ISOLA―十三番目の人格(ペルソナ)貴志 祐介 (著) | [ridiaの書評]こんな本を読んだ。[読書感想文]

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怖かったー!!


ちょっとネタバレがあるかもれない。


オチは書かないけど、未読の人はご注意。







Post DATE: 2011/01/23

価格:¥ 1,575

発売日:1999-12

少女の中に宿る13番目の人格…、それは悪魔の人格。映画『ISOLA多重人格少女』原作。


























さっそく作者買いをして、速攻で読んだ。




聞いたことがあると思ったら映画化もしてるのね。


10年ちょい前の作品か。


そういえばあの頃って多重人格モノが流行ってたなあ。




それにしても上手い。


阪神大震災やオウム事件といった現実に起きた時事問題を絡ませて、エンパスだの多重人格だの幽体離脱だのっていう浮世離れした(絵空事っぽい)ことを現実に引き寄せてる。


漢字がまたスパイス利かせてるし。


こういうのをさらっとやっちゃうのがニクイね。






しかしこの作者、ひょっとして恋愛を描くのが苦手・・・?




(現時点で)本作と新世界より 
しか読んでないから判断するのは早いとは思うけど、恋愛模様が唐突な印象。




というか、人間の負の感情を描くのはとっても巧みなんだけど、正の感情(愛、友情、思いやり、優しさなど)がそれに比べるととってつけたみたいなんだよね。説明的というのかな。あんまりリアルじゃない。




いいひとより嫌なヤツを書く方が好きなんだろうな…


あきらかに筆のノリが違う。




そして、この作者は登場人物自体を描くことより世界観や構成を楽しませるタイプなんだろうな。


最近の人気作家ってこういうタイプ多いね。




それにしても怖い!


寝る前に読んだから悪夢にみちゃったよ、磯良。




太陽光に弱いあたりが人間離れしてていいね。




復讐・・・?


嫉妬…?


やっぱり復讐・・・?


やっぱり嫉妬・・・・・・?




ラストにバーンって怖いオチが用意されてて、よくできた怪談だなーと思った。









Post DATE: 2011/01/23

価格:¥ 4,402

発売日:2001-01-26