で自分を信じながら仕事がすすめられる精神の持ち主である必要もある。
 No 1ではなく、必ずOnly 1 である必要がある。

 このB分野に属し適合している先生方は、物凄く素晴らしい方々である。
 明治以来の日本の自然科学の名声はこの人達によって支えられたと言える。
 これぞ社会の尊敬を集め褒め称えられるに相応しい方々です。
 でも正直な話が、こんな方々は例外的で極めて数が少ない。

 例など挙げるまでもなく世界的に著名な方々である。
 勉強や研究が出来るだけではない。


C 「ゆるキャラバカ」頭脳だけが優先して要求される分野。
 まだ、その分野の全体像がつかめておらず(学問体系として、まだピラミッドが完成しておらず、その底辺を掘り起こしている段階)、いちいちあちこちの基礎データを掘り起こし積上げている領域である。
 あまり既存の知識が役に立たないことが多く、「ゆるキャラバカ」が優先する傾向である。

 どの分野でも基礎知識の修得は必要であるが、このような領域は、ピラミッドの底辺部分で未発達な部分が多く、その部分の開拓には既存の知識の積上げではなく、全く未知なゾーンの発見が必要である。
 この発見は個々の研究者の個人の生活の中から見つかるので、勉強の知識は役に立たない場合が多い。


 この領域へ進むためには、まず、誰もいない(つまり競争相手のいない、寂びれた)領域にも目が向き、孤独の中で自分を信じながら仕事がすすめられる精神の持ち主である必要がある。
 皆がやっていることの中で No.1になることより、誰もがやっていない領域の Only 1になることを目指す必要がある。

 いくら勉強しても、その知識は必要ではあるが、研究を進めるにあたって大々的な新発見には全くと言ってよいくらいに結びつかない、と思ってよい。
 なにしろ、誰もがやっていない領域を探し出し、そのOnly 1になることを目指す訳で、その自分が見つけた世界の知識などは元来無いに等しい。

 そうです、このC分野には大変に変人(“面白い”変わった方と言うべきか)が多い。
 子供の頃からオタクのような好奇心の固まりである。
 当然、頑固である(頑固でなければ、Only 1など務まらない)。
 むしろ研究に熱心なあまり他を省みず集中するため、一般人には可笑しく見えるだけである。
 ノーベル賞を受賞されたクラゲの光るタンパク質の先生など、自ら仰っているが、毎日毎日何に使うのか不明なクラゲ集めに熱中している姿は、見た人にはかなり異様ですよね。
 大抵、自分の子供には、その人に近づかないように注意しますよ。
 テレビや映画のドラマに出てくる「直角に曲がる人」「地面に数式を突如書き出す人」「数時間しか記憶が持たない天才数学者」などはこのC分野向きの方々を参考にして創られたドラマなのだろう。
 印象として愛すべき方々である。
 団地の主婦達の井戸端会議に登場する研究所の呆れた科学者さん達も、きっと自分はこういう風に思われているのだろうと勝手に思う所以でもある。
 愛されていないと言う点で、ABCどの分野に属していようが、主婦に忌み嫌われる彼らのほとんどは典型的な“「ガリ勉」しかないタイプ”なんですけどね(“「ガリ勉」と「ゆるキャラバカ」を兼ね備えるタイプ”では絶対にない)。

受験と教育と職業/Sakaguchi Publisher

¥200
Amazon.co.jp

人の脳を考えてみよう —記憶・意識の分子的基礎って何?—/Sakaguchi Publisher

¥200
Amazon.co.jp

がん治療法の21世紀型革新: —新しい放射線増感剤 —NEW


新しい高校の生物: ー遺伝子と進化と多様性ー/Sakaguchi Publisher

¥200円
Amazon.co.jp

技術大国日本を取り戻そうNEW


鉄のない未来NEW


大学のある理系研究室の風景


21世紀の創薬 第1部


21世紀の創薬 第2部


放射線が身体に当たると?


