Lebe für Liebe~愛に生きる(19) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

絵梨沙はマリーの世話をすることが本当に楽しかった。



今日は夕飯はなににしようかしら。


あの子は野菜があまり好きじゃないみたいだから、少し細かく刻んでオムレツに入れてみようかな。



買い物をしながらもマリーのことを考えた。




「ねーねー。 エリサ~。 エリサはピアニストだったの? ママとおんなじ・・・」


一緒に洗いものをしているときに



いきなりそう質問されてドキンとした。



「え・・う・・うん、」


作り笑顔で言った。


するとマリーはぱあっと明るい顔になり



「ねえ! あたしもピアノをならっているんだよ。 いっしょに弾こう!」



と、張り切って言われた。



「・・・・・」



どう言い訳をしていいのか、迷ってしまった。



「ねえねえ~~、」


尚もねだるマリーだったが




「マリー。 無理を言っちゃいけないよ。」


いつのまにかにレオが帰って来ていた。


「あ、パパ!」


いつものように彼女は父に抱きついた。



「エリサはピアノを弾くためにマリーの世話をする仕事をしているんじゃないんだよ。 ピアノを仕事にしている人はね、むやみにプライベートで弾くもんじゃないんだ。」



そして大人に言うように彼女にきちんと説明していた。



「そうかあ・・・・。 ざんねん。」


マリーはがっかりしたが、すぐに聞きわけてくれた。



「今日はきちんと日記を書いたのかい? また先生に怒られるよ。」


「はあい。」


マリーは自室に戻ってしまった。




「・・・すみません、」


絵梨沙は手を拭いて彼に謝ってしまった。



「え、なんで謝るの?」


「・・・あの、あたし・・・」


絵梨沙が自分のいきさつを打ち明けようとすると、



「何も言わなくていいよ。 ぼくはべつにフランツから何も聞いていないけど、一流のピアニストだったきみが今こうしてシッターのアルバイトをするのは、よほどの理由があると思っている。 それがつらい理由なのなら、ぼくは別に聞かないよ、」



と、にっこりほほ笑んだ。



すごく


すごく


心が軽くなった・・・・




レオは絵梨沙の事情を知らないはずなのに、温かい気持ちで接してくれます・・・



 

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