(前回の関連記事は「禅病とは何か
」です)
誰も書かないチャクラを開く危険性
前回の記事では白隠禅師と禅病の関係について説明しました。
彼は禅の修行を続けていく内に、
・頭がのぼせる
・手足が氷のように冷える
・耳鳴りがする
・胃腸の不調
・精神不安(ノイローゼ)
といった諸症状(禅病)に苦しめられるようになりました。
その修行のくだりについては「夜船閑話(やせんかんわ)」において
以下のように描写されています。
(原文は読みづらいので現代訳を載せました。)
そこでわしは思った、
「勇猛精進して修行に精彩を放ち、重ねていま一度、大死一番しよう」と。
そこで歯を喰いしばり、両眼をかっと見ひらき、寝食ともに廃せんとするほどの
修行をしたのであった。
それからひと月もたたぬうちに、心火逆上し、肺臓が焦げ枯れて、両足は
氷雪の中に入れているように冷たくなり、両耳はまるで谷川のそばにでも
いるようにざわざわと鳴った。
肝臓も胆嚢も弱り果て、立ち居振舞いがおどおどとなり、心神疲労し、
寝てもさめても幻影を見、両脇の下には冷汗が流れ、両眼には常に涙が
たまるという有様になった。
そこで諸方あまねく訪ねて明眼の師家につき、広く名医を尋ねたけれども、
百薬投じていささかも効果なしという状態であった。
この文章の波動を通して当時の白隠禅師の波動にシンクロしてみると、
会陰(性器と肛門の間にあるチャクラ)からエネルギーの柱が体の中心を
通って頭頂(百会)まで上昇しました。
しかし、エネルギーの柱から熱感は全く感じず、手足が冷たくなってきます。
わたしが受講者のクンダリ二ー(先天の気)を活性化する場合は、まず最初に
波動プログラミングでグラウンディング(大地とのつながり)を強化します。
グラウディングと同時に遠隔操作で督脈を開くと、人によって時間の長短は
ありますが、督脈に温感を感じるようになり、やがては中脈(体の中心)にも
柱状に温感を得るようになります。
このようにわたしの指導では周天法によって、①エネルギーの感覚と
②コントロール能力の両方を同時に強化していきます。
それと並行して波動プログラミングにより徐々にチャクラを開くことにより
クンダリ二ー(先天の気)を安全に目覚めさせます。
白隠禅師の場合はそうした準備も知識もなしに、いきなり先天の気が
目覚めてしまったわけです。
彼の先天の気が目覚めた原理は、以前のわたしの記事で紹介した
「断食やハードな修行による肉体の危機的状況」により覚醒した
パターンです。
「先天の気を覚醒させる方法
」(←こちらをクリックしてください)
その場合もグラウンディングが出来ていて気海・会陰・尾骨などのチャクラが十分
開いていれば熱感が生じて生命エネルギーが強化されたのでしょう。
しかし、白隠禅師の場合は「精・気・神」の内の「神」の要素のみが突出する形で
先天の気が目覚めてしまいました。
そのせいだと思いますが、わたしが当時の白隠禅師の波動にシンクロすると
頭部にエネルギーが集中して意識が鋭敏になっている感覚が伝わってきます。
例えるならば、風邪で高熱が出て食事や睡眠がとれない状態が続いて、
感覚だけが敏感になった時に似ています。
その上、全身の気脈やチャクラ(特に頭頂)が詰まっているせいで気の流れに
異常が生じていますし、肉体と精神のアンバランスから躁鬱を繰り返すタイプの
エネルギーになっています。
気脈を開くことなしに各種瞑想を行っている人はこうなる危険性が高くなります。
こうして白隠禅師の波動にシンクロしていると、過去に受講していた女性を
思い出しました。
彼女は生まれつき霊感が強いタイプで、エネルギー的には頭頂のチャクラ
(百会)が人より開いています。
今から数ヵ月前ですが、指導の開始時に彼女の波動にシンクロしたところ、
頭頂が詰まっていて、おまけに気海から任脈(胸)を通り額へ気が上昇して
いました。
わたしは初回の指導時に「気海→尾骨⇒背中」の督脈ルートに気が流れるように
波動プログラミングで設定しておいたはずです。
おかしいと思い本人に聞いてみると、最近ある治療院に通い始めたといいます。
その治療院では、初診時に機械で患者の全身のチャクラの活性度合いを
皮膚の電気抵抗で測定します。
その結果により本人がかかりやすい病気や体質を導き出した上で、高周波治療を
行うそうです。
治療後の機械の測定では全身のチャクラのバランスが整っているのですが
わたしが波動を読むと、Iさんの頭頂のチャクラ(百会)が閉じて、小周天が
逆のまわり方をしてい ます。
