Once again(2) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

高宮は疲労があったせいか、ほとんどを寝て過ごしていた。



ん・・・・・



ぼんやりと何かの気配を感じて静かに目を開けた。




そこには


真太郎が立っていた。




高宮は彼をジーっと凝視し、その意味がすぐに理解できずに沈黙が続く。



「・・大丈夫・・?」


声を聞き、これが夢の中のことではないことがわかった。




「・・専務・・」



彼が姿を消して1週間が経っていた。



慌てて起き上がろうとする高宮を


「ああ、寝ていて。」


真太郎はそれを制した。


そして、



「本当に。 ごめん。 ・・・ぼくのせいで・・・こんなことに、」



高宮には申し訳なくて、顔が上げられない気持ちだった。




真太郎が来てくれたことに、もうジンとしてしまった。



「・・・迷惑かけて・・・本当に申し訳なかった。  今日からきちんと仕事をする。 きちんと責任を果たす、」


彼はしっかりとした口調でそう言った。




高宮は心からホッとした。


自分までこんなことになってしまい、いったい仕事はどうなるのだろうと


正直、それが頭から離れることはなかった。




「きみが一生懸命に頑張ってくれたから。 ここまでこれた。 今はゆっくり休んで、」



真太郎は高宮に布団をきちんとかけてやった。






自分は経営者としても男としても最低だった。



南に叱咤されて、それを思い知った。



放り投げるにしても、きちんと責任を取らないといけなかったのに。


こうしてみんなが必死で頑張ってくれたのに。





本当に自分はまだまだだ。



父に認識をされていなかったことがショックで、立ち直れない気持ちだった。


しかし


自分がここに来て、16年。



もう、甘ったれた気持ちでいてはいけないのだ。




本当に自分がしたかったこと


やりたかったこと



それはこの仕事じゃあなかったのか?



仕方なくやれるほど、この世界は甘くない。



それもわかっていたはずなのに。



真太郎は南に叱責されて、ようやく目が覚めますが・・


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