いばらの王-King of Thorn--★★★- | not simple.

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あるときはさすらいの本読み、あるときはジャンル無用の映画好き、またあるときは、B級グルメの備忘録

not simple.-いばらの王

(C) YUJI IWAHARA / PUBLISHED BY ENTERBRAIN, INC. / Team IBARA
製作年: 2010年
製作国: 日本
日本公開: 2010年5月1日
配給: 角川映画
カラー
公式サイト
監督・脚本: 片山一良
キャスト:花澤香菜、森川智之、仙台エリ、大原さやか、矢島晶子


【ストーリー】
謎の奇病“メドゥーサ”が世界中にまん延し、人類は治療法を未来に求めることに。カスミ(花澤香菜)をはじめ選ばれた160人は、古城に作られた冷凍睡眠施設で眠りにつくが、目覚めるとそこは異様な空間に変わり果てていた。仲間たちが正体不明の奇獣に襲われ次々に命を落とし、何とか生き残ったカスミたち7 人の命懸けの脱出が始まる。
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今年の29本目です。
not simple.-いばらの王
少しだけ未来のお話。
メデューサと呼ばれる奇病が流行していて、これにかかると致死率100%で石化して死んでしまうという世界。ある薬品会社が160人のメンバーを選出し、コールドスリープをほどこし、治療方法が確立したあと、その人たちを目覚めさせ、治療するということになる。
主人公であるカスミは双子の姉シズクを残してコールドスリープの被験者になるのだが・・・。

not simple.-いばらの王
このあたりは場を整えるための、設定なんだなーと。
メデューサとはなんなのかとか、治る見込みはあるのか?とかはまったくお話にはからんできません。
原作にはそういいう表現とかあるのかもだけど。
で、コールドスリープから目覚めると、まわりはふっとい茨が張り巡らせられ、なぞの生物が被験者たちを襲い始めます。

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舞台となるのはスコットランドの古城を改造した施設。
いばら、古城、眠れる被験者たち、とくればいやがでもベースになる物語は「眠れる森の美女」ですね。王子がいないのに目が覚めたカスミたち。
そして、目が覚めると回りはモンスターだらけという・・・なぜこんなことになったのか?
あの日から、一体何年たったのか?
そういったことはまったくわかりません。
そのあたりがサスペンスを盛り上げている要素だなーとおもいます。

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しかも、最初生き残った6人は一体どういう素性の人間かわかりません。
正直言って凶悪な男なのかもしれない人も混じってます。
相手を信じれるかどうかもわからないなか、なんとか安全な場所を求めて脱出を試みます。

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主人公のカスミも最初はおろおろしてるのですが、だんだんとたくましく・・・
というか、のちのち彼女の本質は姉のシズクということがわかるのですが~。

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途中で、メデューサがある一定の人物たちに及ぼす影響などでこの世界は出来上がったことがわかって、その選ばれたというか想像を現実にする力を持ってしまったがための悲劇ということがわかるんです。もしかするとメデューサという奇病自体も想像から発生した病気だったのかもしれないなぁ。

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アニメってやっぱどうやっても説明不足になっちゃうのかなぁってちょっとだけおもいました。
姉妹のお互いをおもいあう気持ち。
陰と陽に分かれたかのような双子。
そして、想像を現実にするという力。
これがいい方向に作用すれば、メデューサも消えたのかもしれないなぁ。


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