禅病とは何か  | 遠隔気功操作 サイキック覚醒丹道周天法

遠隔気功操作 サイキック覚醒丹道周天法

背骨内部を気が通る丹道周天、クンダリニー覚醒を体験したCOSMIC SHAMANが、気功・仙道、神秘行に対する
考察を述べるブログです。

(前回の関連記事は「65年前の気功修行 」です)

 禅病とは何か 

前回の記事では、65年前の1947年の中国で気功を始めた
陳さんの「小周天の気功練習法」について説明しました。

彼は一日に三回、座功(静座の気功)を行っていたところ、

座っているときは雑念がどんどんわいてきて、呼吸はかえって
荒くなり、胸がなにかにふさがれたように堅くなった。

という症状に苦しめられるようになりました。

わたしも今から20年ほど前に独習で呼吸法を行っていた時に
同様の症状に苦しめられたことがあります。

その時は、まるで胸に鉄板でも入っているんじゃないかという
くらいに体が重だるくなり、手足に力が入らなくなったことを
覚えています。

「小周天の気功練習法」では、陳さん以外にも同様の症状に
悩まされた2人の気功修行体験が紹介されています。

〈病気治療の実例〉

(症例の1)

胡北省人民公社の陳某は日本の藤田静座法に倣って気功を練習したが、
コツ、秘訣にしたがわなかったどころか、肝臓の範囲に意念を集中した
ため、日が経つにつれて、気血が滞り、気がふさがって、座骨神経痛、
不眠、夢精などの症状が現われた。


(症例の2)

黄某は公社員であるが、もとは身体障害の軍人で、十二、三年前から
高血圧、胃病などの病気にかかっていたが、小周天の気功練習法を
三週間練習しただけで、胸がふさがってくさくさし、両足がだるくて
しびれるという自覚症状があったので、わざわざ教えを求めにきた。


(症例の1)に出てくる「藤田静座法」というのはあまり名前を
聞きませんが、

明治40年に真言宗智山派僧の藤田霊斎により、白隠禅師の
「夜船閑話(やせんかんわ)」をもとに体系化されたもの

とされています。

興味深いのは「藤田静座法」は

初代(昭和2年~昭和30年)  藤田霊斎道祖

2代(昭和35年~平成2年)  村木弘昌医学博士。

3代(平成2年~平成19年)  帯津良一医学博士(日本ホリステック医学協会会長)

4代(平成19年~    )  日野原重明医学博士(聖路加国際病院理事長)

というように代々受け継がれています。

しかも、そのメンバーが強力で2代目の村木弘昌医学博士はよく知りませんが、
3代目の帯津良一氏は中医学や気功に関する書物を多数執筆していて、気功が
社会的に認知されるきっかけを作った人物です。

4代目の日野原重明医学博士は数年前に著書「生きかた上手」がミリオンセラー
となっていてテレビでもたまに見かけたりします。

こうした社会的に認知されている医学博士が代々受け継いでいるという事は
「藤田静座法」は健康法として一定の効果があるんでしょう。

特に日野原重明氏は、現在101歳にして執筆活動や講演などで多忙な
日々を送っているわけですから長生きには効果があるのかもしれません。

ただ、わたし自身は寿命の長い短いなど気にしないで自分が本当にやりたい
ことをして死んでいくのが一番だと考えているので、健康気功には興味が
ありません。

しかし、気功(呼吸法)が人にさまざまな影響を与える仕組み自体には
興味が惹かれます。

その観点から、藤田式呼吸法の元になった〈白隠禅師の丹田呼吸〉に
ついて調べてみると、

①まず「フーッ」と身体中の息をすべてすっかり吐き出し、
 次に鼻から下腹部に満たす気持でゆっくりと吸う。
(横隔膜は下がり、下腹部は大きく広がる)

②このときに「ひとつ」、「ふたつ」、「みっつ」、と
 心の中で数える。

③十分に大気を吸入したら、1~2秒、息を止めて次の「呼気」
 に移る。

④心の中で唱えながら、静かに、ゆっくりと鼻から大気を吐き出す。
 (横隔膜は上がり、下腹部は凹む。)

