再びコンチャ・ネグラでございます | ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活

再びコンチャ・ネグラでございます

 ニカラグアで食べられるもののなかで、何が一番美味いといって、コンチャ・ネグラconcha negra)をおいて他にはありません。牛肉もロブスターも美味いことは美味いが、コンチャ・ネグラに勝るものはない。直訳すれば「黒い貝」です。日本ではちょっと見かけたことはありません。強いて言えば外見は赤貝に似ていなくもありませんが、中から黒い液が出るので、この名前があるのでしょう。


 コンチャ・ネグラはもちろんコリントCorinto)辺りのレストランで食べるのも良いが(→こちら )、やはり海岸で獲れたてを食べるに限ります。

 そこで、獲りたてのコンチャ・ネグラを食べるならここ、エル・ベレロEl Velero)です。ここには以前も行きましたが(→こちら )、4月11日、リカルドおじさんはただコンチャ・ネグラを食べたいというそれだけの一念で、寂しくも独りでエル・ベレロに向かいました。


 エル・ベレロの海岸。マナグアから1時間半です。位置は以前の記事の地図をご覧ください。途中から舗装路とは名ばかりの、穴だらけの悪路ですが、コンチャ・ネグラを食べるためには試練にも耐えねばなりません。
ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活-エル・ベレロ海岸
ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活-エル・ベレロ海岸
 ここに来れば、コンチャ・ネグラを海岸で売るおばちゃんが必ずいます。プラスチックの洗面器に商売道具一式を入れて、器用に料理します。
ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活-コンチャ・ネグラ売りのおばちゃん
 料理といっても、生きたコンチャ・ネグラの殻をナイフでこじ開けて中味を取り出し、タマネギ、トマトなどのみじん切りを加えて、最後にレモンの搾り汁を入れるだけ。一種のセビーチェです。
ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活-コンチャ・ネグラ
ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活-コンチャ・ネグラ

ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活-コンチャ・ネグラ
 これが出来上がり。黒い液体は貝の中から出て来る自然の液体です。見ただけでは泥臭いのではないかと思ってしまいますが、泥臭さは全くありません。これは本当に、美味ぁ~い!たまりまへ~ん。この一皿が40コルドバ(約180円)。不潔なんじゃないかって?そりゃそうかも知れません。しかし、こんなもので腹を壊すようでは、このニカラグアでサバイバルできないのです。リカルドおじさんは、今までここで食べて腹を壊したことは一度もないし、今日も3杯食べましたが何ともなし。
ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活-コンチャ・ネグラ


 日曜ですから行楽客も若干います。
ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活-行楽客
 こうして大家族でやって来たニカラグア人もコンチャ・ネグラを食べていました。どうでもいいけれど、後で気付いたのですが、この写真の後方に写っているお嬢さんはずいぶん美人ですな。
ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活-行楽客


 この海岸にはエステロ(estero)が迫っています。エステロとは川、低湿地、沼沢地とかいろいろな意味がありますが、場合によっては海水が入り込む「潮入り川」という意味です。マングローブの生い茂る汽水域で、こういう場所にコンチャ・ネグラがいます。
ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活-エステロ
 エステロで遊ぶ行楽客の子供たち。目の前の海は波が荒く、潮の流れも速いらしいので、行楽客は淡水で浅いこのエステロで遊んでいました。
ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活-エステロで遊ぶ子供たち

 十分食べて帰りかけた時、またしても別のコンチャ・ネグラ売りのおばちゃんを見つけてしまいました。見過ごすには惜しい。もう一杯食べてから帰ることにしました。
ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活-コンチャ・ネグラ
ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活-コンチャ・ネグラ
ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活-コンチャ・ネグラ
ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活-コンチャ・ネグラ
 しかし、このおばちゃんたちはこんな物も売っていました。ウミガメの卵です。ニカラグア人はウミガメやその卵を食べます。さすが日本人にはちょっと気持ち悪いので、試食はしておりません。
ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活-ウミガメの卵
 これは中味を食べた後のウミガメの卵の殻です。鶏卵の殻と異なり、柔らかいセルロイドのようでした。
ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活-ウミガメの卵の殻


 今日は本当に大満足。それにしても、コンチャ・ネグラは美味い。ニカラグア在住の日本人は、マナグア市内のレストラン「コンチャス・ネグラス」辺りで食べていると思いますが、このエル・ベレロ海岸で食べるものは全然違います。是非、エル・ベレロへ。但し、サバイバルに適した胃腸をお持ちの方だけ。

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