日本での仕事も順調にこなし。
適当に遊んだりして。
真尋は東京ライフを久々に満喫していた。
ところが。
東京滞在1週間が過ぎた頃。
1本の電話がクラシック事業部に掛かってきた。
「は?? 伝文社さん? どんなご用件でしょう、」
志藤は電話を代わったが、ゴシップ週刊誌ばかりを出しているその出版社とは丸っきり縁がなかったので
電話に出た時から怪しんでいた。
「北都・・マサヒロさんはお宅所属のピアニストですよねえ、」
電話の向こうの男は軽くそう言った。
「え? ああ、そうですけど・・・。」
「北都社長のご次男とか。」
「はあ。」
「モデルの浮田沙希、ご存知ですよね。 『Lav-ya』の超看板モデルですから。」
この男が何を言いたいのかさっぱりわからなかった。
「・・なんですか? いきなり・・・」
「彼女のマンションに入る所。 撮らせていただきました。 明日発売の『Timers』に出ます。」
「は・・・・」
志藤は固まった。
「いちおうお知らせをしないとならないので。 その号は昨日そちらに送りましたのでそろそろ届くころだと思います。 では・・・」
と相手が切ろうとしたので、
「ちょ、ちょっと待ってください! ワケわかんないんですけど???」
「彼に間違いないことは裏づけが取れていますので。 どうやら友人の紹介のようです、」
もう
志藤はいろんなことが頭をグルグル回ってしまい
初めてのことに大パニックに陥ってしまった。
「どないしてん、顔色悪いで、」
南が志藤に歩み寄った。
志藤は表情を変えずに
「・・真尋を、呼べ。」
ボソっと言った。
「は? 真尋?」
「早く! すぐ!」
志藤はいきなり必死の形相になってそう言った。
「も~~~、なんなんだよ~~。 昨日もライヴのスタッフと飲んで遅くなっちゃってさ~~~、」
真尋は寝ているところを起こされたらしく、非常に不機嫌に事業部にやって来た。
志藤は会議室に南と真太郎も呼んで、もうものすごい恐ろしい顔で腕組みをしたままだった。
「どうか、したんですか?」
真太郎もわけがわからず彼の顔色をうかがった。
志藤は黙ってデスクにバサっと雑誌を広げて置いた。
「え・・・・」
3人の視線が一気にそこに集まった。
真尋が写真誌に??? 大変です!((((((ノ゚⊿゚)ノ
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