Surely(4) | My sweet home ~恋のカタチ。

My sweet home ~恋のカタチ。

せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

気を失わないように気をつけた。


オーバーでなく本当にそんな感じで。




おれ


今、コクられてる???



頭の中を整理するのに非常に時間がかかってしまった。



気が付いたらホールの人ごみはあっという間に引けていて


シンとしていた。



「・・ご、ごめんなさい。 私、何を言って・・・」


拓馬から何のリアクションもなかったので、詩織は真っ赤になって否定をしてしまった。



「・・・・しおり・・・」



「はいっ・・???」


いきなり名前を呼ばれて驚いた。



「い、いや・・・。 『詩織』なので・・『栞』を・・・・」


彼女が手にしたそのブックマークを指差した。



しばしの沈黙のあと



意味がわかって詩織は吹き出した。



「そんなに笑わなくても、」



「ああ、そういう意味だったんですか。 深いところまで気づきませんでした、」


笑いながらも詩織は嬉しそうにその『栞』を見やった。



何となく膠着してしまった二人の間がまた和らいだ。




彼女を家の前まで送った。


遅い時間にならないように気を遣った。


「ありがとうございました、」


詩織はぺこんと頭を下げた。


「あ・・・、」


拓馬はポケットから携帯を出して


「連絡先を、」


ちょっと緊張気味に言った。


「あ・・ハイ、」


詩織もバッグから携帯を取り出した。



まるで中学生同士のカップルのようにぎこちなく。




詩織は部屋に戻ってベッドの端にぼんやりと座り込んだ。



私ったら・・・



自分からあんなことを言うなんて。


どうしちゃったんだろう・・



思い出しただけで顔が火照り、思わず手で押さえた。



ヘンな女だって思われたかも。


どうしよう・・・・



恥ずかしくてどうしようもないのだが


それでも


どんどんと彼のことでいっぱいになる自分に気づいていた。



あの人にしてみたら


私なんか子供にしか見えないんだろう。



好きになってしまったら


この先はいったいどうなるんだろう。


この気持ちを抑えることができるんだろうか。



またあの『桜の栞』を手にしてぼんやりとそう思う。





詩織は生まれて初めてといっていいこの気持ちをどうしていいのかわかりません・・・



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