あっ、と気づけば4月に入って一週間、本格的な春なんですね
今年はいつもの春とは違って、
手放しでウキウキという感じではないのかも。。。
それでも、気持ちが明るくなるような
華やかなものを作りたいなと考えました。
ハンガリアンウォーター風チンキ
アロマのお勉強をなさった方には、おなじみのエピソードですが
スゴぉクかいつまんで、ご説明すると・・・
14世紀、若くして亡くなった夫に代わり
長く善政をしいたハンガリー王妃、エリザベート1世は
晩年になって、ひどい手足の痛みに悩まされるようになりました。
気の毒に思った僧侶がローズマリーを使ったぬり薬を献上しました。
彼女がそのぬり薬を使い続けると、痛みがなくなるだけでなく、
若さと美しさまで取り戻し、隣国の王子にプロポーズされましたとさ。
ここで、重要なのは、「ローズマリー」ですよ~
献上したのは、ローズマリーはじめ
様々なハーブをアルコールに浸した物だったと言われています。
アルコールに浸すことによって、ハーブの成分が溶け出します。
それを塗ることよって、痛み(たぶんリウマチ)が
軽くなった上に、見違えるほど若返らせたのでしょう。
ローズマリーは「ロスマリン酸」という抗酸化(=老化防止)の
成分を多く含むこともの特長です。
少しくらいの誇張があったとしても、きっと、
目を見張るような「若返り」効果があったのでしょうね。
もうひとつ、乙女心をくすぐる重要なファクター
「隣国の王子」は、諸説、いろいろ入り乱れているみたい
王子はXXXだった。いやXXXである。
実は・・・だったらしい。
真実がどうだったかいまいち?なので
ここで書くのは遠慮しておきますぅ。
ご興味のある方は、ぜひ調べてみてくださいね
・・・で、女王に健康と美をもたらせた
「若返りの水 ハンガリアンウォーター」も
オリジナルそのものズバリ!!がどんなものだったのか、
わたくしが調べたところでは、いまひとつよく分かりませんでした。
手元の日本語書籍を見たり、Google先生に聞いてみると・・・
ハーブ+アルコール+水で漬け込むものや
水ではなくてローズウォーターを混ぜるもの
ローズウォーターではなく、オレンジフラワーウォーターを使うもの
精油で作るものなど、ほんとにいろんなレシピがたくさん
どうやら共通点は、
1.ローズマリーは必ず使う
2.なんらかの柑橘系が入る
・・・ということのようです。
「そのものズバリ、これが正解!」は
見つけられなかったし、自由に楽しむのもアリかなぁ。
きっとオリジナルはハーブだったのでしょうから
今回はハーブを採用
水+アルコールだと傷みが心配なので、
作りなれたチンキにすることにしました。
基本的なチンキの作り方
[ローズ&ネロリのチンキ_真冬のスキンケア支度] はこちら
せっかくなので、かわいらしく詰めようと
色も形もいろいろで、華やかになりそうなハーブを選んでいきます。
レシピによっては、ラベンダーも入れるようなのですが
香りが他のハーブよりとても強いことと
ルックスが控えめなことを考えて今回はお休みです。
5.ネロリ
4.ローズマリー(生)
3.ローズ(レッド)
2.ペパーミント
1.オレンジピール
今回は、ローズマリーのドライが手元になかったので
ベランダから切ってきた生のままで使いました。
ローズのレッド(ガリカ種)を選んだのに特に意味はないです。
柔らかく甘い香りのするピンク(センティフォリア種)を
残念ながら、切らしていたので・・・てへっ
ローズの赤は、ピンクよりちょっと酸味の強い香りがします。
「薬効のある」という意味の名前を持っていますから
もしかしたら「若く美しく」という野望に
力を貸してくれるかもしれませんね。うふふっ
ハーブの準備が終わったら、大体の配置を見て
下から番号順にさらりとビンに詰めていきます。
今回のクラフトは、この「つめつめ」がメインイベントです。
自分の好きな配置と分量で、楽しみながら
かわいらしく詰めていきましょう
夢中になりすぎて、あんまりみっちりつめると
ウォッカが入らなくなるので、ほどほどに
ビンの8分目までハーブを入れたら、
今度は、口までいっぱいにウォッカを注ぎ込んで
フタをしっかりと閉めたら、完成です。
あとは、出来上がるまで2週間
時々ビンを振りながら気長に待ちましょう。
あっ、そうだ
ウォッカを入れた途端に、ローズの色が抜けますので
写真を取りたい方は、カメラを先に用意してくださいね
さてさてどんな「若返りの水」が出来あがるかな?
だんだん色の抜けてきたハーブのビンを見ながら
楽しみにしています
[ハンガリアンウォーター風チンキの活用_化粧水のレシピ]
に続きます。