真空保存容器が最強!? 「Qコンテナー」に真空保存庫用のポンプVP-1Bは使えるのか?
ご飯の保存を主目的として、真空保存容器をお試ししてみた。
今時点で一番いいと思った商品は、
・Qコンテナー まず、650ccの奴でテスト
・Qコンテナー用の専用真空ポンプは高い(5,000円弱)ので、それの代替が
できそうな奴を検討し、真空保存庫用の真空ポンプとその真空ポンプを
対象物に密着させる目的で使う「アタッチメント」部としてその真空ポンプの
姉妹品である「真空キャップ」を選んだ。
※この真空ポンプも真空キャップも、どちらも特許取得済みのようだ。
この真空ポンプを選んだのは、もう一つ別の理由がある。
それは、蒸気や湯気が出ている熱い内でも空気を抜けると思われること、
つまり(電動式と違って) 蒸気を少し吸い込んでもポンプが壊れないのでは
ないか? と思われたことと、
液体がフタ近くまで入っていても、手動のポンプを手加減して液体を吸い込ま
ないようにできるのではないか? + ポンプが壊れにくそうに思われたこと。
※0.15気圧に減圧できる、高性能のポンプであることもかなり高得点。
これだ:
商品のパッケージ(包装)はこんな感じ。
Qコンテナーを解剖する!
脱気弁まわりの様子:
下から、白いリング(シリコン)→白いバルブキャップ(ABS樹脂)→オレンジ色の
逆止弁(シリコン)
・一番下の「リング」が、フタの中央の溝にはめられてます。
脱気弁まわりの様子(裏側):
・白い「リング」は、突き抜けてません。
・オレンジ色の逆止弁は、→の先端みたいな形をしてて、中央が
くびれてます。
真空ポンプVP-1B と真空キャップ小(=細口ビン用、直径44ミリ×高さ22ミリ)
・真空キャップの裏側は、青色の平らなシリコンになってます。
昔の奴は、ちらっと見えたYouTube動画から推測すると、ドーム型に
なってたのではないかと思うが、定かでない。 ドーム型よりもこちら
の方が色々な器具に密着させられるようになるので、いいと思う。
・ピストン部の底というか、下端の様子。
リング上のもの(Oリング?)がついてるようなついてないような・・・
試しに、真空キャップをQコンテナーのバルブキャップ部に押し当てて、
そこに真空ポンプを上から押しつけた状態を左手で固定しながら
右腕でピストンを上下させて空気を抜いていくと、
途中で空気もれがしてるような感じは全くなく、
10数回(10回とちょっとくらいだったと思う)のピストンでめちゃ凹みました!
やったー!!
自分の調査(による推測)通り、まったく問題なく他社製品の真空ポンプが
使えました!
※あとで気がついたが、Qコンテナのこのバルブキャップには、
真空キャップ無しでこの真空ポンプが使えた! (笑)
しかも、真空ポンプの底の内径とQコンテナーのバルブキャップの
間のすき間が0.5ミリもないピッタリ状態だった!
※真空キャップを使うメリットは、少しくらい真空ポンプが傾いても
ほとんど空気もれせずに空気を抜けるということだろうね。
※空気を抜いた後は、真空キャップは簡単にQコンテナーから外せます!
なんでそうなるのか分からないけれど。(そこも減圧されてるのでは?)
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これらを使って、炊きたてのご飯を保存してみて、その効果をテストしてみました。
炊きたてのご飯をすぐQコンテナーに入れたら ・・・8割くらいと、多めに入れた
・すぐに蒸気で水滴がいっぱいついた。
そのあと、真空ポンプで10回ちょっと空気を抜いたら、フタが凹みすぎて
急に手応えがなくなり、ご飯に脱気弁が陥没した!
・陥没の程度は1cmちょっと。 フタも凹み、底も減圧で盛り上がってた。
・もう一つ特記事項あり。 フタの4つの止め部が、全部外れてしまった!
