Sanftheit~優しさ(14) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「・・ほんっと・・・ソックリ。」



その大男がいきなり母の顔をジロジロ見たものだから



「な・・なに???」


母は非常に警戒して私を守るように彼に背を向けた。



「ま、ママ・・・。 あの、彼が・・・北都真尋くんよ、」


私は慌てて彼を紹介した。



「え・・・・」


母の口があんぐりと開いてしまった。



「どーも。 北都真尋です・・・・。 ちーっス、」



彼はもう怪しいとしか言いようがない格好だった。


190cm近いガタイに


チャパツのソフトモヒカンで、耳には大きなピアス。


無精ひげのサングラス・・・


そしてところどころ穴の開いたジーンズにドサ袋みたいなリュック。



「あ・・あなたが???」



ママは一応パパから話を聞いていたんだろうけど


想像以上だったみたいで、かなりの衝撃を受けていた。




「え・・絵梨沙の母です・・・。 どうも、」


もう彼を上から下まで舐めるように見て母はまだ警戒して挨拶をした。



「あ、えっと! このたびはおねまき・・・じゃねえ、お招きいただきまして。 ありがとうございました・・・。」


彼はおそらく父から言われたであろう挨拶を棒読みで、そしてカミながら言ってペコンと頭を下げた。



「・・・あ・・・いえ。 こちらこそ・・・、ようこそ。」




その後、3人で食事を採ろうということになり


都内に戻ってよく母と行っていた白金のレストランに入ろうとした。



「この格好で・・大丈夫かしら?」


母は彼の格好を心配して私にコソっと言った。


「・・いつものお店だから・・・何とか目をつぶってもらって、」


私も遠慮がちに言った。





「めっちゃおしゃれ~~~。 すげえ。」


彼は全くいつもの通りだった。



「いっただっきまーす!! すんげえ腹減った!」


母に彼の食事風景を見せるのは非常にイヤだったが、そんな私の心配をよそに


彼はいつものライオンの食事風景になり、ガツガツと食べ始めた。



母はやっぱり驚いていた。



「あ・・あの・・北都くん。 あなた・・ひょっとして北都グループの社長さんと関係あるの? 珍しい名前だし、」


母は父からあまり彼の情報を聞いていないようだった。



「え? ホクト? ああ・・・オヤジです。」


彼は下品に肉料理を食べながら答えた。



「・・あたしが日本のプロダクションと契約をってなったとき、彼がお父さまに口を利いてくれて・・・」


私は慌ててフォローした。



「・・北都社長の・・・ご子息、」


母の驚きはさらに加速度を増した。



「あ、別に。 血ィ繋がってるってだけで。 おれ次男だし。 特になんもないですから、」


彼はアハハと笑った。




あんまりな真尋の姿に絵梨沙の母は驚きを隠せず・・・


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