ルーとリリー53:ガラスの心臓だからな | レンと愛のミラクルワールド物語

ルーとリリー53:ガラスの心臓だからな

ルーとリリー53:ガラスの心臓だからな

「やつは、ガラス人の特徴であるガラスの心臓だったからだ。
最初ガラス人だと思ったんだが、本人が違うと言っていた。
戻してやろうとガラスの刃を投げたんだが、
そばにいる森の精人に防がれてしまった。

「あなたは、このガラスの世界でも、平気なんですね?」

「ワシもガラスの心臓だからな」
ぽつりと言います。

「え、では、あなたもフォーと同じで森の精人界に住んでいて
間違ってこちらに迷い込んだのですか?」
マースが聞きます。

「いや、俺は、たぶんこのガラスの世界で
生まれたのかもしれない。
覚えていないんだ。ここがガラスの世界か」
見上げると大きな虹と空が繋がっているように見えます。
虹のいろんな色の光が風に揺れるように注ぎ込んでいます。
ガラス人たちが、それを追いかけています。

急に懐かしい切ない気持ちになるモーイでした。

「さぁ、戻らなくては。迷い込んだものが
間違って森の精人界へ落ちないように狭間の世界で
番人をしないとな」

再び、前足で角をこすっています。

・・・・

・・・・

・・・・

・・・・
しかし、何も起こらず、立ち尽くすモーイです。

>>>ルーとリリー54へ続く

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PS:今年で5回目の札幌ロングステイ中です。
大通り公園でのんびり過ごしています。
近くでお祭りみたいです。太鼓の音が
響いています。そういえば、
北海道産のじゃがいもが美味しいです^^



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