瞬間だけ直し実践会の、vol 94 ”元型”バックハンドマスタープログラム
~片手スピン編~ を見て、
http://www.youtube.com/watch?v=zMZFFCbGz7M
「なんじゃーこりゃあ?!」と思って マズイ点をいろいろ検討し、
ヒントを求めて過去のテニス雑誌の連続写真と記事を見ていたら、
ようやく片手バックハンドが分かってきた・・・気がする!
ラケットセット~ラケットが水平前後(KN用語では「ちょっとラケットドロップ」)
までは、大きく3種類:
①ラケットを立てる=フェデラー型=右手首はけっこう背屈
右手首の位置は低めで、高くても鳩尾の少し上くらい。(前腕が水平ぽい)
「ちょっとラケットドロップ」して、右手首を橈屈にしていく。
②ラケットは少し背中側に寝かせて斜めに立てる=その他大勢型=
右手首は橈屈(背屈はほとんど無し!)
右手首の位置はかなり高くて、肩に近い。
③ラケットを背中側に回り込ませるようにして、ラケットセット。
右手首は橈屈(背屈はほとんど無し!)
右手首の位置は(①と②の)中間くらいの高さ。
どれも、「ちょっとラケットドロップ」してラケットを水平前後にし、
右手首が橈屈の状態からフォワードスイングを開始する。
①でラケットを立てるのも、②で右手首の位置を高くするのも、
目的は胴体をねじって=右肩を入れて、右肩の上に顎を乗せるため。
※右手首を背屈させる方が、右肩を入れやすい!
胴体のねじり戻しの使い方は、大きく3種類:
①インパクトからインパクト直後にかけて、胴体の回転がほぼ止まる
=フェデラー型
②インパクト直後でも、積極的に胴体の回転が行われる打ち方
③弓なりになって打つ
=ジュスティーヌ・エナン型
エナンは、グリップチェンジの時に左手首を特殊な形状にすることで、
ラケットセット時の右手首背屈を少な目にし、バックスイングというか
「ちょっとラケットドロップ」の早い段階で橈屈になるようにしているような
気がします。だからバックハンドの準備が早かったのではないかと推測。
Justine Henin's Backhand
http://www.youtube.com/watch?v=LdDwMj3_WMA
Justine Henin Slow motion Forehand and Backhand
http://www.youtube.com/watch?v=KBioEMX2IdM
Roger Federer and Justine Henin Topspin backhands
http://www.youtube.com/watch?v=gqBEErW0vTA
最初に引退する前の時の動画がなかなか見つからないので、
とりあえずこれで我慢してくれ。
おまけ。 スイング軌道も3種類かな?
・斜め下に振り出していって、持ち上がってくるスイング(振り子ぽい)
・レベルスイング 水平ぽいスイング
・肘がちょっと斜め上に向かっていく、上昇していくスイング
追加。 グリップによる違いを、書き忘れました。
・薄め(バックハンドイースタン): 先っぽから2番目の第2-5指節間関節
をボールにぶつけていくイメージ
・厚め(セミウエスタン、ウエスタン): 手の平をボールにぶつけていく
イメージ
追加2。 関節の名前のお勉強。
・第2指~第5指の場合、関節が3つあるが、先っぽの方から
遠位指節間関節 (DIP関節;distal interphalangeal joint)
俗に、「指の第1関節」と言われる
近位指節間関節 (PIP関節;proximal interphalangeal joint)
俗に、「指の第2関節」と言われる
中手指節関節 (MP関節;metacarpophalangeal joint)
俗に、「指の付け根の関節」と言われる
読み方は、えんいしせつかんかんせつ、きんいしせつかんかんせつ、
ちゅうしゅしせつかんせつ、と読む。
特定の指の関節を示す場合には、「第2(指)近位指節間関節」という
具合に言う。
・第1指つまり親指の場合、関節は2つで、指節間関節は1個だけである
指節間関節 (IP関節;interphalangeal joint)
中手指節関節 (MP関節;metacarpophalangeal joint)
うんちくを並べると、手のゆびの場合は「指」を使い、足のゆびの場合は
「趾」の字を用いる。