ワイングラス(PART-5) グラスの持ち方
ワイングラス(PART-5) グラスの持ち方
ワイングラスはどの様に持つのでしょうか。結論、好きに持てば!これが全てだと思いますが一応・・・・。
いろいろな書籍には、マナー、エチケット(ワインのエチケットに由来するとか。)として、ステムを持ちましょう。親指と他の4本の指で挟むようにしましょう。とか、親指と人差し指で摘むように持ち、他の指は軽く添えましょう。と言うようなことが書いてあります。理由はボウル部分を持つと体温でワインの液体温度が上昇するとされています。
葡萄の蒸留酒であるブランデーは特に香りを楽しむという要素が強いため、グラスを温めて飲みます(ホットで無いことはお判りですね。)。
時にはグラス内部にブランデーを少量入れ、満遍なく回し、火を付ける。「焼く」と言うらしく、青白い炎が立ち演出効果は抜群です。
また、カフェ・ロワイヤルなどは角砂糖にブランデーを垂らして火を付けますね。ワインはブランデーでは無いので、ワインを適温で飲むためにはステムを持つべきとされています。
しか~し、ボウル部分を包むようにして持ったところで中身のワインの温度変化は殆どないのだそうです。リーデルのOシリーズなどはステムやプレートが無く、ボウル部分を持つしかないのですからボウル部分を持ってOKとの説もあります。
現実問題として、シャトー訪問記などの写真ではオーナーや醸造責任者が堂々とボウル部分を持っているではありませんか。
また、一説によるとフランスの元首相シラク氏もイギリスのエリザベス女王もボウルを持っている写真が公開されているとか。
以上の説からすると、ステム・ホールド説はどこから来たのでしょうか。クリスタルグラスの出現により、グラスをより美しく飾るためにステムが登場したようです。そこで、飲む場合においても美しい持ち方で高級なグラスが映えるように持つようにしたのではないでしょうか。
または、ソムリエ達がグラスを洗う時のことを考えてボウル部分を持たないように(綺麗に洗って拭くのはホントに大変です。)啓蒙するとした陰謀説(賛同者はいないと思いますが。)。
ともあれ、1つの持ち方としてステム・ホールド説がある訳です。私はステムを持っていますが、親指と人差し指はボウル下部に触れており、小指はプレートを押さえる感じで持っていることに気が付きました。
自分のホームグランド以外でワインを飲む時、ステムの短いワイングラスを出されると違和感があります。もっとも、仲間内では冷えすぎたワインは一生懸命ボウルを包みこんで「早く開け」と叫んでいますけど。
ステム・ホールド説とボール・ホールド説以外に、私が勝手に呼んでいるテイステング・ホールド説があります。ほんとは、ソムリエ・ホールド説、いや、ソムリエール・ホールド説と呼びたいのですが、ソムリエに失礼なので、テイステング・ホールド説と呼んでいます。
プレート部分を、人差し指と中指の第二関節を曲げて、ワイングラスのプレート部分を、間に挟んで持つ。親指は添えても良い。結構このスタイルでテイステングしている写真を見るのです。プロらしく見え、恰好が良いようです。様になる方はどうぞ。
でもね、このスタイルには弱点があるのです。最初からこのスタイルは無理なので、一度左手(右利きの方)でグラスを持ち上げてから、テイステング・ホールドにしなければならないのです。下ろす時も同様ですよ。
とまあー、ゴチャゴチャと書きましたが人様に不愉快な思いをさせない程度で持ちやすいように持つことをお勧めします。
ついでに乾杯について
「ルネッサンス ! 」は髭男爵だけにして、ワイングラスを触れさせないように、ワイングラスを目線程度に持ちあげて、素敵なアイコンタクトで乾杯を。
ほんと直ぐに割れますから。相手がワイングラスをぶつけてくるのでは、といつも心配しています。ところで、髭男爵の使用するグラスは何なんだろう。音は効果音なのだとしても、あり-あ、かなり強くぶつけているぞ。
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