Es glitzert~きらめき(12) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

古いタイプの部屋だったから


寝室のドアには鍵がついていた。



いちおうこれで安心して寝れる・・・



ホッとした。






翌日は日曜で



ゆうべ遅くまで起きていたので、かなり寝坊をしてしまった。



そして


ピアノの音で目が覚めた。



・・・G線上のアリアだ・・・・



眠りながらうっとりしていたが、ハッと目が覚めた。



ゆうべのことを瞬時に思い出す。



慌てて着替えて部屋を出ると、



「あ、おはよー。」


何事もなかったかのように彼はピアノを弾いていた。



ここに泊まってしまったことなど、ミジンコほども気にすることもなく。



「この部屋。 寝室にカギついてんだね。 おれんとこはないのに、」



そしてそんなことを言われて



「あっ・・・開けようとしたの!??」



ぎょっとした。



「えー? いや・・・いちおうさあ。 礼儀として・・・」



「いっ・・意味わかんないんですけどっ!!!」




何の礼儀よ!!




もう腹立たしくて腹立たしくてどうしようもなかった。



「今日、休みだけど。 学校の練習室借りれんだろ? 絵梨沙のパパのコネでなんとかなんない?」



「え・・・まあ・・何とか・・・」



「んじゃあ。 メシ食ったら行こうよ。 やっぱピアノ2台で練習しないとピンとこねえ、」



いちおう真面目に取り組んでるんだなあ・・・



と、思ったら



「で。 メシは?」


ピアノを弾きながら満面の


図々しい笑顔でそう言った。



「はあ????」



「おれ、好き嫌いないから。 何でもOK。」





ほんっと図々しい!





もうそればっかり100回は頭の中でリピートした。




「うまーい! ほんと料理上手いよね。 このスープも・・・」


またもあの下品な食事風景を目の前で見せられて。


ほんとゲンナリだった。



「あ、ここ泊まっちゃったことフェルナンド先生には内緒だよ。 おれぶん殴られるかもしんないし、」



笑顔で言わないで・・・


こんなことパパに言ったら大変なことになっちゃう。



言われなくてもわかってるって言いたかったけど


もうなにもかも面倒なほど彼は本当に図々しかった。




図々しいを絵に描いたような真尋でした・・・


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