シャトー・バレスタール・ラ・トネル詳解 | ろくでなしチャンのブログ

シャトー・バレスタール・ラ・トネル詳解

ぶどう シャトー・バレスタール・ラ・トネル 

       Chateau Balestard La Tonnelle

                                格付 2012年 Saint Emilion Grand Cru Classe

                                格付 2022年 Saint Emilion Grand Cru Classe 

                                AOC Saint Emilion Grand Cru

                                Commune Saint Emilion  

 

~聖者、ン・バレータールの名。 ラ・トネルは塔の意。

 

セカンド      シャノワーヌ・ドゥ・バレスタール

            Chanoine de Balestard
            年間生産本数不明(6万本の一部)   

 

畑 面 積     10.6ha          

年間生産量    6万本

オーナー      ジャック・カプドムールラン Jacques Capdemourlin

コンサルタント  ミシェル・ロラン

作付割合     メルロー70% カベフラ25% カベソー 5%   

平均樹齢     33年

植栽密度      5,600本/ha

収   量      41hl/ha  

発酵・マセレーション  コンクリートタンク、3週間から4週間

新 樽 率     50%、50%1年落ち。  

樽 熟 成     15ケ月~18ケ月。樽内マロラクティック醗酵。

コラージュ     す る。

濾   過     す る。

アッサンブラージュ

 2017年 メルロー70% カベフラ20% カベソー 5%  

 2020年 メルロー77% カベフラ10% カベソー13%  

 

飲み頃が続く期間/ 収穫後5年~15年

  
       

 

ピコピコハンマー 評 価 ボルドー第4版より 重要なヴィンテージ


古いヴィンテージ

 1990年(87点最終試飲2000年11月)と1982年(90点最終試飲2001年12月)は、バレスタール・ラ・トネルの古いヴィンテージでは最上の2つだ。いずれも、特に1982年は、今も飲み心地良く、厚みがあり、私がこれまでに試飲した最も豊かなバレスタール・ラ・トネルだろうと思う。


○ 1995年 PP85~86?

 酸は弱く、ジャムのような、このヴィンテージの葡萄の完熟感のある1995年は、ミディアムからフルボディであるが、いささかぎこちないワインだ。たっぷりのガッツとタンニンを感じる。最終試飲2002年12月 予想される飲み頃 2009年まで ダウン


○ 1996年 PP83

 成長したルビー/ガーネット色をしている1996年は、スパイシーで、土っぽく、乾燥ハーブ等の個性の香りするノーズを見せている。ミディアムボディで、殆ど飲み頃になっており、フィニッシュには甘いチェリーを感じる。最終試飲2000年3月。 予想される飲み頃 2006年まで ダウン

               

○ 1997年 PP78

 圧迫感のある、一面的な個性とタンニンが感じられ、甘味は十分でなく、ワインの構造に対抗するグリセリン、果実味も不十分である。 予想される飲み頃 2001年まで ダウン
                  

○ 1998年 PP86

 1998年は、ミディアムボディの、スパイシーな、土っぽい作品で、オリーブの漬物、熟したチェリー、カシス、スパイス箱の趣がある。複雑ではないが、がっしりとしていて、筋肉質なワインで、味のある飲み口を提供してくれるサン・テミリオンになるはずである。最終試飲2002年3月 予想される飲み頃 2010年まで ダウン

 

○ 1999年 PP86

 暗いルビー/紫色をした1999年は、酸は弱く、ざっくばらんな魅力のあるワインだ。大量の魅力的なカシスとチェリーを感じさせる、ミディアムボディの、うっとりさせるような、肉付きの良いスタイル。荒削りなタンニンが~を脱ぎ捨てるまでに1年から2年かかるだろうが、向こう5年から6年で楽しみたい。最終試飲2002年3月。 予想される飲み頃 2010年まで ダウン

 

○ 2000年 PP87

 非常に魅力的な、享楽的なスタイルのワインで、深みのあるプラム/ガーネット色をしていて、コンポスト、ブラックチェリーリキュール、カシス、森の下生えの甘いノーズがある、丸々と太った、肉付きの良いスタイルの典型的なバレスタール・ラ・トネル。向こう10年から12で飲みたい。最終試飲2003年1月

 予想される飲み頃 現在から2015年 ダウン

                
○ 2001年 PP86~88 Wine Advocate April 2003

 暗いプラム/ルビー色の2001年は、チョコレートやブラックカラントの甘いノーズがあり、ミディアムボディの、肉付きが良く、十分な濃厚さと弱い酸、熟したタンニンを感じさせるワインだ。多分5年から8年は美味しく飲めるだろう。最終試飲2003年1月。 予想される飲み頃 2011年まで ダウン


○ 2006年 PP85

○ 2007年 PP87

 

○ 2008年 PP90~93 Wine Advocate April 2009

 ‎ヴィンテージの枕木の一つ、2008年は1982年以来、このシャトーからの最高の努力です。それは、不透明な黒/紫の色だけでなく、木炭、アンダーブラシ、森林の床の概念と混ざった甘い黒い果実の特性を誇っています。優れたフルーツ密度、驚くべきパワーと長さ、顕著なタンニン(ビロードとよく統合された)と豪華で超濃縮。‎ 予想される飲み頃 現在から2024年 sei

 

