「麻布 野田岩」(☆彡)
横浜発 驢馬人の美食な日々-AzabuNodaiwa
 ミシュラン2011東京・横浜・鎌倉で掲載された一つ星の鰻屋。

 「五代目 野田岩」 の流れなので「横浜 野田岩」と呼んだ方が通りがよいのかも。

 外観よりも素敵な内装でその味も良い。たしかに良いのですが…。

  
住所:横浜市西区北幸2-13-9
電話:045-320-3224
定休:日曜
営業:11時~14時/17時~20時半
 
横浜発 驢馬人の美食な日々-AzabuNodaiwa01
 「オ・プレチェネッラ」「ア・マシケラ・ロ・プレチェネッラ」 の間の通り、「シェ・フルール横濱」 を抜けた先にある四角いビル。
 店構えは両側に細い竹の緑を配した料理優しい外観。

横浜発 驢馬人の美食な日々-AzabuNodaiwa02
 中に入った1階は喫煙区間のようです。帳場の右はテーブル席。

横浜発 驢馬人の美食な日々-AzabuNodaiwa03

 左は良い雰囲気のカウンターです。
横浜発 驢馬人の美食な日々-AzabuNodaiwa04

 禁煙席希望でしたので2階に上がることとなりました。木の梁が通され、塗り壁に和の設えの調度品。先ほどのビルの中とは思えない上品な印象。

 

10年12月8日昼の来訪。
 11時半の予約。風邪で体調がすこぶる悪く、足の出が悪い。11時半を過ぎてしまいました。それでももちろん一番最初のお客でした。
 
横浜発 驢馬人の美食な日々-AzabuNodaiwa05

 最初に緑茶をいただく。
 
天然鰻 お重箱 5000円
横浜発 驢馬人の美食な日々-AzabuNodaiwa07

 肝吸いとつきだしと甘味がつきます。天然鰻は4月中旬から12月上旬のみだそうです。
 
横浜発 驢馬人の美食な日々-AzabuNodaiwa06

 つきだしはすぐに出てきます。
 茨城の黄色い人参と長野の紅芯大根の煮物。形が崩れないように込んで塩をしただけというシンプルな料理ですが、素材の味わいが深いので十分美味しい。
 黄色い人参は癖がなく人参らしい甘みがある。
 紅芯大根は土の香りなのかとてもコク深いし、振ってある塩が甘くすら感じる良さ。
 
横浜発 驢馬人の美食な日々-AzabuNodaiwa08

 塗りの美しいお重に鰻が運ばれてきました。
 「五代目野田岩」と同じく、薄くしかれたご飯の上にきっちり詰められた鰻の蒲焼き。柔らかく適度に貼りがあり、脂身の感じはあまりありません。しつこくなく美味い。たれもたっぷりご飯にかかっています。
 山椒をかけるのも美味しい。この山椒も良いものですね~。

 
横浜発 驢馬人の美食な日々-AzabuNodaiwa10

 香の物は蕪の実、茎、葉をそれぞれ漬け込んだもの。
 
横浜発 驢馬人の美食な日々-AzabuNodaiwa09

 肝吸いも和風出汁の十分に美味しいもの。三つ葉がたっぷり浮いています。肝の苦みがほどよい。そういえば、肝焼きはないか聞いてみましたが、昼は肝吸いになってしまうのでないのだと。そうか、鰻重と肝吸いがセットのこの店では、吸い物がつかない白焼きが出ないと肝焼きもでないのね。
 
横浜発 驢馬人の美食な日々-AzabuNodaiwa11

 食後には緑茶ではなく焙じ茶が。
 
横浜発 驢馬人の美食な日々-AzabuNodaiwa12

 甘味がつきます。自家製のぜんざいですね。甘さ控えめの小豆の中央にはホクホクした皮付きの薩摩芋。柚子の皮が乗っています。

 さて、わからなくなったのがやはり天然鰻と養殖鰻の差です。こればかりは食べ比べないとわからないのでしょうか。
 5000円にサービス料10%と消費税がつき5775円の会計。これを安いと取るか高いと取るかはその人の舌によるのかもしれません。
 
 ちなみにトイレは2階奥に。

 会計をするとき、1階が煙い。入店時は先客なしだったから気がつかなかった。

 香りを食わせる鰻屋として致命的な欠点だと思うのはぼくだけだろうか?

 

横浜 野田岩 うなぎ / 平沼橋駅横浜駅高島町駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5