「帰ってきちゃったって・・・。 どーしたの???」
香織の疑問はもっともだった。
「あ。 意味ないし。 仕事も兼ねてるんやけど、」
南はケロっとして言った。
斯波が怪しげに南を凝視しているのに彼女が気づいた。
「あれっ・・・???」
怖いもの知らずの南は彼に近づいた。
必要以上に近づき、斯波はのけぞった。
「え・・。 だれ? このいい男・・・。」
思いっきり指を指して香織に聞いた。
「だれって・・。 この前からウチに新しく来てもらってる斯波さん。 志藤さんから聞いてない?」
「え、聞いてへんて! もー! なんであたしに黙って・・・。 何してくれてんねん!」
斯波はこのキョーレツな彼女の存在も
何もかもが不明だった。
それを察した香織は
「あ。 彼女、事業部の南ちゃん。 今はNYに行ってるんだけど、」
香織があまりに普通に紹介したのだが
このことが斯波を混乱に陥れるとは思いもしなかった。
「・・・斯波です、」
斯波がボソっと挨拶すると
「・・声もシブいやーん・・・。」
南はふふっと笑って斯波の肩に手を置いて顔を近づけた。
「ひっ・・・・!」
女性があまり得意ではない斯波はさらにのけぞった。
「ちょっとちょっと。 斯波さんはめっちゃ硬派なんだから。 いじめちゃだめだよ、」
香織は笑った。
「あたし。 けっこうタイプだよ。 こーゆー男。」
あっさりとそう言う南に斯波は心臓がバクバクだった。
そこに
「あ、南ちゃん。 いきなり~?」
泉川も戻ってきた。
「いずみーん! 元気~~? あ~~、なつかし! このいずみんのチャラっぽい雰囲気も!」
彼とハイタッチをしたりしていきなり賑やかになってきた。
「は??? 歓迎会???」
志藤は南をめんどくさそうに見た。
「そうそう! せっかくあたしが帰ってきてるし! まだ斯波さんの歓迎会やってへんいうし。 これはやるべきでしょう!!」
「・・・めんどくせーよ、忙しいのに・・・」
志藤はため息をついた。
「めんどくせーじゃないよ! こういうことが大事なんやで! あたしがいない間に。 この事業部の人間関係にヒビが入ったらどないすんねん!」
「意味不明・・・」
南の勢いにどんどん流されてしまった・・・。
南の帰国でいきなり騒がしくなりました・・・
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