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「祇園闘乱事件」について、ドラマの描写と史実の違いを検証してみた

を書くにあたって参考資料とした

祇園闘乱事件Wiki 及び「平家礼賛」というHPの

等の記載内容について多少勉強した結果、

祇園闘乱事件については

①「清盛の家臣の武器携行が祇園社との揉め事の始まり」は事実だが、

「清盛が神輿を射た」というのは完全なフィクションであるビックリマーク

②忠盛が下手人を引渡したのは事実だが、引き渡した相手は

検非違使では無く鳥羽法皇。これは両者の蜜月関係を示す事実である。

強訴側が一旦引下がったのは、「清盛が神輿を射た」からではなく、

鳥羽法皇が「三日以内に詮議して処罰する」と約束したからビックリマーク
悪左府頼長様が忠盛・清盛親子の処罰を主張して譲らなかった

のは事実でした。その際に「春秋左氏伝」の故実を持ち出すほど、

頼長様の学識は深かったんですねぇ。

⑤裁決の遅れからまた暴れ出した強訴側に対し、鳥羽法皇は

武士を動員して強硬姿勢に出た。結果として強訴側の勢いも

弱まったため、鳥羽法皇が大いなる自信を持つこととなった。

結局理不尽な相手には強硬姿勢で望むしかないってことですね。

清盛は結局罰金刑という、延暦寺側が求めた流罪からしてみれば

軽い処分で済みました。鳥羽法皇の彼等に対する信頼度を

人々は思い知ることになりました。

⑦裁決に納得がいかない比叡山側では、派手な内輪もめが始まりました。

もう始末におえないですねぇ。

⑧比叡山をなだめるため、鳥羽法皇も平忠盛も気配りをし、

フォローしてました。

⑨武士の力を認めた鳥羽法皇によって、武士は積極的に登用

されることになります。結果として武士の地位があがりました。


といったことが分かりました。これらの事実を根拠として、

今回の記事は展開します。



※使用した画像はNHKの公式HPや、録画したドラマの

データから抽出して利用しております。
全て批評目的の引用であり、他意はありません。


あらすじ

1147年、一門の繁栄祈願のため祇園社(現・八坂神社)を

訪れていた清盛たちは、僧兵に武装したままの参詣をとがめられ、

大乱闘を起こしてしまう。これが平氏一門の存続を揺るがす

大事件・祇園社の争いの始まりだった。


徒然草現代版by Vamos~時事問題からサブカルまで、ワタシVamosが徒然なるままに語ります~
得意満面で祇園社に詣でた清盛一行ですが...

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神人
「おい、お主ら~!打物(武器)を
持っての宮参りとは何事じゃ~!」
盛国
「田楽法師の警護にござる」
神人
「田楽奉納に弓太刀など無用」

武器を携行して神域に入ったということで、神人に難癖をつけられます。
言い争いになった二人の神人は、金閣と銀閣と名乗りました。
かつて盗賊をしていた頃の兎丸の仲間ということらしいのですが、
「忠盛は父の敵と言っていたのに、
その子である清盛に仕えているのかビックリマーク
「賊の鏡と言われた朧月の倅が、
そこまで落ちぶれておったかビックリマーク
「兎が犬に尻尾を振るとは、あの世で
親父が聞かば、泣けて泣けてそりゃあ月も朧じゃビックリマーク
等々と兎丸に対して言いたい放題言ってくれます。

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部下(兎丸)が侮辱されてるのに、何故か笑ってる清盛。
なんの意図があるのか、良く分からん場面です。

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金閣銀閣の罵詈雑言にキレた兎丸は、いきなりヘッドバッドを
おみまいします。この頃の喧嘩で頭突きなんて使ったんでしょうか?
ちょっとそのあたりは良く分かりませんが、とにかく喧嘩っぱやい兎丸です。


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「神域を血で穢した」ということで、

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祇園社は大乱闘場と化しました。

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「お~い、止めよ!」
と清盛は一応家人達に乱闘を止めるよう声はかけましたが、
何だかヒジョーにやる気のない掛け声であり、全く効果がありませんでした。
家人の兎丸が罵詈雑言を浴びせられていたシーンでは笑っていたし、
乱闘を制止する掛け声もユルユルでやる気が感じられない。
どんなの意図があって(制作側は何も考えてないだけ?)
主人公の清盛がこんな態度だったのか、全くもって不明であります。
ナレーション(頼朝)

「これが、平氏の存続を揺るがす一大事の始まりであった」

というナレーションが入るのですが、全く緊張感が感じられない

一大事の始まりでした。

なお史実ではこの事件が生じたのは夜のことであり、

清盛は現場にいませんでした。

ドラマですから清盛が現場にいるのは仕方がないとしても、
場面は夜にしてもらいたかったものです。
この時の乱闘の混乱時に、清盛が派遣した家人の誰かが
射た矢が宝殿に当たり、騒ぎに拍車をかけました。
その部分が、ドラマではこの後になって強訴集団が押し寄せた際に、
清盛が神輿に矢を射抜くというシーンに置き換わっています。


あらすじ
日ごろ平氏をうとましくた
比叡山延暦寺の僧・明雲が、
清盛一党の厳罰を鳥羽院に直訴。
忠盛は盛国らを検非違使に差し出すが、
明雲はかえって反発、清盛と忠盛を流罪にせよと
僧兵たちが神輿(しんよ)を担いで強訴を始める。

ナレーション(頼朝)
祇園社を支配下に置く比叡山延暦寺にことの次第が伝えられ、
日頃平氏を疎ましく思っていた延暦寺の明雲が、鳥羽院に訴えを起こした


明雲の訴えを聞いた鳥羽法皇は
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「委細相分かった。ことの真偽を

詮議し、処断する」

と回答し、調査に乗り出すことを告げます。

(史実では、この鳥羽法皇の回答により強訴側は一旦引き上げるのです)




その知らせはミキプルーンパパ盛忠盛のところにも届き、
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「すぐに盛国達を検非違使に
差し出すのじゃ」
と騒ぎの原因となった清盛の家人達を、
検非違使に差し出す
ことを指示します。現在で言えば、不祥事を起こした社員に
警察への出頭を命じるようなものでしょうか。
しかし騒ぎの張本人である兎丸はともかく、
「田楽法師の警護のために武器を携行している」と答えただけの
盛国も検非違使に差し出されるとは、とんだトバッチリです。
(史実では忠盛は鳥羽法皇に下手人を差し出し、鳥羽法皇が
検非違使に引き渡したとなっております)

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なにはともあれ、盛国と兎丸は投獄されました。

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「すぐに助け出すゆえ、待っておれ」
と清盛は二人に言いますが、そう簡単に事態は収拾をみません。


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「家人共を検非違使に差し出すなど、大方
忠盛の入れ知恵じゃビックリマーク小賢しきは忠盛、清盛。
諸共に刈り取ってしまえ~ビックリマーク
荒法師達を巧みに煽り立てる強訴の首謀者明雲。
こうして比叡山の荒法師達は、またもや強訴に訴えます。
(史実では、時系列が逆。強訴に押し寄せた彼らを、鳥羽法王が
「三日で裁断をくだして処罰する」と約束して引き上げさせたのです)

この後荒法師達が神輿を持ち出して強訴に及ぶのですが、
文字数の問題(40000文字エラーが発生)もあるので

平清盛第13話「祇園闘乱事件」Vamos流解釈2 「清盛神輿を射抜いてドヤ顔」編
に続きます。



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