魔術師 | not simple.

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あるときはさすらいの本読み、あるときはジャンル無用の映画好き、またあるときは、B級グルメの備忘録

魔術師 上 (1) (文春文庫 テ 11-13)/ジェフリー・ディーヴァー
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魔術師 下 (3) (文春文庫 テ 11-14)/ジェフリー・ディーヴァー
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【カバー裏より】

ニューヨークの音楽学校で殺人事件が発生、犯人は人質を取って立てこもる。
警官隊が出入り口を封鎖するなか、ホールから銃声が。
しかし、ドアを破って踏み込むと犯人も人質も消えていた・・・・・・。
ライムとサックスは、犯人にマジックの就業経験があることを察知して、イリュージョニスト見習いの女性に協力を要請する。
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リンカーン・ライムシリーズ5作目です。
ジェットコースターは確かにボーン・コレクターや石の猿に比べると若干緩やかめですが、やはりどんでん返しの連続です。
ラストは「12番目のカード」へと続いていくのかな?

上巻では「悪魔の涙」の主人公がカメオ出演っぽくでてきたり、ディーヴァファンはうれしい一幕もありますが、基本最後まで気を抜けない作品になっていてミステリーファンとしては安定して読める作品です。
また、まったく関係ないものが全て一本のストーリーへと流れていくのはやはりカタルシスもあります。

メインは魔術師との攻防ですが、サックスとカーラという二人の女性のキャリアをかけたサイドストーリーも楽しめます。なぜ男の人は何かを支配したがるんでしょうかね~、ということを考えさせられます。