Ein Eindruck~感動(10) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

ビキニパンツ一丁で歩いてくる彼が恐ろしくて


動けなくなってしまった。



しかし



彼はもうパンにしか目がいっていないようで



「・・・うまそ~~~~、」



紙袋を私の手から奪って、もう野獣のようにそれを立ったままむさぼり食べていた。




父親とは10歳の時に離婚で離ればなれになり


それからはピアノに全てを捧げてきた私にとって


男性のそんな姿は全く免疫がなく。



もう心臓が飛び出しそうなほど驚いた。



しかも!


なんでそんな姿でピアノを弾いているのかもわからない。



「・・じゃあ、」



もう茫然自失状態で背を向けると



「あ! 待って!」


と、呼ばれてまた振り返ってしまい


彼のその姿をまた目にして慌てて視線を逸らした。



「ちょっと! 聴いてって! 今食っちゃうから!」



もう口からボロボロと食べカスが飛び散って。



「・・・それより・・・・。 服を、」


もう顔じゅうに血液が集まってしまったかのように熱かった。



「は? ああ。 さっき3日ぶりにシャワー浴びてさあ。 急になんか閃いて。 どーりで寒いと思った、」



服を着ていないことも忘れていたとは・・・・。



彼は仕方なくその辺にあったジーパンを穿いてシャツを着た。



その鍛えられた肉体に


ものすごくドキドキした。




彼のピアノはこの前より格段に進歩はしていたけれど、細かいアルペジオの部分がまだまだ怪しかった。



「これは・・・こうしてみたら、」


彼の代わりに弾いてみたりした。



「なんっか指がモタついちゃうんだよな。 なんでそんなにすげー動くの???」


子供みたいな質問をして。


「・・練習しかないわよ、」


それしか答えようがなかった。




しばらくそうやって練習した後、



「あ~~、なんか腹減った・・」


思いっきり伸びをして言った。



「さっきパン食べたのに、」


呆れて言うと


「え? そーだっけ? あ、食ったか。」


それさえも忘れていたようだった。



「なんか食いに行こうぜ。 この前バイト代入ったから、おごる。」


彼は財布を見せてニッコリ笑った。





近くのウイーン家庭料理の店に入った。


彼はそこでもよく食べた。


「ピアノ弾くとさ、腹減るよね。」


「・・そんなには・・」


もうこっちの食欲がなくなるほどで、スプーンが止まってしまった。




ショーゲキの現場を目撃してしまった絵梨沙ですが、もうなりふりかまわず頑張っている真尋のことをやっぱり見過ごすことができず・・・



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