第15回 人を読む(その1) | 知っておきたい麻雀戦術

知っておきたい麻雀戦術

フリーで麻雀は普通にできるけれども、なかなか勝ちきれない人に、
リアル麻雀で勝ち切るための技術紹介をするブログ…のはずだったのですが、
最高位戦のプロになって、プロ活動の話ばっかりになってます。
2019年からは天鳳(ネット麻雀)の話も多くなる?予定です。

おはようございます。


よく言われることですが、
麻雀って性格が出ますよね。

今日は「人を読む」ということで、
対戦相手に対応した打ち方を考えてみましょう。


皆さん、よくご存じの一番分かりやすい例が、
鳴く・鳴かないの違いです。

なんでもすぐ鳴く人、やたらと2鳴きする人、
余程でないと鳴かない人、いろいろいますね。

序盤で鳴きが入った時、
すぐ鳴く人の仕掛けならともかく、
めったに鳴かないタイプが鳴くと警戒しますよね。


ここで「誰が鳴いたかなんて考えてないよ
と思った人はいませんか?

ダメですよ。めったに鳴かないタイプが鳴くと
ほぼ満貫確定の上、ポンテン・チーテンまであったりします。

そんな風に思っている人は、漫然と打って振り込んだ挙句、
そんな早いんじゃどうしようもない
って言ってツキのせいにしてしまいます。

ツキじゃないんですよ。

そりゃあツキもあるかもしれません。
でも、強くなりたかったら
極力、敗因をツキのせいにするのはやめましょう

勝ったらツキのせい、負けたら実力
そう考えてどんな状況でも敗因を探して弱点をつぶしていく、
そのくらいシビアにやることが強くなる近道です。


正直、「鳴きを軽く扱う=それだけで負け組決定
って言っても過言ではないくらい、
鳴きは一番大事な瞬間です。

Ⅰ 誰が
Ⅱ どんな場況から
Ⅲ どんな鳴きをして
Ⅳ 何を切ったか

必ずチェックして下さい。



普通の麻雀戦術書には、ⅡⅢⅣは書いてありますが、
Ⅰについて語っている戦術書はあまり見ないです。

おそらく、麻雀プロの公式戦にはご祝儀(チップ)が無いので、
鳴くかどうかの判断基準の個人差が少ないのでしょう。

しかし、普通のフリー麻雀ではⅠが最重要になります。
特に、面前ご祝儀の赤麻雀ではぶっちぎりでⅠが大事です。


どうしてかというと、
ご存じのように鳴きにはメリット・デメリットがあります。
そして、フリー麻雀だと、
鳴きに対する判断基準の個人差が大きすぎるのです。

メリット
1.テンパイスピード
2.他家への牽制(鳴き方による)

デメリット
①手の内を限定する
②守備力が落ちる
③面前より手が安くなる
④リーチできなくなる
⑤赤にご祝儀がつかなくなる(赤祝儀が面前のみの場合)



これだけのデメリットを背負っても、すぐ鳴く人はいます。
それだけテンパイスピードというメリットは大きいからです。

実際、私もテンパイと1向聴は大差だと思います。

オーラス和了トップみたいな状況でなくても、
短期的に見れば鳴いていった方が和了回数は増えます。

だからといって、鳴けば有利とは私は思いません。
私は比較的、鳴きはデメリットが大きいと思うタイプです。

※これは、今のお店の麻雀が面前ご祝儀の赤麻雀だからで、
 ルールが変わればスタンスも変わります。


フリー麻雀だと、①②③のバランス感覚が
個人のレベルによってバラバラです。

その上、④⑤のデメリットに対する考え方も加わってくるので、
鳴くかどうかの判断基準の個人差が
プロ公式戦とは比較にならないくらい違ってきます。


その人ごとの鳴きの判断基準を知るために、
Ⅱ どんな場況から
Ⅲ どんな鳴きをして
Ⅳ 何を切ったか

をきちんとチェックしていくようにしましょう。

終局後にテンパイ形を確認する機会も見逃さずにチェックです。


特にⅣ、つまり鳴いた瞬間の手出しは超大事です
慣れれば当たり前になりますが、
特に煮詰まった状況で鳴いたときに切った一打は
テンパイ形を推測するための重要なヒントになります。

出来れば全ての手出し・ツモ切りを見てもらいたいのですが、
慣れないと難しいと思いますので、

やばい鳴きをした人の「鳴いた後からの手出し・ツモ切り」は
必ずチェックしましょう。



あと、忘れてはいけないのが、
やばい鳴きに対して強い牌を切ったり、
ツモ切りばかりしている人のケアです。

これはリーチに対しても同様で、
リーチに対してツモ切りが多い人は要注意です。

たまたま安全パイを持ってきている場合もありますが、
オリている人は、同じ安全パイを切るにしても、
どちらが後になっても安全か、などと考えて、
手出しのオリ牌が混ざるのが普通だからです。


これも人によって見方を変えるのは言うまでもありません。


敵を知り己を知れば百戦危うからず

常に周りを観察・研究して、対戦に役立てましょう。


今日はこの辺で。

それではまた。



<人を読む(その2)も読む!>

<他のテーマを探す>