■職能別組織の長所と限界■~安定性と硬直性を併せ持つ~ | ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬

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”なんの浮世は三文五里よ。ぶんとへのなるほどやってみよ。”
乙女姉やの失意の手紙への返信に記した、龍馬のポジティブ思考が表れている言葉
”くよくよせずに前向きに行こう”と勇気づけられる。
同様にドラッカーの言葉も、時代を超えて様々な示唆に溢れています。

おはようございます。

雲が厚い川崎の朝です。
東京地方、昨日は一降りありましたが、
今日は段々と晴れてきそうです。

涼しさが続く中、
暑くさえ感じる一日になりそうです。

今日も一日よろしくお願いします。


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続いてドラッカーは、
5つの組織形態の持つ特色を示す。

◆職能別組織
 ★メリット
  △組織の中の一人ひとりが、
  自らのポジションと与えられる課題を、
  一目で理解できるという明快さがあること。
  △一人ひとりにとっての家族の如く、
  組織の人間関係に安定性があること。

 ×デメリット
  ▼一人ひとりが組織全体の目標を理解しにくいため、
  各人の仕事を全体目標に結びつけることが難しいこと。
  ▼組織としての動きが硬直的であって適応性に欠ける。
  これは、単純な工程を持つ業務には適するが、
  新しい知識や技術のトレーニングに適さない。
  ▼新しいアイデアや新しい方法を進んで受け入れる気風に欠けやすく、
  現状維持を受け入れ、抜本的な変化に力を注ぐことが少ない。


「職能別組織は、明快さにおいて優れている。

 組織のなかの者すべてに拠るべき家がある。

 誰もが自らに与えられた課題を理解する。

 安定性の点でも優れている。」


~P.F.ドラッカー「マネジメント」

(第7章 マネジメントの組織 34 五つの組織構造)