先日の建国記念日に行われた安倍首相の日米合同記者会見について、民主党から筋違いな批判が出ているので解説をしたいと思います。安部首相が「アメリカ入国規制について何も言わないのはけしからん」というのは、本当に的外れなのです。そもそも、安部首相はアメリカの政治家ではないし、記者から聞かれてもいないので。

 
質疑応答に入った時に、アメリカ人の男性記者が質問をするのですが、最初の質問は「トランブ大統領に」と言って、国内問題である「米国の入国規制について」質問します。実は、この質問は、そもそも安倍首相に向けられたものではありません。アメリカの問題について答えるのはアメリカ大統領であり、日本の首相は関係ないのです。この場面で国内問題について質問をするのは、本来ならおかしいため、質問に答える際にトランプ大統領は「本来、この場でするのにふさわしい質問ではないけれど、答える」と断ってから回答しました。
 
その記者は、トランプ大統領への国内問題についての質問をしてから、次に「これは総理大臣への質問です」と言って、アメリカのTPP不参加が与える影響について質問しました。最初の記者が安倍首相に質問したのは、この点についてのみ。
 
 
そして、安倍首相は最初の記者の質問の最初の部分、つまりトランプ大統領に向けて発せられた国内問題に対する質問に対して、誤って答えてしまった、というのが実際に起きたことでした。
 
日米についての記者会見なのに、国内問題についてトランプ大統領のみに対しての質問というのは「おかしいと思った。もっとアジア情勢について聞きたかったのに」という声は、一般のアメリカ人からも聞きました。
 
そして、二番目の質問者は、安部首相が最初の質問に関して、トランプ大統領への質問に答えてしまい、TPPについての回答がなかったため、「最初の記者が質問したことをもう一度お聞きしますが」と断ってから、もう一度、質問したのです。
 
民主党の的外れな批判には、もう飽きてきました…。