■動くのは、人か仕事か■~二つの組織構造を理解する。~ | ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬

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”なんの浮世は三文五里よ。ぶんとへのなるほどやってみよ。”
乙女姉やの失意の手紙への返信に記した、龍馬のポジティブ思考が表れている言葉
”くよくよせずに前向きに行こう”と勇気づけられる。
同様にドラッカーの言葉も、時代を超えて様々な示唆に溢れています。

おはようございます。

肌寒い川崎の朝です。
東京地方は、天候不調の
一週間になりそうですね。

今週もよろしくお願いします。

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ドラッカーは、
仕事を組織する方法は
三通りあるとした。

そして、組織は、職能別とチーム型の一方
または双方の原理に基づいて
設計する必要があるので、
この二つの構造を理解して
おかなければならないと続ける。

◆職能別組織
経理や人事はそれぞれ一つの
技能、職能である。
経理部や人事部といった
技能別組織になる。

一方生産やマーケティングはどうか。
生産には、設計や組み立て、
検査など複数の異なる技能が混ざり、
マーケティング”には、
リサーチ、商品設計、プロモーションなど
複数の異なる技能が混ざっている。

従ってこれらは独立した職能ではなく、
市場ニーズを調査し、商品化し、
市場投入し収益を上げるという
基幹業務の一つのプロセスを表すコンセプトとなる。


◆チーム型組織

建築、建設、情報システム構築等
各種の技能と道具を持つ者が、
一つのプロジェクトチームや
ジョイントベンチャーとして集まり
仕事や課題を遂行する組織形態を指す。



「職能別組織においては、

 仕事の段階や技能の間を仕事が動く。

 人は動かず仕事が動く。

 これに対し、チーム型組織では

 仕事が固定される。

 各種の技能と道具を持つ者が、

 一つのチームとして

 ビルの設計や研究開発などの仕事や課題を遂行する。」


~P.F.ドラッカー「マネジメント」

(第7章 マネジメントの組織 34 五つの組織構造)