石田『だからぁ、何度言ったら分かるのよ今は客単価も大事だけど、とにかく客数を増やすことが大切だって言ってるじゃない』
濱名『でも店長、客数を増やしたって忙しくなるばかりで、かえってお客様にはご迷惑をおかけしているように思うんですけど・・・。』
石田『それも何度も言ってると思うんだけど?お客様にご迷惑をおかけせずに増客を考えるのが私たちの役割じゃない?それはチーフであるあなたにも同じことが課せられているはずなんだけど?』
濱名『そんな事は分かっているつもりです。ただ、何でもかんでも増やせば良いってもんじゃないですし・・・』
石田『そうよ。だから、私たちの思いをご理解いただけるお客さまで、このお店をいっぱいにしようって、冨岡マネージャーがこのお店の店長だったころから言ってたじゃない。あなたもその時にアシスタントとしてそんな話を聞いていたんじゃないの?』
冨岡『お~い、フロアまで二人の声が聞こえてきそうだったぞ。まぁ、もうお客様は居ないから問題ないけど。何か問題でも?』
濱名『あっ、マネージャー。すみません・・・。来年度の計画を立てるにあたって、石田店長から方向性をお聞きしたんですが、ついつい声が大きくなってしまって・・・。』
冨岡『そんなに大声出さないと解決しない問題なの?』
石田『すみません、濱名がせっかくチーフに昇格したんで、出来れば二人で方向性を共有したいなと思って・・・。そうすると段々大きな声に・・・。多分二人とも同じような事を考えているとは思っているんですが、私は客数を増やさなければと思っているんですが、決して客単価を落とそうと思っているわけでもないんです。ただ濱名にはその当たりのニュアンスが伝わらなくて・・・。』
濱名『私も店長のおっしゃっている事が全く分からないというわけでもないのですが、何となく客数を増やすというのが、客単価を下げようと言っているように聞こえてしまって・・・。』
石田『それは違うって言っているじゃない!?客数を増やすという行為と、客単価を上げるという行為は同じことではないの。客数を増やしながら客単価を上げるんだって、以前からマネージャーが言ってたじゃない?』
濱名『確かに、マネージャーはそんな話をよくしてくれてましたけど・・・。でも自分がスタイリストになった時に、客数を増やすというのと客単価を上げるってのが、どうも同時にはいかないような気がして・・・。』
冨岡『分かった分かった、それなら、一度二人でこの数字の勉強をしてみると良いよ』
石田・濱名『数字・・・ですか・・・』
冨岡『そんなに露骨に嫌な顔しなくても大丈夫講師は真壁さんだから』
濱名『真壁さんって・・・以前うちにもいらっしゃいましたよね?何で大丈夫なんですか?』
冨岡『あぁ、真壁さんは・・・まぁ、とにかく行ってみれば分かるから、行っておいで』
石田・濱名『分かりましたしっかり勉強してきます』
*決して2月からのセミナーの勧誘ではございません・・・
決して・・・
お待ちしてま~す