フーディンピック! マチュピチュのお弁当 3 | 添乗員のゆく地球の旅!

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メキシコ滞在とひとり旅とツアー添乗中に起こった体験話&
 首のくびれた保護犬・黒豆柴まるちゃんとの愉快な日常

フーディンピック(食べ物ネタ祭り)開催中。詳しくは→ コチラです。
本日も更新されていますよ~! (ブ―ロさん) どうぞチェックしてみて下さいね!



前回は→ コチラ です。

マチュピチュへのバスは、アグアスカリエンテス駅のすぐそばから出ます。

切符を買った二朗さんと、オランダ人・ヤンとケースが乗合バスに乗り込むと、しばらくして走り出しました。最初はウルバンバ川に沿って、そして橋を渡った後は延々とS字カーブ連続の砂利道を上って行きます。揺れに揺れるので、ゆったり車窓を楽しむ、という感じには行かないのですが、20分ほど行くと写真で見たあのマチュピチュの山頂が見えて来て、二朗さんもオランダ人の二人も思わず歓声を上げたそうです

「Here we are!!」

「おお! 着いたんだな!」

バスを降りたら切符を購入、入口を通ってしばらく歩くと……


machupichu

この風景が眼前に開けました。

「さてと」

このポスターのような風景を目の前にして、ヤンとケースは石垣に腰掛けました。

「サボテンか?」

「そうだ、この時を楽しみにしていた!」

少し緊張気味の二人は、まず黄緑色の液体が入ったペットボトルを取り出しました。それを紙コップになみなみと注ぎ、ヤンが口をつけると……

「うわっ! 臭いがきつい! とてもじゃないけど飲めない!」

そんなまずいものをなぜわざわざ、という気持ちをよそに、二朗さんは一人写真を撮って回りました。二朗さんにとってはサボテンを食べて空を飛ぶことよりも、ようやくやってきた夢のマチュピチュの方が数億倍大切でしたから。

よく見ると、リャマが草を食んでいます。マチュピチュにリャマが居るとは!



夢中で写真を撮る二朗さん、20分ほど一人で浮かれてヤンとケースの元へ戻ると、そこには真っ青な顔をした二人が……

「どうしたんだ!」

「だ、駄目だ…… まず過ぎて食えない」

ほとんど減っていない紙コップの中の黄緑の飲み物と、ビニール袋から出された大きなサボテンの輪切り。固形のサボテンの方は端っこが少し千切られているので、頑張って少し食べたようです。

何だか緑臭い香りが漂ってきて、お世辞にも美味しそうとは言えない代物です。呆気に取られていると、ケースが堪えかねて草むらで吐いてしまいました。世界遺産なのに!!

「なぜそこまでして食べるの? 吐いちゃったらどうしようもないでしょ」

「いや、仙人曰く、吐いても良いから、規定の量を食べなければならないのだ。そうすれば空を飛べる!」

そんなこと言ってもへたれの二人。少しイライラした二朗さんはこんなことを口走ってしまいました。

「分かった! それじゃ俺が食べてやる。食べて空なんか飛べないってことを証明してやるよ!」

二朗さんはまず黄緑色の飲み物をごくごくと飲み干しました。



この後どうなるのか、次回へと続きます
二朗さんは飛べるのでしょうか? と予想しながら、
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