という内容で、これをベースにして2代目の村木弘昌医学博士は
「三呼一吸法」という呼吸法を考案しています。

フッ、フッ、フーッと三回連続して息を吐く(息を全て吐き出す)、
吸うときは自然に空気が入ってくるように一息で行う。


どちらの方法も仙道で行われる武息に比べるとだいぶソフトな
呼吸法となります。

特に白隠禅師は有名ですから、気功や瞑想に興味を持っている
人の中には丹田呼吸を試した人も多いのではないかと思います。

彼は江戸中期、今から500年ほど前の臨済宗の禅僧なのですが、
修行を続けている内にさまざまな体の不調に苦しめられるように
なったそうです。

具体的には、

・頭がのぼせる

・手足が氷のように冷える

・耳鳴りがする

・胃腸の不調

・精神不安(ノイローゼ)

といった諸症状です。

これらの不調は禅の呼吸法や瞑想を長く続けている修行僧が
よくかかることから「禅病」と呼ばれています。

白隠禅師は治療法を求め続ける過程で、白幽という山中に棲む仙人と
出会い養生と病気の予防についての秘法を教えられ禅病を克服しました。

その体験を73歳のときに執筆したのが「夜船閑話」となります。

そして、この本が「藤田式静座法」の基礎になったわけです。

しかし、よく考えてみれば、

①呼吸法の副作用に苦しめられた白隠禅師が、自分と同じような苦しみを
 修行者が味わうことを防ぐために「夜船閑話」を書く。
  ↓

②その「夜船閑話」の内容をもとにして、藤田霊斎が「藤田静座法」を
 確立する。
  ↓

③その「藤田静座法」に倣って気功を練習した中国人が

〈コツ、秘訣にしたがわなかったどころか、肝臓の範囲に意念を
 集中したため、日が経つにつれて、気血が滞り、気がふさがって、
 座骨神経痛、不眠、夢精などの症状が現われた。〉

というわけで、白隠禅師の願いとは逆に「夜船閑話」が中国人の
禅病患者を生み出すきっかけになってしまったわけです。

ここが神秘行の難しいところで、後世の修行者の役に立つようにと
書き残された伝承が、時を経るにつれて内容がゆがんで伝わり
かえって人を不幸にしたりします。

それはさておき、この禅病については、気功や瞑想法のサイトを
見ると

「禅病~(別名)クンダリ二ー症候群、偏差、魔境」

などと説明されています。

要するに、「禅病」と「クンダリ二ー症候群」「偏差」「魔境」は
全て同じものだと考えている人が多いようです。

さらに「禅病」「原因」でググってみたところ、

①禅病の原因は、瞑想しているときに、「無心にならないといけない」
などの強い意志がストレスになって体が緊張し、心身に悪影響を
及ぼすにではないか、と私は考えている。

②禅病になる原因はチャクラでも説明できる。

禅病は下部にある物質次元のチャクラの開発をないがしろにして、
上位の精神次元のチャクラを集中して開発することが原因。

③肉体の鍛錬がおろそかになってくると、非常に頭でっかちな禅になって
しまう危険性を日本の禅も孕んでいるということで、エネルギーが内攻する、
いわゆる禅病として知られる症状の原因がこのあたりにあるのかなと
思うわけです。

④クンダリーニの暴走とでもいったことになるのでしょうが、行き先を失った
エネルギーが暴走し肉体を内から崩壊させていく現象と考えるとわかりやすい
かもしれません。

⑤霊的な覚醒や修練などにによって精神の危機的な状態に陥ってしまった場合に
起きる「スピリチュアル・エマージェンシー」のことで、人間成長のプロセスの
なかの一部として見るほうが適切である。

などと人によってさまざまな意見がでてきました。

もし禅病にかかった人が治療しようと思って、わたしのようにネットで
調べたらかなり混乱するのではないでしょうか?


わたし自身は一口に禅病と言っても原因は人によってさまざまだと
考えています。

仮に禅病にかかった受講者を指導することになった場合は、相手にシンクロして
波動状態をリアルタイムで読みながら、エネルギーを動かしてその反応を確かめ
ながら原因を探っていくことになります。

このように2013年も実証主義で神秘行を追及していこうと思います。

(次回は白隠禅師・中国人気功修行者の波動と禅病の関係ついて
 説明します。)

 つづく

※次回の記事更新日は1月10日になります。


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