(前回の関連記事は「気脈を開くのに時間がかかるようになった理由 」です)
深部小周天の体験
前回の記事では、
脳に気が流れるレベルの深部小周天を達成した人の絶対数が少ない
↓
そうして深部小周天を達成した人の中にも個人差があって、
全員が霊能がすぐ開くという事はない
↓
霊能には個人差がある
ということを説明しました。
わたしは電話(スカイプ)を通して、マンツーマンで相手の波動を直に
読み取りながら気脈を開いていく指導スタイルをとっています。
一般の気功指導では数人~数十人の受講者を集めて一気に行う
スタイルをとりますから、受講者の現在の修行状況について話を
じっくり聞いたり、個別の対応をしたりすることはまずありません。
ですから、自分で言うのもなんですが、わたしは気功修行者の気脈が
開く過程で、どのようなパターンで変化が起きるのかについては熟知
しています。
その経験から言いますと、深部小周天に到達しているかどうかが、
「単なる健康気功」と「神秘行としての気功」の分かれ道になる
ケースが多いです。
例えば、受講歴1年あまりの長野県の40代男性受講者Kさんは、
今年の3月にメールで以下のような体験を報告してくれました。
> 深夜1:00頃に自分のベッドに移りました。特に変わったことも
>なかったのですが、意識が落ち始めた頃に脳が揺れるような
>感じが起こりました。
>意識が少し戻りかけると目の前が白く明るくなり脳が細かく振動する
>ような感じとともに頭の中が膨らんでいきました。
>(頭蓋骨の内圧が上がるような感じ)
> 特に身体に帯電感があったわけでもなく尾骨や仙骨が熱くなった
>わけでもなくエネルギーが上がってきたような感覚もありませんでした。
> これが小さいクンダリーニ上昇か?(笑)と思いつつそのまま意識が
>落ちて変な夢を見て気がつくと1時間ぐらい経っていました。
> 少し前進ですかね?(笑)
Kさんは月2回定期的に受講する熱心な方で、昨年末に督脈の深い
ルートを開いて脳内に気が流れるように設定してから、上記のような
体験が起きるようになりました。
この体験について簡単に解説しますと、
>意識が落ち始めた頃に脳が揺れるような感じが起こりました。
これは意識が落ちて半覚醒(トランス)状態になったことにより、
クンダリ二ーが活性化して督脈を上昇したわけです。
そして、督脈の深いルートを通り脳内に気が流入したことによって、
〈脳が揺れるような感じ〉
が起きました。
>意識が少し戻りかけると目の前が白く明るくなり脳が細かく振動する
>ような感じとともに頭の中が膨らんでいきました。
>(頭蓋骨の内圧が上がるような感じ)
この
〈頭蓋骨の内圧が上がるような感じ〉
という体験も深部小周天達成の条件の1つである
〈百会・印堂などの頭部チャクラに脳の内部から圧力感がかかる〉
を満たしています。
さらに、
〈目の前が白く明るくなり脳が細かく振動するような感じ〉
という体験は、いわゆる丹光が見えている状態です。
丹光も深部小周天達成者によく発生するのですが、体験に個人差が
あるため、前回の記事では深部小周天達成の条件から割愛しました。
> 特に身体に帯電感があったわけでもなく尾骨や仙骨が熱くなった
>わけでもなくエネルギーが上がってきたような感覚もありませんでした。
以前、このブログ記事で紹介した受講者Fさんの体験 のような強い衝撃や
帯電感が無かったのは、Kさんの波動の性質にあります。
Kさんは頭頂を通じてある神霊体につながっているために天の気(神気)が強く、
そのため熱感や帯電感といった地の波動が関係する肉体感覚が薄かった
わけです。
Kさんの体験もクンダリ二ー上昇の一種と言えますが、個人の気脈の開き方、
波動の性質によって起きる現象は千差万別です。
上記の体験以降もKさんは定期的に受講を続けていて、この文章を打ち込んで
いる今日行った指導時に、面白い体験を報告してくれました。
以下にその体験を要約します。
数日前の夜、ふと目が覚めてまた眠りにつこうとしたら、部屋は真っ暗で
目を閉じているのに目の前の空間にうっすらと白い光が見えました。
徐々に光がはっきりしてきて「なんだろう?」と思い、ぼんやり意識を
かけていると白い光が徐々に金色の光に徐々に変化しながら
拡がっていき最後は金色の光に包まれました。
その状態が数分続いたのですが、光が少しずつ光が弱くなり、また
元の真っ暗な状態に戻りました。
今回の体験では3月のような脳が揺れる感覚はありませんが、
光を見ている状態が長く続きました。
しかも、その光の色が「白色→金色」へと変化しています。
わたしがその時の波動状態を読んでみますと、Kさんの督脈を
エネルギーが上昇する感覚が伝わってきます。
しかし、前回よりも脳の深い部位を気が流れています。
これはこの半年間の指導で徐々に督脈を深くしていっためです。
また、督脈を流れるエネルギーの性質が変化しています。
前回の体験では天の気(神気)の割合が多かったのですが、
今回はクンダリ二ーが活性化しています。
(今日の指導時も、Kさんにシンクロしていると会陰や尾骨といった
下半身のチャクラがずっと熱かったです。)
以前、わたしが体験したクンダリ二ー体験では目の前が金色の光に
包まれましたが、Kさんのエネルギーも「白色→金色」へと変化して
来ています。
仙道研究家 高藤聡一郎氏は、気を練り続けることによって金色の
光を発する「大薬」という丹(エネルギーのかたまり)を練る修行法を
著書で紹介しています。
「丹道周天→大周天」へ移行すると思います。
以前、私のブログに、
(高藤氏は)仙道は強い精力と体力が必要で最適なのが20代、
30代後半を過ぎると、気が漏れだすだけなので小周天は出来ても
大周天を起こすだけのパワーがないから無理だと言われました。
というコメントを寄せてくれた方がいました。
Kさんはわたしの指導を受ける以前は特に気功を行っていませんし、
年齢も40代半ばです。
ですから、若くなければ無理だという指摘は当てはまりません。
しかし、Kさんの場合は、わたしが波動プログラミングの能力を使って
波動を変化させながら深部小周天を開いています。
(もちろん、Kさんが定期的に受講しながら、わたしの指導内容を
実践していることが前提条件となっています。)
そう考えると、一般の気功修行を行った場合は、やはり高藤氏の
指摘通り若くなければ行を進歩させるのは無理なのかもしれません。
このように深部小周天はわたしから見ればベーシックな段階なのですが、
いろいろ不思議な体験が起き始める興味深いレベルでもあるわけです。
ただ、深部小周天もやり方がまずいと人生ドツボにはまる人がいますので
次回はその辺りを説明したいと思います。
※次回の記事更新日は10月1日です。

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