Surely(15) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「おはよ、」


拓馬は友永邸の前で彼女を待った。


「おはようございます。」


今日も彼女らしいフェミニンな白いワンピースに春らしい桜色のストールという


『お嬢さまファッション』


だった。



「車で来たから。 ちょっと遠くまで行こう、」


拓馬は後ろのいつもの仕事の軽トラを指した。


一瞬、詩織は驚いたような顔を見せた。


「ごめん。 ウチ、これしか車ないから。」


拓馬は明るく言った。



これで彼女が帰ってしまったら


もう仕方がない。


神様が諦めろって言ってるって思うことにした。




しかし



「・・いえ。 楽しみです。 ありがとうございます、」


詩織はいつもの笑顔でそう言った。



胸が


また疼いた。






「よいしょ、」


車体が普通の乗用車より高い軽トラの助手席に詩織はそう言って乗り込んだ。


「・・いちおうシートも掃除してきたから・・・」


申し訳なさそうに言うと


「すっごくキレイにしてますね。 窓もピカピカで、」


詩織は何のムリもない笑顔で答えた。



この車でのデートにも


嫌な顔ひとつしない彼女から


離れられなくなる自分。



拓馬は心が湧き上がる感情に包まれていた。



「さて・・どこに行こうか、」


シートベルトをしてつぶやいた。


「どこでも、」


詩織はにっこりと笑った。



今までの女の子とのデートだったら


テーマパークとかスポーツ観戦とか街中でショッピングとか


そんなもんだったけど


彼女と一緒に行きたいところは・・・・




「ここは・・・」


車を降りた詩織はあたりを見回した。



「浜離宮だよ。 来たことない?」


拓馬は車のドアをロックした。



「ええ、初めてです。」


「きっと今の季節はなかなかだと思うよ、」




「わあ・・・」


入ってすぐにたくさんの花の色が目に入る。


詩織の顔は思わず綻んだ。


桜も満開だった。



「ね?」


拓馬は少し得意そうに彼女に笑いかけた。


「・・ええ、」


詩織も嬉しそうに彼を見つめた。




自分を取りつくろうとしない拓馬に詩織は彼のほんとうを見ます・・・



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