Once again(3) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「・・真太郎、」


突然、戻ってきた真太郎にゆかりは驚いた。



「・・ごめん。 心配かけて。 ・・・仕事に行くから。」



スーツの上着を着ながら言った。



「・・・南ちゃんが、」


「え?」



「ゆうべ。 電話があって・・・・とうぶん戻らないって・・・」




真太郎はカフスを直す手を止めた。




それは想像していたことだった


彼女のことだから


きちんと決着をつけなければ


自分と一緒に暮らすことはできないだろう。




「何があったの・・・?」


心配そうに言う母に



「・・・それも。 ちゃんとするから。 今は・・・仕事に。」



真太郎はうつむいてそう言った。







「・・・専務、」


志藤は出社してきた真太郎に驚いた。



それには答えず、みんなに



「・・大変ご迷惑をおかけして。 申し訳ありませんでした。 ・・まだまだ未熟な自分をみなさんが一生懸命に支えようとしてくれていたのに。・・・自分は裏切るようなマネをしてしまいました。 社長が・・・いえ、父がこんなことになり、自分がここを背負って立つことになっていいのか。 もうそれさえもわからずに、迷い、悩んで・・・・。 だけど、自分が16年間ここで勉強させてもらったことが全てなので。 みなさんも・・不安でしょうが。 これからもよろしくお願いします、」



静かに頭を下げた。




「・・・もう・・・どうしたのかと、」



常務はこの中で一番年配で60を少し過ぎたところだった。


もちろん真太郎のこともずっと側で見てきて、理解できないこともありつつ


今は彼が戻ってきたことが嬉しかった。




「・・申し訳、ありませんでした・・・」



真太郎はもう一度深々と頭を下げた。





真太郎は志藤にこれまでの経過を仰ぎながら、フル回転で仕事に戻った。



「じゃあ・・・一緒に行きましょう。」


真太郎が立ち上がると、



「南が、」


志藤が口を開いた。



「え・・・」



「ゆうべは、うちに泊まりました。 今日は直行で横浜です。 彼女には連絡をしましたか、」



真太郎は少し間を開けて、



「いえ・・・」



小さな声で答えた。



真太郎は自分の愚行をみんなに心から詫びます。 それを取り返すように仕事に戻りましたが・・・


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