数年前までは犯さなかったであろうウッカリ(?)ミスが増えた。
年齢のせいとは思うが、本当にヒヤヒヤものだ。
① 愛犬ショータのシャンプーの日、ペットショップのカウンターで手続きをして、ショータを店員さんに預けて帰る途中、ダンナ運転の車の中でスマホが無いことに気づいた。
ペットショップでスマホをバッグから出した時、店員さんが待ち受け画面を見て「ショーちゃん、可愛いですね」と話していたので、カウンターに置き忘れたに違いない。
ダンナのスマホを借りて、ショップに電話したら、保管してくれているとのことですぐに取りに戻ったが、スマホが無いと分かったその瞬間の気持ちったら…。
指紋認証もパスコードも何も設定していないので、誰でもすぐに開けて使えるのだ。paypayなど簡単にチャージが出来て支払いができるので、誰かに持ち去られていたら…と思うとゾッとした。
指紋認証は年齢と共に判別しずらくなると言うので設定していない。パスコードは設定して使う時もあるが、スマホを開ける時にイチイチ面倒なので最近は開きっぱなしだ。
だから、出かけた時の帰りには、財布とスマホがバッグにあるかどうか、必ず確認するようにしている。それでもこんなことが起こる。
② いつも行くスーパーでは、チャージして使うカードで支払いをしている。残高が少なくなると、店内にあるチャージ機を使って入金する。
先日このスーパーから電話がかかった。何事か?と出てみると、「お客様のカードがチャージ機に残されたままでしたので、こちらでお預かりしております」とのこと!
その日、買い物を済ませて帰ってきて財布の中身を見ていない私は、カードの不在にさえ全く気付いていなかった。財布があっても中身も(クレジットカード等)チェックしなければ…。
レジで精算だけして商品を忘れることは前からあって、何回か失敗している。このカードも常にそこそこチャージしてあるのですぐにでも使える。見つけた人が正直な人で助かった。
③ 本はたいていアマゾンで取り寄せているが、たまに本屋さんに行くと、目につく本を買ったりする。
先日、文庫本コーナーで平積みになっていた宮部みゆきさんの文庫本を買った。その時は、〈(平積みになっていたから)この本、もう文庫本になったのか…〉と迷うことなくレジへ持って行った。
モール内を歩きながら、その本の裏表紙に書いてある内容を読んでいると、「これってもう読んだ本やん!」と声に出していた。
私はてっきりこのシリーズの第2弾の文庫本が発売されたと思い込んでいたのだ。
第2弾は、まだ文庫本ではなくソフトカバーで出版されている。
で、すぐに書店へ引き返して返本したというわけだ。表紙の絵を見ればわかりそうなものなのに…。
日頃はもっとこまごまとしたことでチョンボをしている。家の中で持って歩いていたモノを、他に目に入ったことをし始めて、そのモノのことをすっかり忘れてしまう。
後で「アレどこへ置いた?」と考えられる限りの場所を行ったり来たりして探す。とにかく探し物をしている時間が増えた。
他にも様々なミスがあるが、直近で思い浮かぶのは上述の3点。
ところで先日の話:
体操教室は14時からのスタートなのだが、一番高齢のお姉さまはたいてい遅れて来るので、メンバー全員が揃うまで、それぞれが1週間分の出来事や話題で大いにお口の体操をしている。
その日、私は所用があって30分ほど遅れて参加した。会場である先生宅に着くと、元気なお喋りの声が表にまで聞こえていた。
部屋に入ったとたん「なんでこんなに暑いの?」と声に出た。お姉さま方3人共「今日は特別暑いねぇ」と火照った顔をタオルで拭きながらストレッチを始めていた。「エアコン入っているのに暑いねん」
「いやいや、玄関よりこの部屋の方が暑いよ」と、いったい何度に設定しているのかと、私はエアコンのリモコンを手にした。
設定は22℃。しかーし、モードが【暖房】になっている!
「暖房になってますやん!」私はモードを冷房に切り替えながらお姉さま方に伝えたら、「ええっホンマ!」「暑いはずや!」と口々に。当の先生は「冷房のハズやのに。前回から何にも触ってへんのに…」と解せない様子。
どちらにしても、私が到着するまで30分間、酷暑の日に暖房をつけて閉め切った部屋にいた後期高齢者の女性3人。
私の到着があと10分遅かったら、私は救急車を呼んで、3人の熱中症のバアサンを運んでもらう羽目になったのではないだろうか⁉
季節の変わり目には≪エアコンあるある≫のエピソードだ。私にも同じような失敗があったのを思い出した。
10年以上前の冬、ウチの借家に住む一人暮らしの男性が孤独死をしていた。この男性のヘルパーさんが「連絡が取れないので家のカギを開けてほしい」と大家であるウチを訪ねて来た。
ダンナが留守だったので、家のカギを開けて部屋に招じ入れたのは私で、遺体の第一発見者も私だった。寝室には素っ裸で腹部が異様に膨れた男性が布団の上に居た。(衝撃的な図だったので、今でも忘れられない)
直ぐにダンナに帰ってきてもらって、親戚の人に連絡をした。とりあえず駆け付けてきた唯一の係累である年の離れた姉は90歳越えの人。
その人の代わりに様々な手続きをダンナが処理している間、在所からその人を連れてきてくれた近所の男性と一緒にウチの座敷で待ってもらうことにした。
座敷にはコタツもあったが、真冬のこととて、エアコンのスイッチを入れて28度に設定した。しかし、なかなか暖まってこないので、30度に設定温度を上げた。それでも冷風が来るような気がして、リモコンを見ると、モードが【冷房】になっていた!
エアコンは、モードが暖房ならあくまで温かい風が吹き出し、冷房なら冷たい風が吹き出してくる。いかなる設定温度にもかかわらずだ。(当たり前なのに)そんなことをこの時初めて知った。
だから、先生宅エアコンのモードの間違いにいち早く気づいたのだったが、お姉さま方が一向に気づかなかったのはそんな経験が無いからなのだろう。
その日、エアコンの一件がお姉さま方にウケルことウケルこと!みんな大笑いしながらも「こわい、こわい」と言い通し。
中でも一番若い私は、様々なチョンボの連発が「こわい、こわい」
一昨日の我が寝室の昼間の温度: