第21回 麻雀が強くなるために(その2) | 知っておきたい麻雀戦術

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フリーで麻雀は普通にできるけれども、なかなか勝ちきれない人に、
リアル麻雀で勝ち切るための技術紹介をするブログ…のはずだったのですが、
最高位戦のプロになって、プロ活動の話ばっかりになってます。
2019年からは天鳳(ネット麻雀)の話も多くなる?予定です。

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おはようございます。

皆さん、麻雀の成績はつけていますか?
腐らずに「正確な」成績をつけて下さいね。

さて、今回の強くなる方法は
後ろで見る」ことです。


麻雀はただ打っているだけでなく、
「後ろで見る」ことによって
格段に上達のスピードを上げることができます。

うまい人、強い人の後ろがいいのはもちろんですが、
弱い人でも得るものは多いです。


ただし、3つほど条件があります。


1.手牌は基本的に1人分しか見てはいけない

勉強のつもりで後ろでみる場合、
自分でやっているつもりで、
点棒状況をはじめとする状況を把握して下さい。

また「自分ならどう打つか」考えて、
常に比較するようにして下さい。



これをやろうとすると、
必然的に1人(便宜上Aさんとします)の手牌しか見れません。

例えば卓の隅の方から2人分の手牌を見ると、
どうしても「神の目」になってしまいます。

本人が絶対知らないはずの状況を知ってしまうと、
無意識のうちに「自分ならどう打つか」の判断基準が
「神の目」の分析結果に寄ってしまいます。


これを防ぐために、Aさんの手牌しか見ないようにしましょう。


但し、終盤に大勢が決した後や、その人がリーチをかけて、
これ以上はその人の思惑を見る必要が無くなった時点で、
ちょっと隣の人(Bさんとします)の牌をみるのはありだと思います。

つまり、AさんはBさんの手を予想して手を進めているわけですから、
Aさんの予想しているであろうBさんの牌姿と、
自分が予想したBさんの牌姿を比較してみる
わけです。

もちろん、人工衛星のように卓の周りを廻って
全員分を確認しよう、なんていうのはマナー違反です。

さりげなくBさんの手牌にも視線を送る、
くらいにしておきましょう。


2.面白がって見ないこと

2人分以上の手牌を見る麻雀観戦は面白いです。
Aさんの手が決しないうちに、
Bさんの手が見たくなる時がすぐ来ます。

「え、どんな手からそれ切ったの?」
なんて、思わない方が無理ですよね。

でも、そこをグッとこらえて、
「自分がAさんだったらどうするか」
に集中して下さい。


見たくなるような時こそ、
Aさん・Bさんと自分の考え方の違いが出ます。


こういう時に真剣に考えることが
麻雀の実力を伸ばすチャンスなのです。

自分が打っている時には完全に判別できない、
Aさんの打ち筋をじっくり勉強しましょう。


3.馬鹿にしないこと

上級者の麻雀を見るときはもちろん、
自分より弱そうな人の打牌を馬鹿にしてはいけません。

だいたいが「自分よりちょっと下だな」と思っている人が
自分と同格くらい
だと思って、まず間違いないです。

もちろん「自分と同じくらいだな」という人は
自分より1枚上手だと思って下さい。

つまり、目標としては、
「今自分と同じ位の人が完全に1格下に見える」
そんな状態を目指してください。

それで、実はやっとその人に追いついたくらいです。


自分ならやらない打牌で失敗するのは目につきます。
でも、その失敗には理由があるんです。

成功の方も同じです。
「かぁ~っ!あんな待ちが正解かよ!!
下手くそなくせにツキだけはあるよなぁ」
なんて思ってはいませんか?


全然違いますよ。
生まれながらにツキのある人、無い人なんていません。
そういう風に見えるなら、
その人はツキがあるように見える打ち筋で打っているだけです。
(本人が意識しているかどうかは別の話ですが)


どういう根拠でその牌を切ったのか
本当のところは本人しかわかりませんが、
一所懸命推測して、自分なりに
「この人はこういう打ち方なんだな」
というものを作っていって下さい。

その中に、自分でも取り入れられる、
意外ないい打ち筋があるかもしれません。

そうやって多様な考え方を吸収していくことが
成長につながります。


ここまで見てくると、
見るべき人は分かりますね。

・自分と同格以上の腕の人
・自分から見て不思議な打ち筋の人
・なぜかツキのある、ここ一番に強いタイプの人


もう1つ。これは条件というほどではありませんが、
できるだけ半荘の最初から最後まで、
全部の流れを通して見たほうがためになります。

特に「流れ」論者を観察する場合はそうです。


最後に「フィードバックの重要性」をあげておきます。

貴方が見たものは、実戦で試し、考えて、
初めてその価値がわかります。

実戦と観戦の割合は人によりますが、
だいたい8:2くらいがおススメです。


キリがいいので今日はこの辺で。

それではまた。



<麻雀が強くなるために(その3)も読む!>

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