フーディンピック! マチュピチュのお弁当 2 | 添乗員のゆく地球の旅!

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 首のくびれた保護犬・黒豆柴まるちゃんとの愉快な日常

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風邪をこじらせてしまいまして、治ったかと思いきや昨日は寝たきりになってしまいましたあせる 
温かいコメントを下さった方、ありがとうございました。
今回はお返事が出来ないので、ブログの方へお伺いしました。さくらはメールでね音譜 
皆さんも、どうかお体に十分お気を付け下さい。そういう訳で、ゆっくりと更新させて頂きます。



前回までのあらすじ:
オランダ人のヤンとケースは何故か食事を我慢しているので、二朗さんも一緒にマチュピチュに着くまで空腹を堪えることにしました。
(最初から読む方は →コチラからどうぞ。)


オリャンタイタンボ駅で1時間も電車を待っている間に、観光用のビスタドーム号が到着し、過ぎて行きましたが、もちろんそれ専用のチケットを持っていない3人は乗ることが出来ません。

一般のペルーの人々は、道や広場の片隅に鍋を据えてにわか食堂の商売をしており、列車待ちのアンデスの人々はそこに群がって何やら食べています。空腹の3人には誘惑的な食べ物の匂いです。

「ねえ、ちょっとなら良いでしょ。何か食べましょう」

二朗さんの言葉に

「君は食べても良いよ。でも、僕らは我慢しなければならないのだ」

と苦しそうに顔をゆがめる二人。

ようやく乗り込んだ列車の中は、現地の人やバックパッカーなどで座る席がなかったので、3人はデッキに座り込みました。そして二朗さんはヤンとケースに食事を食べない訳を尋ねました。

「実はね……」

二人はリュックに手を突っ込みながら言いました。

「マチュピチュでこれを食べるんだ。その為にはその前に何も食べてはいけない。水は良いけれども」

カバンから取り出したものは、一つは1.5リットルほどのペットボトル、もう一つはビニール袋にくるんだ何かでした。

ペットボトルの飲み物は不気味な黄緑色で、特にラベルは付いていません。ビニール袋の方はずっしりとしており、開けると中から不気味な、何かの輪切りが出てきました。やはり黄緑色……

「これって……!」

しばらく考えていた二朗さんにも何となくこれが何かが分かったようです。

「そう、サボテンだよ。でも普通のサボテンではなく、ジャングルの仙人に貰って来た特別なサボテンなのだ」





イメージとしては、こういう大きなサボテンの輪切りが茹でてあるような感じのものだったそうです。
しかし、なぜそれをわざわざマチュピチュで食べるのでしょう。しかも、なぜそのために空腹を我慢するのか、それほどに美味しいものなのか、二朗さんの疑問は尽きません。すると、二人が口を開きました。

「ジャングルの仙人の言うには、マチュピチュへ行って眺めの良いところへ行く、そしてこれを両方とも一定量食べて飲む。そうするとマチュピチュの空を飛べるようになるそうだ。だからこれはとても貴重なものなんだよ」

英語が完璧には分からないので、ヤンとケースに親切に噛み砕いてもらいながら説明してもらったのですが、さらによく分からなくなった二朗さん。

「何かの宗教かな?」

マチュピチュには変わった人も集まるとは言うけれど、空を飛べるだなんてある訳がない、と二朗さんは頭ごなしに信じませんでした。それでも人の良い二朗さんはそれは口に出さず、挙句絶食にもつき合い、とうとうお昼過ぎにマチュピチュの下に横たわる駅・アグアスカリエンテスに到着しました。

そこからは乗合バスに乗って、マチュピチュの古代都市がある山の頂上方面まで、約20分ほどくねくね道を上って行きます。



★ つづく ★

このサボテン、ご存じの方おられるでしょうか?

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