Das Schicksal~運命(4) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

しかし。


皮肉なことに、人気モデルとのこの騒ぎが


真尋のことを知らなかった世間から注目されることになってしまった。


写真誌に幸か不幸か『天才ピアニスト』なんて書かれてしまったので、事業部にも彼のCDは出ていないのか、などの問い合わせがたくさんあった。



「あ~~~、腹立たしいけど・・・しゃあないなあ、」


南は電話の応対に追われながらボソっとひとり言を言った。




そのころ


真尋は。




『今日の午後帰ります。 話があるので学校の近所のコーヒーショップに来て下さい。場所は・・・・・』



絵梨沙の母・真理子からの


それはそれは恐ろしいメールが届いていた・・・・・。





もう針のむしろのような気持ちで指定された店で真理子を待っていた。


すると



「ああ、ごめんね。 ちょっと学校に寄っていたら遅くなっちゃって、」


想像よりずっと彼女が普通に現れたので少し気が抜けた。



「・・あの・・」


もう、どう切り出して言いか迷っていると、



「あ、ちょっと待って。 のど乾いちゃった、」


と、彼女はアイスコーヒーをストローで少し飲んだ。



出鼻をくじかれて、もう何も言えなくなってしまった。



「・・すごい騒ぎになっちゃったわね。」


まるで他人事のように真理子は言った。



「・・ホント・・・。 おれが全て悪いんで・・・・・。 ごめんなさい、」


真尋はもう真理子の顔も見れずにただひたすら頭を下げた。



「今朝。 テレビ見てびっくりして、絵梨沙に電話したの。」


どきんとした。



「・・あなたと別れるって・・言ってたけど・・・・」


思わせぶりに言う真理子に



「えっ!!!」


真尋は大いに驚いた。



「あの子も・・真面目だから。 たぶんこういうことがあると許せないと思う・・・」



もう


頭の中が『絶望』と言う文字で埋め尽くされてしまった。



真尋は頭を抱えてしまった。



「あんまりにも思いつめてるから、あたしは『まあまあ慌てずに、』って言っておいたけど。 どんなに一人の人を愛していても。 男にはそういう気持ちがいつもあるなんてこと。 あの子にはわからないと思うけど、」



「え・・・」



真尋は顔を上げた。



「どんなに聖人君子でも。 キレイな女性がそばにいたら、理屈じゃなくても本能が動くもの。 それは本当に『浮気』であって、他の何物でもない。」



思わぬ擁護発言に真尋は驚いた。



「あなたは。 絵梨沙と別れる気持ちはあるの?」


ときかれて



「な、ないです!! これっぽっちもないです! 」


間髪おかずに答えて、真理子に失笑されてしまった。




思いがけず絵梨沙の母・真理子は落ち着いていましたが・・・


 

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