■仕事を組織する方法■~職能別とチーム型~ | ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬

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”なんの浮世は三文五里よ。ぶんとへのなるほどやってみよ。”
乙女姉やの失意の手紙への返信に記した、龍馬のポジティブ思考が表れている言葉
”くよくよせずに前向きに行こう”と勇気づけられる。
同様にドラッカーの言葉も、時代を超えて様々な示唆に溢れています。

おはようございます。

秋晴、青空の広がる川崎の朝です。

爽やかな風が心地良いですが、
日中は暑くなりそうですね。

良い休日をお過ごしください。

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引き続きドラッカーは、
仕事を組織する方法について述べる。

労働は大きく分けて
肉体労働と知識労働に
二分できるが、
この分類に関わらず、
すべての仕事は次の
三通りの方法で組織できる。

◆段階別に組織する。
 米の収穫に例えると、、
 「田畑を整地する」⇒設計部
  ↓
 「田圃を耕し水を引く」⇒工事部
  ↓
 「田植えをする」⇒建築部
  ↓
 「稲を刈り取り、精米する」⇒内装部

 となる。


◆技能別に組織する。
 自動車製造をイメージすると、、
 「シャーシが流れてくる」⇒担当者がエンジンを取り付ける。
  ↓
 「エンジン付きシャーシが流れてくる」⇒担当者がシートを取り付ける。
  ↓
 「エンジンと座席が付いたシャーシが流れてくる」⇒担当者が車体を乗せる。
  ↓
 「車体が流れてくる」⇒担当者がタイヤを取り付ける。
 
 製造すべき自動車が、工具、作用場所や担当者間を
移動して製品として作られていく。


◆仕事自体は動かさず、
 異なる技能や道具を持つ人たちが
 一つのチームとして動けるように組織する。
 ネットワークシステムの構築プロジェクトは、、、
 ⇒設計+プログラミング+品質管理+テスト
 各分野の専門技術者が集まって実行される。



「仕事は、常になんらかの形において組織される。

 職能別組織とチーム型組織の

 いずれかの設計原理に基づいて組織される。

 職能別組織とチーム型組織の

 双方を必要とすることも多い。

 したがってあらゆる組織が、

 この二つの組織構造を

 理解しておかなければならない。」


~P.F.ドラッカー「マネジメント」

(第7章 マネジメントの組織 34 五つの組織構造)