Surely(20) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「・・・カノジョ、かなあ・・・」


ひなたはオーバーに電柱の影に隠れながら二人の様子を伺った。



なんや


彼女おるやん。


しかも


めっちゃかわいい・・・



志藤もつられてひなたの後ろからその様子を見た。



「あ・・・」



ななみは彼女をジッと見つめていて、あることに気づいた。



「・・ハンカチのおねえちゃんだ・・・」


あの時は着物で髪もアップにしていたのですぐに気づかなかったが


笑った顔を見てピンと来た。



「え、ハンカチのおねえちゃんてだれ、」


ひなたが聞いた。


「・・このまえ・・ママとたーくんといっしょにお花のてんらんかいに行って・・。 そのときに会ったの、」


「お花の展覧会?」


志藤が反応した。


「あのおねえちゃんはきものきてた。 ななみがおみずをこぼしちゃって、ハンカチをかしてくれたの。」


「・・ふうん・・・」


まだその接点が見えそうで見えなかった。



そのとき。



「はっくしょん!!」


ひなたが大きなくしゃみをしてしまった。



拓馬がハッとして振り返った。



志藤は慌ててひなたの口を押さえたが、しっかり目が合ってしまった。



「・・よ、」


志藤はひきつった笑いをして、気まずそうに手を挙げた。



「・・幸太郎・・・」


思いっきり『身内』と出会ってしまった・・・・




「休みの日くらい夕食の買出しに行ってやろーかって・・。 そしたら、この二人がついてきちゃって、」


志藤は何も聞かれていないのに


ひとりで言い訳をしてしまった。



「あー・・・そうなんだ。」


拓馬は気まずそうに頭をかいたあと


「・・・妹のダンナ。 んで、その娘・・・」


詩織に彼らを紹介した。


「あ、そうなんですか。 ・・友永詩織と申します。 はじめまして、」


詩織はいつものように礼儀正しくお辞儀をした。


「は、初めまして。 ・・志藤と申します、」


つられて深々とお辞儀をしてしまった。


詩織はななみを見て


「・・この前の、」


思い出したようだった。


ななみは志藤の陰に隠れるようにして目だけは彼女に釘付けになってしまった。



「あ・・なんか娘がお世話をかけてしまったようで。 ありがとうございました、」


志藤は礼を言った。


「・・いいえ。 そんなたいそうなことでも、」


笑顔もとっても上品で。



正直。




拓馬って、こういう感じ???



シツレイだが、今までの彼のことを思うと全く意外だった。



何となく会話が途切れたあと



「で。 たーくんのカノジョなの?」



その沈黙を破るように


怖いもの知らずのひなたは思いっきり切り込んできた。



子供はなんも考えてないですからね・・・(→o←)ゞ




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