Surely(17) | My sweet home ~恋のカタチ。

My sweet home ~恋のカタチ。

せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

それから


ずっと手を繋いで歩いた。


距離が少しだけ縮まって。



お互いの気持ちを確かめ合ったけれど


これからどうなっていくのかを思うと


拓馬は気持ちが少しだけ重かった。



それでも


その気持ちよりも今は彼女と一緒にいたい気持ちが強く。


それは詩織も同じ気持ちだった。



浜離宮で数時間を過ごした後、



「どうする? 新宿とか渋谷とかまで行く?」


拓馬はそう誘ったが


「・・うーん・・・。 静かなところが・・・」


詩織は少し首をかしげた。


もう彼女の仕草がいちいちかわいくて


それだけで異様にときめく自分がいる。



「拓馬さんの一人暮らしのお部屋を見てみたい気もします、」



普通に


本当に普通にそう言われて



「えっ・・・・・」



冗談抜きで心臓が飛び出しそうになった。



「あんなに趣味のいい人ですもの。 きっとお部屋もそうなのかしら、と思って。」


いたずらっぽく笑う彼女に



「や・・! ほんと狭いだけだって。 趣味とかそんなの・・余裕ないっつーか、」



もう戸惑いが顔に出てしまった。



いきなり


一人暮らしの部屋って・・・・・



拓馬は屈託なく笑う詩織を見た。



いや。


きっとこの子はおれのこと、全く疑ってないんだろう・・・・


めっちゃ信じられてる・・・



今までだったら


どうやって一人暮らしの女の子の家に上がりこもうかばっかり考えて


あげてもらったら


最後まで!


は、常識だった。



しかし。



あまりに純真に部屋に来たいと言う彼女に


そんな不埒なことを考えるだけで、自分がものすごく汚れてるみたいだった。



「・・ほんとに。 何もないよ、」


拓馬は少し諦めたような口調で言った。


「何もなくてもいいです、」


詩織は笑顔だった。




けっこう


大胆だよな・・・


てゆーか


怖いもの知らずというか世間知らずなのかもしれない。




逆に


なんもできねーじゃん・・・



やっぱりいろいろ考えてしまうのだった・・・




お嬢さま育ちの詩織は何の警戒心もなく拓馬の部屋に行きたいと言い出しますが・・・





人気ブログランキングへ


↑↑↑↑↑↑


読んで頂いてありがとうございました。

ポチっ!わんわん お願いします!


人気ブログランキングへ 左矢印 携帯の方はコチラからお願いしますドキドキ


My sweet home ~恋のカタチ。