ワイングラス(PART-1) 種類
ワイングラス(PART-1)
ワイングラスの種類
1.素材による分類
①ソーダガラス
主原料は、珪砂+石灰(酸化カルシウム)+ ソーダ灰(炭酸ナトリウム)、他
アルミナ、酸化鉛、ホウ砂等々であり、酸化すると青みが付きます。
②ボヘミアングラス
主原料は、珪砂+石灰(酸化カルシウム)+炭酸カリウム他です。
ソーダ灰の代わりに、ブナの樹の灰(炭酸カリウムを含む。)を使ったのが最初のようであり、原料を溶かす際に燃料として使ったブナの灰を使ったところ、透明感のあるガラスができたようです。
名称であるボヘミアンは現在のチェコスロヴァキア西部、ブナの樹を採取したボヘミアの森(ボヘミアン地方)に由来するようです。
ちなみに炭酸カリウムはラーメンを作る際に使用される『かんすい』の主原料とのこと。
元々は、イタリアのベネチァン・グラスの製法をお盗みになられたと言われています。ガラスを造る為には大量の燃料を必要としたため、徐々に北ヨーロッパの森林地帯へと製造地が移動したようです。ブナの樹の灰を利用したのもたまたま出来たと言う事の様です。
③クリスタルガラス
主原料に酸化鉛を加えることにより、透明度と屈折率が高まり、輝きが見事なことから水晶(クリスタル)と呼ばれます。
面白いことに、クリスタルは透明感が強いのですが、アルカリ金属酸化物等により青みを帯びさせて透明感を上げているそうです。
肉眼では青みのある方がより透明に見えるそうです。
レッドクリスタル
酸化鉛の含有量により、セミクリスタル、レッドクリスタルと呼称が異なっています。含有量24%以上をレッドクリスタルとし、12%以下のものをセミクリスタルと呼ぶそうです。
注 分類法は色々あるようで、ボヘミアングラスもクリスタルグラスです。③を鉛クリスタルとしているものもあります。
クリスタルグラスは純度の高い酸化鉛(鉛丹)を使用するようで、重量感があります。
特にカットした時にその美しさが増すと言われています。
気を付けなければならないのは強度があるわけではないので、クリスタルガラス同士をぶつけたときは簡単に割れたり、欠けたりします。
グラスの端を爪で弾くと独特の高音を発しますので判りやすい(空の状態でお試しください。)です。
また、爪で弾かなくともグラスの薄さで判ると思います。一般的にはクリスタルグラスは高級品ですので、飲み口が薄いことが多いように思われます。
薄い、重たい、綺麗⇒クリスタルかな?
クリスタル製品を。
サントリー・インペリアルの容器(廃版) ブルガリの灰皿。すぐ欠けます。
デキンタ・シリーズ こちらへ
スワロフスキーのクリスタル。 スワロフスキー製。会員限定販売とか。
左は、ラフイット・ロートシルトのコニャック。 昔のソーダガラス製法によって作られた。
右は、テセロンのコニャックでなんとか。 左写真のアップ。
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