体細胞分裂と減数分裂


博士になろう! -理系のための研究生活ガイド- (B&Tブックス)/日刊工業新聞社


自滅する人類-分子生物学者が警告する100年後の地球- (B&Tブックス)/日刊工業新聞社


バイオ発電/ワック


くり返し聞きたい分子生物学講座/羊土社




いいね!(2)  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2016-04-11 16:34:29

2016年ブログ23 学問分野別へんてこ分類、ガリ勉がなんじゃい(その1)

テーマ:ブログ
2016年ブログ23

学問分野別へんてこ分類、ガリ勉がなんじゃい(その1)。

 学問にも色々な研究領域があり、分野として「b」「ガリ勉」だけの者でほとんど勤まる領域もある。
 ここでは次の三つに分けて考えてみよう。
 A 「ガリ勉」頭脳(クイズ解答能力)が何よりも要求される分野。
 B 「ガリ勉」頭脳と「ゆるキャラバカ」頭脳の両方が要求される分野。
 C 「ゆるキャラバカ」頭脳だけが優先して要求される分野。

A 文系の一部の領域は、「ガリ勉」(クイズ解答能力)が何よりも要求される。
 また、理系でも文系とよく似た領域は「ガリ勉」が重要である。
 極端な言い方をすれば、社会的常識を欠いた人間にはこの分野の研究は無理で、ほとんど「ガリ勉」のみでよい。
 「ガリ勉」が必要と言うことは、つまり、学生の頃から「あらゆる」勉強の領域で競争をしながら、その中で No.1 になることが要求されるし、それが望ましい。
 ある意味で万能の優等生である必要がある。
 法律の専門家を思い浮かべよ。
 創造性など不必要なばかりか反って害になる。
 但し、同じ文系でも経済学などのような自然現象を扱う領域は、「ガリ勉」ばかりではダメである。

 テレビのクイズ番組が花盛りだが、そこに出て来る芸人で何とか有名大学出身というのが大活躍する。
 味を占めて番組は日本で最も有名な大学出身の特に女子芸人を担ぎ出す。
 見ていると面白い傾向がある。
 出身大学の名前の割に、何故かあまり解答率が良くないのがいるが、理系の学部出身者が多い。
 大学では教科の中身の性質上、クイズ解答能力が養われない。
 こんなのが国会答弁にでも出てきたらしどろもどろでしょうな。

 こんな事をそこら中で喋っていたら、あるとき法学の専門家から怒られた事がある。
 法解釈の論理は、極めて独創的なもので極めて創造的なもので甘美なものなのだそうである。
 もしそうならご免なさい、素人の浅はかを笑って下さい。
 人が創った話を如何様に解釈しようとも、“未知なる自然現象を解読する”側の私には、法学は何が未知で未知なる何を解読しているのかよく分からない。
 自然現象は人類がいなくてもあるが、法律は人類がいなければ世の中にないものである。
 怒らないで下さいよ、私には人間が争わず仲良く暮すための方便創り“屁理屈”の構築に見える。
 宇宙の彼方に何があるのか?
 なんとか癌は治せないのか?
という好奇心的興味と同じになるんですかね。
 経済学社会学なども人がいないと成立しないが、単なる人という動物の自然生態学に過ぎないと私は思う。
人がいなくても自然生態学は成立する。
 「ガリ勉」に優れる優等生が株を買っても長者にはなれないのが常識だと思う。


人の脳を考えてみよう 記憶・意識の分子的基礎って何?NEW記憶意識の新原稿

がん治療法の21世紀型革新: —新しい放射線増感剤 —NEW


新しい高校の生物: ー遺伝子と進化と多様性ー/Sakaguchi Publisher

¥200円
Amazon.co.jp

技術大国日本を取り戻そうNEW


鉄のない未来NEW


大学のある理系研究室の風景


21世紀の創薬 第1部


21世紀の創薬 第2部


放射線が身体に当たると?


体細胞分裂と減数分裂


博士になろう! -理系のための研究生活ガイド- (B&Tブックス)/日刊工業新聞社


自滅する人類-分子生物学者が警告する100年後の地球- (B&Tブックス)/日刊工業新聞社


バイオ発電/ワック


くり返し聞きたい分子生物学講座/羊土社


いいね!(5)  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 |最初 次ページ >>

AD

Amebaおすすめキーワード

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

ランキング

  • 総合
  • 新登場
  • 急上昇
  • トレンド

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。