○ 2009年 PP89 Wine Advocate Feb 2012

 ‎クリスマスフルーツケーキ、甘草、香、スパイスボックス、このダークルビー/パープルのノートとおいしい、肉質、フルボディ、魅力的なサンテミリオン。‎  予想される飲み頃 現在から2027年 sei

 

○ 2010年 PP86 Wine Advocate Feb 2013

 ‎甘草、黒チェリー、ローストハーブ、ローミー土壌ノートを備えたモノリシックでシンプルなワインで、このスパイシーでミディアムボディのワインは魅力的ですが、比較的シンプルです。‎  予想される飲み頃 2021年まで ダウン

 

○ 2012年 PP86~88 Wine Advocate April 2013

 ‎2012年は、優れた熟度を持つサンテミリオンのより頑丈で少し素朴なスタイルであり、タバコの葉、黒いサクランボ、甘草、香の概念と混ざったほこりっぽい素朴なノートです。熟したタンニンと良い仕上がりでミディアムボディ。‎ 予想される飲み頃 現在から2025年 sei

 


    

       

○ 2016年 PP89 Wine Advocate

 ハーブとインドのスパイスと杉、メントール、ブラックチェリーと黒のラズベリーの香りで開きます。口当たりは中程度のボディで、しっかりしていて、スパイシーな仕上がりで歯ごたえがあります。

 

○ 2017年 PP92 Wine Advocate

 深いガーネット紫色の色にミディアム、2017年バレスタードラトンネッレは、杉の胸、鉛筆の鉛と黒トリュフのヒントと暖かいブラックベリー、煮込み梅とフルーツケーキの香りをあきらめます。ミディアムボディの口蓋は、柔らかい質感と明るくジューシーなフルーツの良い濃度でよく再生され、風味豊かな仕上げです。

 

○ 2018年 PP92+ Wine Advocate

 深いガーネットパープル色で、豪華な焼きブラックベリー、煮込み梅、スパイスケーキ、乾燥桑の香りで、真剣にミントの底流と五紅粉とポプリのワフトで爆発します。フルボディ、豊かで魅惑的な口の中で、豊かな果実は、しっかりとした丸みを帯びたタンニンと十分な新鮮さによって十分に支えられ、長くてスパイシーな仕上がりです。

 

 

イギリス  価 格 表 Chateau Balestard La Tonnelle

    2000年 £32  2011年 £30

    2001年 £32  2012年 £24

    2002年 £    2013年 £23

    2003年 £    2014年 £24

    2004年 £25  2015年 £24

    2005年 £31  2016年 £28

    2006年 £31  2017年 £24

    2007年 £28  2018年 £28

    2008年 £29  2019年 £22

    2009年 £38  2020年 £

    2010年 £38  2021年 £

                                    WINE SEARCHER 2021.5.28記

 

ピコピコハンマー 私はいつもバレスタール・ラ・トネルを、小型化されたサン・テミリオンのランシュ・バージュだと考えてきた。カプドムルラン家が所有するこのシャトーは、濃い色合いの、大柄で、深みのある、リッチで、噛みごたえのあるスタイルのワインを造っている。大柄すぎたり、アルコール度が高すぎることがあるが、非常に楽しめるスタイルのサン・テミリオンであり、通常は瓶詰めしてから5年から6年で飲むことが出来るが、10年かそれ以上、素晴らしく熟成するワインでもある。

 こりシャトーは、15世紀の詩人フランソワ・ヴィヨンが書いた『バレスタールという名のついたこの神聖な果汁を飲み』との記述にちなんで名づけられた。背の高い糸杉に囲まれた(小山の上にある風車を探してみよう)この葡萄畑は、シャトー・スータールに隣接する石灰岩の台地に位置しており、サン・テミリオンの町の東にあたる。バレスタールは1970年以来、比較的良い成果を収めてきた。


          

キャミソール 一般的な評価

 

 古風で伝統的なサン・テミリオンのスタイルで常に健全に造られている。バレスタール・ラ・トネルは、このアペラシオン全体で流行している進歩的な醸造法に屈服していない。   
 

ぶどう シャノワーヌ・ドゥ・バレスタール

    Chanoine de Balestard

                                  AOC Saint Emilion Grand Cru

   

 

さくらんぼ シャトー・バレスタール・ラ・トネルの「バレスタール」の名は、サンテミリオンの教会参事会員にちなんでおり、「ラ・トネル」とは、現在も畑の中に存在する非常に古い塔を意味します。

 シャトーの歴史は古く、15世紀にはフランソワ・ヴィヨン~François

Villon が、詩の中でここのワインについて触れており、エチケットにこの詩が描かれています。

 

 

さくらんぼ オーナーであるカプデモーラン家は、400年間にわたってサンテミリオン地区においてワイン生産を行っています。歴史的には1617年まて遡り、アントワン・トニー・カプデモーランの名が判っています。

 

 


 

 

兄弟シャトー

    
シャトー・プティ・フォリー・ド・スータール、   

AOC Saint Emilion Grand Cru Classe  詳解はこちら

 

   
シャトー・カプ・ド・ムールラン 詳解はこちら   シャトー・ルーディエ 詳解はこちら

  AOC Saint Emilion Grand Cru Classe         AOC Montagne Saint Emilion

 

 

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