Live for love(13) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

おれは


南さんが好きです。




真っ直ぐで


ウソのない目で。



こんな告白をされたのは初めてだった。



もう胸がきゅんとなるってこういうことを言うんだってことも


初めて知った。




こんなにイケメンで、金持ちのぼんぼんで。


何不自由ない生活をするこの少年が。



大して好きでもない男とノリで寝ちゃったり


不倫の恋をしたり


キャバクラで働いたりしていた



こんな自分のことをこんなにも真剣に想ってくれていたことが


すぐには信じられなくて。







「おれ。 勉強しかしてこなかったから。 まあ・・友達はそれなりにいたけど・・勉強優先の生活だったから。 それを見ていたオヤジがバイトでもしてみたらって・・勧めてくれて。 ほんと。 勉強以外のことなんもわかんなくて。」



真っ白なキャンバスみたいな


ナイーブで優しい笑顔の少年だった。



「南のことが・・いつも頭から離れなくなって。 気がついたら、恋してた。 おれ、恋もできるんだって・・・初めて思えた。」



真太郎はいつものはにかむような笑顔で言った。



キスさえも


経験がなくて。



女の人を好きになるって言ったって、どうしていいかわからなかった。




南も真太郎からの告白に戸惑いながらも、それを本気にすることができずに


距離を置きながら、真太郎との関係を保ち。




そして



真太郎は東大に合格し、父の仕事を学ぶためにホクト・エンターテイメントで仕事をすることになり。


南とは少しだけ離れることになる。



それで自然消滅していくって思ってたのに。



運命は二人を追いかけるように




南の母が突然亡くなったのはそれから2ヵ月後のことだった。






なんだか落ち着かなかった。



「・・ちょっと萌ちゃんとこ行ってくるね、」



南は感情が昂まりそうになると、そう言って席を外した。




「まだ子宮口が5cmですから。 もう少し時間がかかりそうです、」



助産師に言われた。



それでも萌香は苦しそうに陣痛の痛みに耐えていた。



「5cmかあ・・・。 明日の朝ころかなあ・・」


南はゆうこの出産を見守った経験から時計を見ながらそう言った。



「・・んっ・・・」



また陣痛がやって来て、萌香はぎゅっと枕を掴んでその痛みに耐えた。



「うん、大丈夫。 順調やし。 もうちょっとやん、」


南は彼女の腰を摩った。




弟のように思っていた真太郎の存在が、その後の運命のいたずらでどんどん変わってゆきます・・


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