Ein Eindruck~感動(14) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

彼は上半身を起こしたまま固まった。


私は何が起こったのかわからずに



「・・・どうしたの・・?」



おそるおそる訊くと、


彼の顔はどんどん苦痛に満ちた表情に変わった。




「い・・・・い・・・・」



「は?」



「う・・・動けねえ・・・・・。」



「えっ???」




慌てて彼のところに駆け寄った。



「こっ・・・腰がっ!!!」



もう本当に固まっていた。



「腰? 寝違えたの?」



「わかんねーっ!!! 痛くて動かせねえっ!!!」



もう悲鳴に近い声をあげた。



「はあ???」



こっちまでパニックになってしまった・・・・







「いったいどういうことなんだよ・・・」


フランツは私から電話で呼び出されてすぐに来てくれた。


「もっとゆっくり!!!」


彼の肩を担ぐように立たせたが、もう動くことさえ大変そうだった。



「ひょっとして・・・ぎっくり腰???」


私が言うと


「は? ぎっくり腰?」


彼は脂汗を流して振り返った。



「前におばあちゃんがそんな風になったことがあって・・・。」


「とにかく病院だ。 車で来ているから、」


フランツはこの大男につぶされそうになりながらゆっくりと歩かせた。


「わ~~~、待って待って! トイレ! オシッコしたいっ!!」



もう大騒ぎだった。



とにかくエレベーターのないこのアパートの5階から彼を降ろすだけでも30分以上かかってしまった。


そして


お世辞にも乗り心地がいいとは言えないフランツの車がガタガタと揺れるたびに


「も・・もちょっと静かに!!」


彼は懇願していた。




こっちに『ぎっくり腰』というカテゴリーがあるのかわからないけど


病院での診断はやっぱりそんな感じだった。


しばらく安静が必要になってしまった。




私はものすごく責任を感じた。



「・・・昨日、私をおんぶしてくれたから・・・、」


と言うと


「絵梨沙のせいじゃないよ・・・」


彼は優しく庇ってくれた。


「だいたいさ。 マスターが絵梨沙に酒なんか飲ませるからじゃん・・・」


その矛先をフランツに向けたが


「だって、ほんの少しだよ? あまりに効きすぎてびっくりするくらいだ、」


彼は開き直ってそう言った。



とりあえず


またフランツに手伝ってもらって彼を自宅まで運んだ。


階段を上らせるのも


二人がかりで本当に大変だった。

真尋がぎっくり腰??? たいへんなことになってしまいました・・・!(´Д`;)


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