「五代目 野田岩」(☆☆)
横浜発 驢馬人の美食な日々-NodaiwaHonten
 
 鰻と言えば名前が挙がる創業160年の名店。

 その風格は素晴らしく、江戸時代から続くお店の雰囲気を楽しむことが出来ます。
 
住所:港区東麻布1-5-4
電話:03-3583-7852
定休:日曜
営業:11時~13時半(土祝~14時)/17時~20時
 
 赤羽橋からちょっと歩きます。何度か歩いているので迷わずつきました。
 一見すると蔵のように見える建物。緑の向こうに瓦のある白い壁の建物があって、木製で金の文字の看板がつけられています。
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 入り口はその左側に。2階に上がる階段はレトロ。トイレは2階なので2階も見ましたが、座敷席が普通にあります。突き当りのトイレよりもさらに右奥に江戸のころから使っていそうな家具を置いた特別な座敷席が見えました。
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 中は黒い梁のある和の建築で分厚い板のテーブル席に赤いクッションの椅子やベンチシート。壁は絵ではなく、額のように見える中が赤く塗られています。老舗の風格たっぷりですね。
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 食べる席のすぐ横には昔の野田岩と思われる木造建築の模型。中の裸電球もきちんと光っていました。
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 テーブルの上のには天然鰻のお吸い物のきも、又は肝焼きに釣り針が入っていることがあることの注意書きが書いてある割り箸。箸置きは鰻を模していました。
 仲居さんは全員和服で絶えず客席に目を配られていますね。きびきびして接客はプロフェッショナルですが、親しみという点では一番若い女性が気軽で良いです。もっと優しい接客の方が良いとおもうけど。。。
 

09年8月12日昼の来訪。

 朝9時45分に電話してみたら休みでないことが確認できた。
 ということで、鰻といえばこの店なのでこちらを伺うことに決定。
 11時ジャストを超えたところで到着。子連れのご家族も入るところ。
 待ち時間はのんびり。食べている人たちのものなのか、鮮烈な山椒の香りが漂ってきてびっくりしました。
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 飲み物はお茶で。緑茶です。

  
うな重 梅 3150円
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 天然だったらこの価格は安いな~と思いつつ注文。そうは言わなかったので、天然ではないかも。
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 お重を開けてみるとやや薄めに敷かれた御飯の上にうなぎ1匹分。表面はわずかに焼かれて蒸し揚げられた感じです。香ばしさはなく、ほどよく柔らか。なるほど、関西風のサクサクした表面のそれとはかなり違います。とろけるような脂がないのも養殖のそれとはかなり違うということでしょうか。
 途中でひょうたんのような入れ物に入っている山椒をかけていただく。これも香りが良いものでした。
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 吸い物は柚子の利いた肝吸い。和風の出しはやや濃い目かも。三つ葉としっかりした苦味と味わいのある刻んだキモが入っていました。肝焼きも頼んだのですが、夏はこの肝吸いに取られてしまっていてないのだといわれています。
 香の物は刻んだキャベツ、大根などの浅漬け。

 箸やすめにあっさりした大根おろしがついています。
 
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 食後には新しいおしぼりとほうじ茶をもってきてくださいます。

 

 歴史と雰囲気は凄く、ぼくの好みなので総評は☆☆(二つ星)です。

 

五代目 野田岩 (うなぎ / 赤羽橋、神谷町、麻布十番)
★★★★ 4.0