至極の日本料理~春は貝、卯月のお献立 | Chez Rosy  ~元外資系金融OLのTOKYO ベイエリア・ライフ~

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写真で綴る、料理、子育て、時々旅行記。今日もHappyな1日を…♪

皆さま、GWいかがお過ごしでしょうか?

我が家は旅に出たり美食を楽しんだり、
子供たち共々楽しく忙しく過ごしております。


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月は変わりましたが、
先月お伺いした東京最高峰の日本料理
松川さんの、卯月のおまかせ料理の数々をご紹介致します♪


まずはセンセイもおすすめ、京都伏見の “蒼空” を
花瓶と見まごう味のある酒器で。



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飲み口ふくよかでお米の旨味が感じられるのですが、
後味はすっきり。

嗚呼、美味しい!

こちらの蒼空と共に、松川さんの旬のお料理を楽しみます♪

冒頭の一枚は、柏の葉に乗ったミル貝の炙りと空豆。
酢橘をしぼって頂きます。

ミル貝の大きなことにまず驚かされ、
炙りの風味と貝の甘みの強さにうっとり…



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続いては、渡り蟹の飯蒸し、キャビアを乗せて

渡り蟹の身も卵もたっぷりで、もち米のふんわりやさしいこと…

そこにベルーガの最高&見たことないほど大粒のキャビアの
旨味と上品な塩味が加わって、口福でございます♡

この器、渡り蟹ちゃんなのです。
酢につけて一晩…柔かくなった甲羅をくるりと。

器も料理の重要な構成要素である日本料理、
上手に素材を活かされた面白い演出です♪


4月下旬、旬真っ盛りの淡路の真鯛と蕨は、
珍しい軍配型の古九谷で。

瀬戸内海随一の魚の宝庫、鹿の瀬で揚がった鯛は美しく、
身のしまりも最高で、お醤油で頂いても美味ですが、
これを白子ポン酢に絡めて頂きます。

カウンターのあちこちからタメ息が…♡

これぞ、 “日本人に生まれたシアワセ” というものです!




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続くお椀は、トリ貝と白ずいき、おろしショウガを吸い口に。
大振りの朱の塗りのお椀の、桜の螺鈿も愛らしく、季節感たっぷり。

蓋をあけてまたまたビックリ!
見たことのない、お椀の直径ほどもあるトリ貝です!!

そしてこのお出汁の美味しさと言ったら!!!

芋茎の歯ごたえと、貝の甘みが加わったお出汁とトリ貝と…

ワタクシ、死ぬ直前に頂きたいもの、
こちらで決まりました☆


お椀に舌鼓、しみじみと滋味深いお味を堪能した後に供されたのがこの、
見るも肉厚でふっくらした黒アワビとばちこ。
イギリスのアンティークガラスに乗せられて。

ああもう。頂く前からシ・ア・ワ・セ♡

鮑はうっとりするくらい柔かく美味しく、
そして、人生お初の “ばちこ”(←鮑横に見えるオレンジ色のもの) のねっとり美味しいことと言ったら!

ナマコの卵巣を干した珍味だそうですが、
通常のからからに干された物とは違って、松川氏が半生で取り寄せて細工をされたもの。

カラスミを超える美味しさは、モチロン蒼空が進むお味ですワ♡


満足度はすでに100%ですが、お料理はまだまだ続きます!




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甘鯛の炙りのスープ

小さなレンゲが出されて、
炙りの香ばしさを纏ったふっくらした甘鯛と共に、
品の良いスープも飲み干します。

やさしいお味のお料理が続いた中、そろそろ欲しくなったところでこちら、
近江牛、花山椒と竹の子添え

短い旬の花山椒、
サクサクした食感に軽やかな山椒の香りが伴って、
牛と頂くとああ、もうね、やっぱりシアワセ♡

日本人として最高のお肉の頂き方ではないかしら…
ちなみに、この近江牛を香りだけで言い当てたマダムリー先生、恰好良過ぎます!!
(惚れました♡)



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続くはお口直しの2品。

高知の徳谷トマトと立派なこごみのジュレがけと、
松川氏手打ちの酢橘蕎麦、丹波のとろろとパリッとした海苔を添えて。

甘さと酸味とトマトの味とをきちんと備えたフルーツトマトと、カツオの香りのジュレ。
しっかりした細打ちの蕎麦に、ねっとりした山芋と海苔のパリッとした食感の構成も、
酢橘と海苔の香りが加わった冷たいお出汁の美味しさも、
お口直しにピッタリです。

この2品は、確実に女性好みかと。


お料理は続きます、線路並みに~。



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旬の炊き合わせは、蛤と竹の子、蕗

大きな蛤の身が、なんと竹の子にサンドされております!
もうね、春がこの一皿に凝縮されております♪

お皿によって、お出汁の加減が違うんです。
これがプロの技、美味しいのです。


いよいよ〆ご飯、なのですが、
これがもう、このご飯を頂くためだけに来訪したくなる愉しさでした☆




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鳥取のお米と、お伴が4品。
自家製ちりめん山椒に、紀州カラスミ、いくら、そしてお海苔。

これらをね、ご飯に好き好きに乗せてお丼にしていただくのです♡

からすみはしっとり炊きあげられ、おじゃこも品よく、
ぷちぷちのイクラとパリパリの香り高いお海苔、そしてぬか漬けに赤だしと来たらもう、
日本人としての最高の喜びご飯でしょう!!!

お酒と共にこれだけのお品数を頂いて、
さすがに苦し…と思っていたのですがいえいえ、
軽くご飯一膳が消えてゆきました…

無限大の胃袋を手にしていたなら、
永遠に食べ続けたことでしょう(笑)☆



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最後の甘味はお抹茶と共に、
水羊羹。

侮るなかれ、この水羊羹がマコトすごいのです。

びっくりするほどの滑らかさと究極のやわらかさ、
口の中に運ぶとすっと消えゆくのです!

それもそのはず。
通常使われることのない、特注の100番の裏ごしを使って
2日かけてあんこをさらして作ると言うのです。

時間と、惜しまぬ手間暇の賜物…


伺わなければ分からぬ、仕事の奥深さを垣間見ることが出来たのも、
マダムリー先生と諸先生方の見識あってのこと。

カウンターで松川氏と対峙しながら、素晴らしいメンバーと頂く至極の日本料理は、
私にとって珠玉の時間でした♡

日本全国から最高の産地、旬の食材を求め、
最高の一皿を創り上げる松川氏の妥協なき拘りと感性が、快く、潔く、
すっかりファンになりました♪
(さすがに、気軽に通えるお値段ではありませんが…フレンチを3回我慢しても行く価値あり^^)


数十年生きて来て、まだまだ知らぬ日本の食材のこと、
お料理、器の歴史…

我が国の料理の奥深さを垣間見られて、とても嬉しくなったこの日でした!
(6月からの鮎、味わってみたい!!)




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日々の、食に感謝。

出逢いに、感謝…



ちいさいハート皆さま、お気をつけて、どうぞ素敵なGW後半をお過ごしくださいませちいさいハート




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