あたしの中でなにかが崩れた。
はっきりと聞こえた。
何かが壊れる音がした。
もう、だめだな。
なんか急に現実だった。
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日曜日、最近できた大型ショッピングセンターに行ってきた。
家からは結構遠い。
でも一度行ってみたくて友達と行ってみた。
そこは結構田舎の方にある。
かなり大きなところ。
お店がいっぱいあって。
そこであたしは覚めた。
沢山の子供と家族を見て、なんかきちゃった・・・。
小さい子供とか、もういっぱいいた。
少し田舎の方だから、周りの人とかみんな来てるんだろうなってかんじ。
あんなに沢山の小さい子供を見た事なんてあったかな。
目がいっちゃてたからかな。
フードコートにいた沢山の家族連れ。
沢山の妊婦さんもいた。
生まれたばっかりみたいな小さな子も沢山いた。
そんな家族を見て、もうだめだった。
あぁ、家族なんだ・・・。
家族、なんだね。
そこには沢山の家族がいた。
家族、だった。
そっか、あたしなんて入り込む余地はないんだ。
この人たちは、何があっても家族なんだ。
家族はひとくくりの線で囲まれていた。
やっぱりあたしは彼と結婚したかったのかな。
彼と家族になりたかったのかな。
でも、周りのこの人たちを見て悟った。
無理なんだって。
もしかしたら・・・ってどこかで思ってた。
でもそんなことありえないんだ。
彼が家族を捨てるなんてありえないんだ。
妊婦さんを見ながら考えていた。
ずっとこうやって一緒にいたんだって。
小さい子を見ながら思った。
ずっとこうやって一緒にいるんだって。
あたしが入り込む余地なんてどこにもないじゃん。
ばかだな。
そんなのはじめからわかってたのに。
わかっていたつもりでいただけだった。
もしかしたら・・・ってどこかで思ってたんだ。
でも、わかったよ。
そんなことありえないってことが。
あなたの家族を見たわけじゃない。
そんなんだったら立ち直れないだろうね。
でも、あたしが見たものは、あなたの家族のコピー。
あなたの姿が、違和感なく重なった。
あたしはあの中にははいれない。
あなたの家族には、決してなれない。
あ~あ、あんなところ行かなきゃよかったかな。
でも、あんなに冷めたのは初めてだ。
やっぱりもうだめなんだろうね。
もう、無理みたい。
先のない未来が、たまらなく不安なの。
ごめんね、何も言わないで消えちゃうけど。
あなたと話したら、また決心がにぶっちゃうから。
もう、あなたとは話したくないの。
あなたの前から消えちゃいます。
あたしの事、心配してくれるかな?
淋しい思いするかな?
なんて考えてるあたしは、まだまだ未練がましいね。
でも、あたしの事は忘れないで欲しいんだ。
ずっとずっと想ってて欲しい。
わがままだね。
あたしはあなたの事なんて、さっさと忘れちゃうつもりなのにね。
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多分彼とお別れすることはできないと思います。
今までそうやって何回も何回も同じことを繰り返してきました。
別れ話も何回もして・・・。
だからとりあえず彼と距離を置くことにしました。
これでいいと思えるならこのまま別れると思います。
でもきっとまたできないのかな。