Ein Eindruck~感動(2) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

同時に鍵盤を叩いて演奏を終えると



思わず彼の顔を見た。


彼も私を見た。



二人とも呆然としていた。




「・・・ごくろうさま。」



父が講師席からそう静かに微笑んで声を掛けてくれたので、少しだけ我に返った。



部屋を出ると、いきなり彼が



「・・・やった!!! ノーミスだったよ! ピッタリだったし!!」



と、興奮した様子で私を抱きしめた。




えっ!!!!!



突然のことにもう驚いて固まってしまった。



しかし彼はそんな風になっている私のことなんかに気づきもせずに



「すっげーよ! 絵梨沙! おれのピアノが最高に上手く聴こえた~~~~!!!」



全くよこしまな気持ちがなくしている行動だったので、なすがままになっていたけど。



ようやく私から離れた彼は



「もう最後のほうなんかさあ! ほんっとイっちゃいそう!って。  キモチよくてさあ!!!」


私の肩を掴んだままそう言った。



「・・イっちゃうって・・・・」


意味がわからずきょとんとした。



「だから! ほら! Hの時にイっちゃう感じ!!」



大きな声で。



しばらくしてぼんやりと意味を把握した私は




「なっ・・・・!!! 何言って・・・・!!!!」



慌てて彼から離れた。



「え、だって。 キモチよくなかった?? 昇天しちゃいそうなくらい。」


彼はしつこくそう言った。



「・・・・・・・・・」



もう顔が沸騰していくのがわかった。


クルっと彼に背を向けてそのままずんずんとすごい速さで歩いて行った。




サイテー!!!!



せっかくすごい演奏ができたと思ったのに!!!




私の中で彼の株は上がったり落ちたり


もう大変なことになっていた。




その上。


追いかけてきた彼は私の前に回りこんで



「ごめんごめん、・・・ひょっとして・・・。 処女だった???」



またもキョーレツな一言を浴びせた。



もう卒倒しそうだった。



「ほっといて!!!!!」



私は絶叫してまたその場から逃げるように走って行ってしまった。




せっかくうまくいったのに・・・。ヽ(;´Д`)ノ


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