これは、フタが凹んで変形するため、減圧の程度が高くなると必然的に
止め部が外れてしまうようだ。
→これで、「真空保存庫」などの0.15気圧クラスの真空容器に
止め部がついてない理由が分かった。あっても機能しないからだ。
そのため、真空を解除し、今度はご飯の中央部をかなり凹ましてから
空気を抜いていった。 真空ポンプのピストン回数は8回にした。
フタの凹み具合です。
今回は初めての体験だったのでテストを少し失敗し、
炊きたてのご飯を入れたまま減圧して20分ほど放置してしまった。
本当にやりたかったのは、たぶん、さわらのおひつでの保存に近い状態を
作り出したかったのだと思う、
そう思って、その後余分な水分を抜くために、さわらのおひつに25分ほど
入れた後、再度このQコンテナーに入れて減圧した。
そのあと冷蔵庫にすぐ入れたのか、しばらくおいて(30分? 1時間? )
から入れたのかは全然覚えていない。 (笑)
とにかく、10時間くらいは冷蔵庫で保管したQコンテナーの状態です。
炊きあがってからは12時間後くらい。
中身のご飯はこうなってます。
冷たい状態での写真:
70度にあたためての写真:
・ご飯粒がややボヤけて見えるのは、湯気のせい?
・比較がしやすいように同じ角度から写すつもりで、すぐ上の写真と
同じ向きでターンテーブルにセットし、チン完了後も茶碗の向きを
変えずに<そのままの向きで>茶碗を取り出して
焦げ茶色の木の上に移したけど、
電子レンジのターンテーブルが回っていたことに気がつかず、(笑)
結果的に 180度くらい向きがずれてしまった。
ようやくたどり着いた、試食結果:
<70度であたため結果>
・ご飯のにおいがする!
・ご飯の味がしてそうな感じがある! ←→冷凍ご飯では、あまり感じられず
<その後80度であたため結果>
・70度の場合と同様だが、 やや熱いこっちの方が好きかもしれない。
・ご飯がふわっと、ほわっとしてるが、ご飯にやや歯ごたえ&粘りあり。
残りのご飯の、真空ポンプのピストン回数はたぶん、8回のまま。
残りのご飯の、真空ポンプのピストン回数は9回にした。 (空間が増えた分多めに)
その後、さらに半日を冷蔵保存したあとの試食結果:
<80度であたため結果>
・ご飯のにおいがする!
・ご飯の味がしてそうな感じがある! ←→冷凍ご飯では、あまり感じられず
うまみ・甘味はしてそうなんだけど、なんか弱いのだ。
・半日前と、ほぼ同じ印象。
・ご飯がふわっと、ほわっとしてて、食べてたらなんだか嬉しくなってきた。
炊きたてのご飯とはちょっと違うんだけど、その兄弟みたいな。
おひつのご飯よりもいいような気がするが、おひつのご飯をあまりチンして
食べてないように思うのではっきりしない。
残りのご飯の、真空ポンプのピストン回数は9回にした。 (空間が増えた分多めに)
真空保存容器でご飯を冷蔵保存、いいです! 単に冷凍保存よりも断然いい!
12時間後でも、さわらのおひつよりもいいかもしれない。(データ少なくて不明)
炊きたての感じは、あら熱をとらずにスグに真空保存容器に入れた方が近くなる、
という情報もネット上にあったので、近い内にその方法もお試し/確認してみたい。
※食べる時に温め直す場合。 [←KNは水分が多すぎないか気になるが]
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Qコンテナーの取説に書いてある、重要な制約事項:
・カレー、シチュー、煮物などの液状の食品を入れ過ぎると、バキューマーで
吸い込んでしまい故障の原因となりますので、容器の半分を目安に入れて
ください。
・加熱したばかりの食品や、冷めていない食品を真空保存すると、バキューマー
が蒸気を吸引して故障の原因になりますので、冷めてから真空にしてくだ
さい。
液状の食品の場合、「容器の半分を目安に」というのがちょっとひどいね。
専用のポンプでない、他社製品のポンプ等の組み合わせで使える奴を見つけた
のは、大正解だったようだ。 脱気弁まわりや、フタのパッキンがどの程度性能を
維持するかは未知数だが、1年くらいもてば買う価値はあると思った。
真空キャップの取説に書いてある、嬉しい事項:
・真空保存期間について。
本製品は密閉性の優れた高性能真空栓ですが、わずかながら空気が漏れて
います。保存するビンの状態によって違いますが通常3ケ月以上真空状態を
保つことができます。時々ポンプで脱気しておくとより長期的な保存が可能に
なります。
・真空保存についての注意。
保存する食品はビンの8分目以上に入れないで下さい。
液状のものであっても8分目まではOKということだからね。