要するにその治療法では、普通一般人のように全身のチャクラが均等に詰まって
いる状態を「健康体」としているわけです。
逆にわたしが指導している小周天は、主要なチャクラが集まっている任・督脈に
気を循環させることによって、全身のチャクラが均等に開いている「覚醒体」を
目指しています。
良くも悪くも全身のエネルギーが均等なことが、生体を安定させるために
必要なわけです。
その観点から見ると、 白隠禅師の禅病の原因は、
気が中脈(体の中心)を上昇し頭頂に集中して行き場を失い
詰まってしまった。
というエネルギーの偏在にあります。
仮にわたしが当時の白隠禅師を診たとしたら、
①頭頂のチャクラ(百会)を開いて体内にたまったエネルギーを抜く。
②グラウンディングにより丹田を強化して体の上下のバランスをとる。
③小周天をベースにしながら全身の気脈に気を流す。
④躁鬱状態にある自律神経のバランスを整える
⑤必要な栄養摂取、適度な休養・運動により後天の気を強化する。
などの対策を、波動プログラミングによりエネルギーを動かしながら行う
事になります。
そして、この中で最も注意を払うのは「①頭頂のチャクラ(百会)を開く」
ことです。
よく神秘行系のセミナーで
「○○アーチュメントで、あなたのチャクラが開いて潜在能力が
覚醒します。」
という類のものを見かけます。
わたしから見ると(そのアーチュメントで本当にチャクラが開くと仮定して)
チャクラを開くことよりも、その後のケアこそが重要です。
これは一般の書籍・サイトではあまり触れられていませんが、チャクラを
いきなり開くといろいろと問題が発生します。
特に頭頂のチャクラがある段階まで開くと、 そこから本人のアストラル体や
先天の気が漏れたりします。
以前、わたしのところに
「数年前から体調がおかしいので一度波動を見てほしい。」
という人物から問い合わせが来たことがありました。
わたしが、
「気功指導はしますが、病気治療は行っていません。」
と返信すると、
「とにかく1度だけでいいから波動を見てください。」
と懇願してくるので波動を読んでみると、誰でも生まれつき先天の気が
ある程度は備わっているはずなのに、彼には全く見当たりません。
驚いて、
「これどうしたの?」
と訊くと、
数年前に某セミナーでヒーリング伝授を受けて頭頂を開いてもらったそうです。
その伝授により、彼はヒーリングエネルギーが頭頂から手のひらを通して
患者に送れるようになったのですが、そのセミナーでは波動感覚の強化・養成は
一切行わず、
「ヒーリングをいくら行っても邪気は一切受けません。」
と教えていたそうです。
その言葉を信じて伝授後も治療を続けていたところ、まだ30代なのに髪が
白くなって歯がボロボロ抜けたそうです。
わたしがリーディングすると、彼はヒーリングをした後も波動が患者に繋がった
ままになっていたために、本人の先天の気が全て患者たちに吸い取られて
しまっていました。
普通一般人レベルのチャクラの開き具合ならここまで吸い取られなかった
のでしょうが、ヘタに頭頂を開いていたために根こそぎ取られてしまった
わけです。
そのことを彼に告げると、
「何とか元に戻せないか。」
と頼んできましたが、さすがに元に戻すのはもう無理です。
このようにヒーリングを行うという事は、一歩間違えば自分が命を落としても
いいくらいの覚悟が必要になります。
ちなみにわたし自身がヒーリングをした後は、
①患者との波動のつながりが切れているか。
②霊的な因縁は外しているか。
③患者についていたマイナスの霊体は浄化できているか。
④自分の体内に入った邪気は完全に抜けたか。
を何度もチェックします。
そうしないと次にヒーリングした人にマイナスが移ったりします。
特にガンなどの重病人のケースでは浄化に時間をかける必要が
ありますし、今はサイキック覚醒に集中したいので病気治療の
依頼は全て断っています。
このようにチャクラの取り扱い(特に頭頂)には細心の注意が必要です。
これはある女性霊能者から聞いた話なのですが、彼女の知人にスピリチュアルな
話題が好きな女性がいて、いろいろなところで霊能鑑定を受けていました。
彼女は主に、好きな男性と付き合えるかどうかという恋愛関係の相談をしていた
のですが、ある霊能者に「その人とは脈が無いから諦めた方がいい。」とはっきり
言われたそうです。
おそらくその霊能者としては
(脈がない相手は諦めて新しい出会いを求めた方がいい。)
という善意でアドバイスしたのだと思います。
しかし、その女性はかなりカチンと来たそうです。
わたしはあまり詳しくは知らないのですが、たくさんの霊能者が属している大手の
鑑定会社には、そこの利用者が霊能者に対する感想を述べるという価格COMの
ような掲示板サイトがあるそうです。
その女性はそこの掲示板でアドバイスした霊能者を中傷する書き込みやら苦情を
しつこく行い、結果その霊能者は鑑定会社をクビになったそうです。
それからしばらくして、その女性が体調を崩しがちになり病院に行っても原因が
わかりません。
そこでわたしの知り合いの女性霊能者に霊視してもらったそうです。
すると、女性にもともとあった霊体(アストラル体・霊魂)が肉体から無くなって、
かわりに邪霊が数体入って彼女の中で暴れていたそうです。
女性霊能者の霊視によると、
「恨みを抱いた霊能者が、女性が寝ている間に頭頂から彼女の霊体を抜いて
替りに邪霊を入れた。」
(寝ている時、人間は霊的に無防備になります。)
という事でした。
彼女の中に入っている邪霊を取り出そうとすると、暴れて女性霊能者本人に
乗り移ってきそうなので手が出せなかったそうです。
(「可哀想だけどしょうがない。」と言っていました。)
霊体を抜かれた女性は、術をかけた霊能者とは一度電話で鑑定を受けた
だけですし、もちろん書き込みもハンドルネームで行っていたそうです。
ただ、わたしが以前、ハンドルネームを通して相手本体の波動に繋がる
記事を書きましたが、一定の能力があればそれは十分可能です。
「最も発現しやすいサイキック能力」
(←ここをクリックして下さい。)
以下は抜粋です。
能力はヒーリングや恋愛といったプラスの目的に使うことも
出来るのですが、逆にマイナスの方向にも使用できます。
いわゆる「霊的攻撃」の類いです。
ネットの世界ではよく、
「匿名の書き込みで相手を中傷して自分は無事」
という事が行われていますが、これは本物のサイキックや
霊能者には全く通用しません。
数年前の事ですが、わたしの知人がとあるサイトを通じて知り合った
霊能者と匿名でメールのやりとりをしていました。
関係は良好だったのですが、ある時、知人の不注意でその霊能者を
ひどく怒らせてしまいました。
メールのやりとりはそれで終わってしまったのですが、その後知人が
霊能者から霊的攻撃を受けるようになり、瞬く間に運勢が下降して
いきました。
おそらくその霊能者はハンドルネームの波動を手掛かりに彼女の本体に
つながり、寝ている間に彼女の霊体を抜いて数体の邪霊を入れたのだと
思います。
彼女はその後、人間関係がおかしくなり仕事がうまく行かなくなったり、
片目が失明したりと不幸が続いているそうです。
「魂を抜く」とはハリーポッターの分霊箱のような話ですが、実は
一部のサイキックや霊能者はこうしたことを行っています。
彼女の場合は故意に邪霊を入れられたのですが、神秘行を行っているうちに
頭頂のチャクラが開いてくると、同じような現象に苦しめられるようになります。
具体的には、寝ている間に低級霊が入ってきたり、本人の霊体が抜けだして
戻ってこなくなったりすることがあります。
わたしもクンダリ二ーが覚醒した直後、なぜか体に力が入らず、風邪をひいたり、
集中力が途切れ、妙なトラブルばかりた起きていた事があったのですが、運よく
頭頂からエネルギーが抜けていたことに気づきました。
そして、波動プログラミングで自分に対策を行って事なきを得たのですが、そのまま
邪霊が入っていたらと思うとぞっとします。
実際にこれが原因で命を落としたり、半身不随になった人の話も伝え聞いて
います。
わたしが神秘行を実践する人を見ていると、とにかく早くチャクラを開こうとしますが、
彼らはこういった落とし穴については全く考えていません。
また、チャクラを開くアーチュメントを行うセミナーは数多くあっても、その後の
ケアやマイナス面についての十分な説明をするところは少ないようです。
ですから、わたしは受講者にはチャクラを開く危険性についての説明を
した上で、
①本人の実力を見ながらチャクラの開き度合を決める。
②低級霊が入っていないかチェックする。入っていたら浄化する。
③本人の霊体が抜けていた時は戻す。
ことを心がけています。
このように頭頂のチャクラは興味深いテーマで、いろいろ話があるのですが
本来のテーマから外れますので、次回は中国人気功修行者の話に戻ります。
つづく
※次回の記事更新日は1月20日になります。
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